四輪でのラリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 22:57 UTC 版)
「ステファン・ペテランセル」の記事における「四輪でのラリー」の解説
ペテランセルは、バイクでのレースを続けながらも、時折アイスレース等の四輪でのレースにも参加していた。その下地もあり、1999年から四輪でパリダカに出場。マシンはニッサン(ただし当時の日産はパリダカでのワークス活動は行っていなかったので、フランスの日産系ディーラーチームからの出場だった)。22回ものパンク記録を樹立しながらも総合7位を記録。翌年は2位。とはいえ、完全に四輪に転向したわけではなく、バイクでラリーやエンデューロ世界選手権へも参戦し、「出れば優勝」という存在感を示していた。 2002年夏に三菱のワークス・チームであるラリーアートに加入し、2004年には初の四輪でのパリダカ優勝。続く2005年と、1年おいて2007年も優勝。現役ドライバーの中では二輪と四輪で総合優勝した唯一の人物となっている。当時三菱陣営では増岡浩、リュック・アルファンと並ぶエース格のドライバーであった。しかし三菱が2009年限りでダカール・ラリーのワークス参戦を取りやめたため、2010年以降ペテランセルはBMWに移籍してダカール・ラリーに参戦。最大のライバルであるフォルクスワーゲンが2011年限りでダカールから撤退したことから、2012年は事実上MINI勢同士の争いとなったが、その争いを制し5年振りに総合優勝を飾り、翌年には連覇した。 2016年には前年ダカールに復帰した母国メーカーのプジョーへ移籍し、二輪駆動のマシンで2016・2017年と連覇。プジョーふぁが撤退した後はMINIへと舞い戻り、同僚のカルロス・サインツとトヨタのナッサー・アルアティヤを退けて2021年にも二輪駆動のバギーで総合優勝を果たし、記録を更新した。 妻のアンドレア・マイヤー(ドイツ語版)は、かつてのBMW・KTMのワークスライダー。のちに三菱から四輪でラリーに出場し、2002年のダカールラリーで総合5位に入賞した女性ライダー/ドライバーである。2019年には彼女をコ・ドライバーとして、クロスカントリーラリー・ワールドカップのタイトルを獲得している。また彼女とダカールへと参戦する計画もあったが、こちらは諸事情により果たせなかった。
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