クロスカントリーラリー・ワールドカップとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クロスカントリーラリー・ワールドカップの意味・解説 

クロスカントリーラリー・ワールドカップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/12 18:14 UTC 版)

クロスカントリーラリー・ワールドカップ
カテゴリ ラリーレイド
国・地域 インターナショナル (en
開始年 1993
終了年 2021
最終
ドライバーズ
チャンピオン
ナサール・アルアティヤ
公式サイト FIA World Cup for Cross-Country Rallies

クロスカントリーラリー・ワールドカップ (Cross Country Rally World Cup)とは、FIA(国際自動車連盟)が主催していたラリーレイドの世界シリーズ。

2022年からは世界選手権に格上げされ、世界ラリーレイド選手権(W2RC)として開催される。

なおFIAの公式サイトではシリーズ名は『World Cup For Cross Country Rallies(ワールドカップ・フォー・クロスカントリー・ラリーズ)』と表記されているが、当記事では同シリーズの公式Facebookのそれや一般に使用されている呼称に従う。

概要

バハ・アラゴン(2009年)
バハ・ポーランド(2012年)

1993年に、それまで世界各地で開かれていたラリーレイドのイベントをFIAの元に統括し、ワールドカップとして開幕させた[1]

2018年時点では年間11戦で、最大8日間で争われた。各イベントは距離によって長い順に『マラソン・クロスカントリーラリー』、『クロスカントリーラリー』、『バハ・クロスカントリーラリー』の3種類に分けられる。このうちマラソン・クロスカントリーに相当するのは、ダカール・ラリー(1998〜2001年)とシルクウェイ・ラリー(2020〜2021年)のみであった[2]。バハ・クロスカントリーラリーは2002年にFIA欧州カップとして誕生したものが、2012年以降別個にワールドカップとして存在している。

以前は伝統のダカール・ラリーもカレンダーに加わっていたが、ダカールが独自規定を導入したこともあってほとんどの年で外れている。メーカー系ワークスチームはダカールの優勝を最優先しているため、本シリーズにはフル参戦せずトレーニングとしてスポット参戦する場合も多く、勢力図はダカールとは少々異なる。

車両規定はダカール・ラリーと同じく、グループT1~T5が採用される。賞典はグループT1のドライバー/コ・ドライバー/チーム、グループT2・T3のドライバー/チームに与えられる。過去にはマニュファクチャラーズタイトルも設定されていた[3]

日本勢はかつて三菱自動車日産自動車のワークスチームが参戦していた。末期はトヨタSA(南アフリカ法人)がナッサー・アル=アティヤとともに参戦していたほか、プライベーターにも三菱、トヨタ、日産のマシンが多く用いられた。

2022年にFIM国際モーターサイクリズム連盟)の世界クロスカントリーラリー選手権と統合する形で、世界ラリーレイド選手権へ発展した。ただしバハ・クロスカントリーラリーのワールドカップは独立する形で現在も存続している。

歴代チャンピオン

ドライバー コ・ドライバー マシン
1993 ピエール・ラルティーグ ミシェル・ペリン シトロエン・ZX RR
1994
1995
1996
1997 アリ・バタネン フレッド・ギャラハー
1998 ジャン=ルイ・シュレッサー フィリップ・モネ シュレッサー・バギー
1999
2000 アンリ・マーニュ
2001
2002
2003 カルロス・ソウザ 三菱・パジェロエボリューション
2004 カリファ・アル=ムタウェイ アラン・ゲネック BMW・X5 CC
2005 ブルーノ・サビー ミシェル・ペリン フォルクスワーゲン・レーストゥアレグ
2006 セルゲイ・シマコフ コンスタンティン・メシェリャコフ バギーZIL
2007 カルロス・サインツ ミシェル・ペリン フォルクスワーゲン・レーストゥアレグ
2008 ナッサー・アル=アティヤ ティナ・ターナー BMW・X3 CC
2009 ゲラン・シシェリ
2010 レオニード・ノヴィツキー アンドレアス・シュルツ
2011
2012 カリファ・アル=ムタウェイ Mini・All4 Racing
2013 クシシュトフ・ホロウィッツ
2014 ウラジミール・バジリエフ コンスタンティン・ジルトソフ
2015 ナッサー・アル=アティヤ マシュー・ボウメル
2016 トヨタ・ハイラックス
2017
2018 ヤクブ・プルジゴンスキー トム・コルソウル MINI・ジョン・クーパー・ワークス・バギー
2019 ステファン・ペテランセル アンドレア・ペテランセル
2020 COVID-19のパンデミックによりキャンセル
2021 ナッサー・アル=アティヤ マシュー・ボウメル トヨタ・ハイラックス

脚注

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クロスカントリーラリー・ワールドカップ」の関連用語

クロスカントリーラリー・ワールドカップのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クロスカントリーラリー・ワールドカップのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクロスカントリーラリー・ワールドカップ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS