ロードレース世界選手権 過去に存在したクラス

ロードレース世界選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 22:38 UTC 版)

過去に存在したクラス

500ccクラス

1993年の500ccクラス世界チャンピオン、ケビン・シュワンツ

2001年までの53年間、選手権の最高峰を担ってきたクラス。4ストロークまたは2ストロークの排気量500cc以下のマシンで争われた。1966年から1972年にかけて、ジャコモ・アゴスティーニMVアグスタを駆りクラス7連覇を達成している。また、1978年から1980年ケニー・ロバーツヤマハで3連覇、1990年から1992年ウェイン・レイニーヤマハで3連覇、1994年から1998年にはミック・ドゥーハンホンダで5連覇を遂げた。

排気量は500ccながら130kgの車体に200馬力近い2ストロークエンジンを積むマシンはモンスターと呼ばれる一方、2ストロークゆえにタイムを縮めるにはごく狭いパワーバンドを維持しながら走行するテクニックが必要だったため素人では到底乗りこなせない車体だった。パワーが飛躍的に向上した1988年当時のホンダNSR500を初ライドした王者エディ・ローソンが「このバイクは俺を殺す気か!?」と言ったのは有名な話である。

現在のMotoGPマシンよりもタイヤ、車体が劣っているのもあり、パワースライドのバランスを取るために繊細なテクニック等が必要とされ、90年代中頃のマイルドなエンジンになるまでは、ダートトラックでテクニックを磨く事が多いアメリカンライダーとオージーライダーが躍動していた。また、各サーキットも現在と比較すると路面の状態がさほど良い状態ではなく、彼らにとって大きなアドバンテージとなっていた。

350ccクラス

1982年までの34シーズン開催されたクラス。4ストロークまたは2ストロークの排気量350cc以下のマシンで争われた。アゴスティーニがこのクラスでも7連覇(1968年 - 1974年)を果たしている。在日韓国人[39]片山敬済1977年にタイトルを獲得している。

250ccクラス

250ccクラス最後のチャンピオン、青山博一2009年日本GP

2009年までの61年間にわたり開催された、選手権で2番目に長い歴史を持つクラス。250cc以下のレース専用車両で競われた。最終的なレギュレーションでは最低重量は100kg。エンジンは2ストローク4ストロークのどちらでも選べたが、末期は全てのチームが軽量・ハイパワーである2ストロークを採用していた。シリンダー数は2気筒以下。

市販レース車両(レース専用車)では、ホンダ・レーシング(HRC)からRS250RヤマハからTZ250等が販売され、プライベーターの参加が可能なカテゴリーであった。4ストローククラス移行の関係で、市販レース車両の開発は、一旦2003年をもってストップしたが、2007年型TZ250でごく僅かな改良が施された(一部パーツに変更有)。最終年度の参戦メーカーはアプリリアホンダジレラヤマハの4社だった。

日本人では原田哲也1993年)、加藤大治郎2001年)、青山博一2009年)の3人がタイトルを獲得している。1990年代前半は岡田忠之、原田哲也、青木宣篤ら日本人トリオが活躍した。

125ccクラス

2007年の世界チャンピオン、ガボール・タルマクシ

1949年の選手権開始以来、唯一2011年シーズンまで63年間開催され続けたクラス。125cc以下のレース専用車両で競われる。エンジンは2ストローク、4ストロークのどちらでも選べるが、全てのチームが軽量・ハイパワーな2ストロークを採用した。最低制限重量はライダー込みで136kg[3]。 2010年当時、参戦メーカーはアプリリアデルビホンダランブレッタ

かつてはベテランの軽量級スペシャリストが多いクラスであったが、途中から厳しい年齢制限が課され、近年では若手の登竜門的なクラスに位置付けられていた。

免許制度の都合で125cc市販車に馴染みの深い南欧諸国出身のライダーが多く活躍した。

50ccクラス

1962年から1983年の22シーズンにわたって開催された最少排気量クラス。4ストロークまたは2ストロークの排気量50cc以下のマシンで争われた。

80ccクラス

50ccクラスを引き継ぐ形で1984年から始まったクラス。1989年までの6シーズンと短命に終わった。4ストロークまたは2ストロークの排気量80cc以下のマシンで争われた。

サイドカークラス

1996年まで選手権の1クラスとして開催されていた[40]。現在は独立した別の選手権としてヨーロッパで開催されている。




  1. ^ a b FIM Grand Prix World Championship 2016 Calender, 10 February (PDF) - FIM・2016年2月10日
  2. ^ FIM Road Racing World Championship Grand Prix 2015 provisional Calender, 11 February (PDF) - FIM・2015年2月11日
  3. ^ a b c d e 2010 FIM Road Racing World Championship Grand Prix Regulations (with current season amendments)-14.08 (PDF)
  4. ^ http://www.motogp.com/ja/news/2007/Stoner+takes+first+pole+of+the+year+at+wet+Mugello
  5. ^ http://www.honda.co.jp/WGP/spcontents2009/studies/03/
  6. ^ a b 番外編 2011年最終戦を終えて〜来シーズン・テストレポート - 山田宏の2011 MotoGPここが見所!
  7. ^ http://www.motogp.com/ja/news/2014/05/23/michelin-statement-following-tyre-supplier-announcement/164182 ミシュランがタイヤサプライヤーとして世界舞台に復帰
  8. ^ a b 21世紀のホンダ・レーシングエンジン
  9. ^ http://www.twowheelsblog.com/post/5459/pirelli-interested-in-supplying-tires-to-motogp-in-2012
  10. ^ a b インテリマーク「MotoGP FIMがマシン台数制限などの新規約を発表」(2009年4月1日)より[1]
  11. ^ 2011年シーズンは320mm「のみ」に制限、2012年シーズン終了までにはカーボンブレーキ自体が禁止になる予定。[2] (PDF)
  12. ^ http://sportsnews.blog.ocn.ne.jp/column/motor100524_1_2.html
  13. ^ http://www.crash.net/motogp/news/162433/1/further_details_of_motogp_2012_emerge.html
  14. ^ http://www.motogp.com/ja/news/2010/Suter+on+MotoGP+project+0
  15. ^ http://www.motogp.com/ja/news/2011/De+Puniet+and+Espargar+join+Aspar+CRT+project
  16. ^ a b 2016 MotoGP レギュレーション解説 - 本田技研工業
  17. ^ オフィシャルテストプレビュー - motogp.com
  18. ^ ミシュランが2016年からMotoGPのタイヤサプライヤーに - 日本ミシュランタイヤ・2014年6月6日
  19. ^ http://www.fim-live.com/fileadmin/alfresco/Communiques_de_presse/FIM_Road_Racing_Word_Championship_Grand_Prix_-_Moto2_Announcement__Estoril.pdf (PDF)
  20. ^ http://www.motorcyclenews.com/MCN/sport/sportresults/mcn/2009/May/4-10/may0509-yamaha-not-concerned-over-moto2-deal/
  21. ^ Schwantz, Hayden & Erion to Race Moto2
  22. ^ Basics
  23. ^ ホンダNSR500は「モトクロスバイクに乗るような感じ」とクラッチロー。乗って感じた現代マシンとの違い”. Auto sports web (2019年11月19日). 2020年3月3日閲覧。
  24. ^ a b エンジンメンテナンス担当のエクステンプロが設備を初公開 - motoGP・2013年6月13日
  25. ^ a b ホンダ、2018年までMoto2™クラスのエンジンを供給 - motogp.com・2014年11月27日
  26. ^ MotoGP:ホンダに代わりトライアンフが2019年のMoto2エンジンサプライヤーに - オートスポーツ・2017年1月10日
  27. ^ トライアンフ製「Moto2」エンジンを初公開 市販車の3気筒765ccベースに大幅性能アップ - Webike・2017年10月20日
  28. ^ 2019年Moto2がトライアンフエンジンとマレリ社ECUで新たな幕開け。バレンシアで会見を実施 - オートスポーツ・2018年11月21日
  29. ^ MotoGPの代表団がMoto2エンジンのメンテナンス工場を訪問
  30. ^ MVアグスタ、Moto2用マシン『F2』を公開。復帰は42年振り - motorsport.com 2019年2月13日
  31. ^ Moto2 Le Mans: Qualifying Results & Quotes
  32. ^ FIM Releases Official Moto3 Regulations
  33. ^ ダンロップがMoto3&Moto2クラスのタイヤを供給 - MotoGP.com・2011年6月3日
  34. ^ KTM、Moto3クラス参戦を発表 - MotoGP.com・2011年10月12日
  35. ^ マヒンドラ・レーシングがMoto3クラスに向けて始動 - MotoGP.com・2012年2月12日
  36. ^ イオダ・レーシングが2012年プロジェクトを発表 - MotoGP.com・2012年3月12日
  37. ^ BeOn presents Moto3 prototype at Montmeló - MotoGP.com・2011年6月2日
  38. ^ ガードナーとモリワキが再びタッグを組み、moto3マシン開発へ - Webオートバイ・2011年11月26日
  39. ^ 本人の意志で、当時の国籍表記は日本である。
  40. ^ Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix』(p183)より。
  41. ^ 【MotoGP】日テレジータス×BSスカパー! 全18戦を予選から決勝まで完全生中継 response.jp 2016年4月4日
  42. ^ [3]




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロードレース世界選手権」の関連用語

ロードレース世界選手権のお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



ロードレース世界選手権のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのロードレース世界選手権 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2020 Weblio RSS