立花家の人々
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立花若葉(たちばな わかば) 立花家の次女。中学2年。3歳の時に正平に出会っており、兄のように慕っている。 立花みどり(たちばな みどり) 立花家の長女。K大付属高校2年。正平に何らかの興味を持っている。 立花つぐお(たちばな つぐお) 立花家の長男。小学5年。親の方針でK大付属高校の受験勉強をやらされているが、いやになって反発する。 父親 本名不明。祖父の源次に頭が上がらない。 立花たみ子(たちばな たみこ) 母親。ゴタゴタが起って勉強が出来なくなった正平の為にアパートを用意する。 立花源次(たちばな げんじ) 祖父。正平いわく、立花家の絶対的権力者。頑固者。
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立花家の人々
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立花萬平(たちばな まんぺい) 演 - 長谷川博己 福子の夫で発明家。たちばな工房社長→理創工作社社長→たちばな塩業社長→たちばな栄養食品社長→池田信用組合理事長→無職→まんぷく食品株式会社社長兼日本即席ラーメン工業協会初代会長。明治43年3月5日生まれ。痩身で背が高く、眼鏡をかけているのが特徴。一人称は「僕」だが、感情が高ぶると「俺」になる。 実直且つお人好しな性格である反面、良く言えば意志が強い、悪く言えば頑固で偏屈なところがある。人々の役に立てるものを作ることをモットーにしている。発明家・技術者としての確かな発想や才能を持っており、実行に移すための行動力も持ち合わせている。その一方で、熱中すると周りが見えなくなる、後先を考えず強引に物事を進める、金銭面に無頓着で利益を考えないなど、経営者としては致命的な欠点を持つ。良くも悪くも発明家気質で、社長には向いておらず、それゆえに福子を始めとした周囲が支えていく必要がある。萬平自身もその点を自覚しており、気にしている節がある。また、他者の心の機微に疎いところもある。 幼いころに両親を亡くして以後、各地を転々としてきた経歴を持つ。25歳時に独立起業。昭和13年に加地谷を共同経営者として受け入れ、社名を『理創工作社』に改名してからは、開発・製造を担当している。 咲の結婚式の出し物をきっかけに福子と出会う。その時見せた、彼女のスピーチと嬉し涙に心を惹かれ、再会した後に福子に告白をする。福子と交際を始めるも、咲の病気と死、自身が逮捕されるといった出来事が起こるが、福子への強い想いと周囲の後押しによって結婚する。 太平洋戦争中は、2回召集令状を受けるが、入隊検査でいずれも不適格とされ、人々の役に立てない挫折感を抱く。 終戦後の昭和21年、泉大津へ移住し『たちばな塩業』を開業。 三田村と世良からの投資を得たことで、新しい事業開始を考えるなか、福子の産後の肥立ちが悪かったことや戦後の人々が栄養失調で苦しむ姿を見て、栄養食品の開発を決め『たちばな栄養食品研究室』を設立する。 開発の試行錯誤や、研究班と製塩班の従業員同士の対立、研究に熱中するあまりに発生した福子との不和と和解を経て、『栄養』という意味のドイツ語 "Die Ernährung" からとった栄養食品『ダネイホン』を完成させる。三田村の助言と福子の発案から病院への販売を開始するが、進駐軍により反乱の疑いをかけられ従業員らと共に逮捕される。 牧や三田村などの証言や手榴弾を使った漁が実証されたことからのちに釈放。 進駐軍に逮捕されたことから塩作りを続けるのが難しくなったため、社名を『たちばな塩業』から『たちばな栄養食品』に変更して『ダネイホン』一本に絞り経営をする。 しかし、社員に奨学金として渡していたお金に対して脱税とみなされ、再び進駐軍に逮捕される。そして裁判にかけられ、重労働4年 罰金7万円の有罪判決が下る。 東の調べで、奨学金は非課税であることが判明し、冤罪(不当逮捕)であることがわかり国を相手取り告訴。東と世良がマスコミにその情報を流し、税務署と進駐軍は世間から非難されるようになり、税務署から司法取引を持ちかけられるも断固拒否。 東から事情を知らされた福子から告訴を取り下げるよう懇願され、告訴を取り下げた後、釈放される。 香田家に身を寄せていたころ、呉服店店主(後述)から池田信用組合の理事長に就任するよう請われ、悩んだ末承諾。 昭和32年時点で理事長の職にあったが、『織田島製作所』への融資がきっかけとなり発明家の血が騒ぎ出し、織田島たちと共に万能調理器製造に携わるようになる。万能調理器製造にあたり、自宅を抵当に入れた。のちに景気が後退しだしたことで池田信用組合へのとりつけ騒ぎが起き、『織田島製作所』への融資を続けてくれるようメインバンクの『梅田銀行』へ直接交渉し、理事長を辞任した。 自宅が差し押さえられた後は、借家へと引っ越した。福子と屋台のラーメンを食べに行ったことがきっかけとなり、即席ラーメンを開発することに。 試行錯誤の末鶏がらスープを完成させ、麺作りに取り掛かるも中々上手くいかず苦戦するも、福子が敏子からおすそ分けでもらったエビで天ぷらを揚げているのを見て、麺のヒントを思いつき麺を蒸し、チキンエキスをじょうろで麺にかけて油で揚げる方法を開発。香田家とパーラー『白薔薇』で試食会を行い、一同から絶賛されたことで発売に乗り出すことを決断。商品名を『まんぷくラーメン』にした。 食中毒を起こすなどの粗悪な類似商品も出る中、土井垣隆三の提案を受けて、日本即席ラーメン工業協会(NSR)を作り、会長に就く。 昭和45年時点で還暦を迎えているが、精力的に仕事に取り組んでいる。飽和状態にある即席ラーメン市場を踏まえ、まんぷく食品がまんぷくラーメンを越える商品を未だ開発できていないことに危機感を抱いていたが、福子とのアメリカへ行った際の思い出話からヒントを得て、容器入りの即席ラーメンの開発を決意する。 試行錯誤の末、世界で最初の即席カップ麺・『まんぷくヌードル』を完成。定価を100円にして売り出すも、取引のあるスーパーなどが値下げする動きに出たことから、別の販路を考えるよう岡たち営業部に厳命。源たち開発チームにも、営業活動を命じた。 日清食品創業者の安藤百福がモデル。 今井鈴(いまい すず) 演 - 松坂慶子 福子・咲・克子の母。明治24年7月18日生まれ。 夫は会社経営者であったが、投機的な性格で家族に苦労をかけた末、福子の小学校卒業直前に他界した。そのため、経営者・発明家・芸術家といった不安定な職業の男性を嫌い、娘たちには安定した職業の男性との結婚を望んでいた。 源義経の末裔を自称し「私は武士の娘です」が口癖だが、家系図などは残っていないため真相不明と福子は思っている。泥棒として侵入した神部を怒鳴りつける、製塩業の従業員らの騒動を一喝して黙らせるなど表向きは毅然としているが、内面は非常に心配性で、娘たちと自身の幸せを願うあまりに、ことあるごとに口を挟む。また虫(特にカエルやムカデ)や鳥や動物を見ると悲鳴を上げるほど苦手で見栄っ張りで世間知らずでプライドが高くワガママで自己中心的で、思慮に欠ける発言をし福子たちを困らせることもしばしばだが、最終的には折れる形で福子たちの意志を認めることも多い。文句を言いながらも福子たちを手伝ったり、従業員らを気にかけたりするなど、なんだかんだで世話好きで面倒見がいい。福子同様に美味しいものを食べることが好きな一面があり、良くも悪くも素直に味の感想を述べるため、しばしば萬平の商品開発のバロメーターにもなっている。 萬平が安定しない職であることから福子との交際を猛反対するが、福子と萬平の強い意志と周辺の人々の後押しにより、渋々二人の結婚を認める。戦時中は福子夫婦と共に黒竹村へ疎開し、終戦後は自宅が焼失したために克子の家に身を寄せる。福子たちの転居予定を知ると、はんこ屋の仕事と忠彦の両親からの援助を受ける生活を潔しとせず、ともに泉大津へ渡る。 『たちばな塩業』開業により、福子とともに従業員らの賄いをする。自身を尊重しない萬平と従業員らの対応に憤り家出をするも、忠彦との会話で機嫌を直し福子の出産と同時期に立花家に戻る。萬平が池田信用組合の理事長に就任してからも福子たちと同居していたが、昭和32年の暮れに萬平が理事長を辞任し、自宅が売却された際は香田家に身を寄せる。昭和33年に真一から好美との再婚の話を切り出される。咲とのこともあり当初は戸惑うものの、真一と好美の言葉に心を動かされ、二人の結婚を祝福した。 昭和33年夏、『まんぷくラーメン』発売日目前に、福子が倒れたことがきっかけとなり、再び立花家で同居を開始。自身もまんぷくラーメン製造や経理に携わって支援することに。発売当日。大急百貨店で福子・萬平と共に、試食販売をしていた。 昭和45年時点では、再び元暮らしていた家で福子たちと同居。幸の恋愛問題に、気をもんでいる。萬平たちが『まんぷくヌードル』を開発している最中、突如病に倒れた。 大腸憩室症を患い、手術を受けて回復。一度病を発症してからは、自分の先が長くないことを悲観し、夢の中での咲の言葉もあり、生前葬をあげる。生前葬後は、「悟りを開いて観音様になった」と表情も柔らかくなるが、萬平や福子に小言を言うのは変わらない。 安藤仁子の母がモデル。 立花源(たちばな げん) 演 - 西村元貴(幼少期:久保蓮生・少年期:二宮輝生) 萬平と福子の長男。1947年4月生まれ。萬平が考えた平賀源内を由来とした名前「源内」と、鈴が考えた源義経を由来とした名前「義経」の間をとり、福子が「源」と命名する。 昭和32年時点で、小学生。父親に似て好奇心旺盛で手先が器用であり、年相応に悪戯好き。 父・萬平の即席ラーメン製造計画を突拍子もないと学校の同級生たちにからかわれていじめられたり、喧嘩になって相手を殴るなどしており、幸とともに即席ラーメン作りに猛反対する。しかし即席ラーメンが完成した際には『まんぷくラーメン』の名称を発案し、幸とともに製造を手伝うなど、父・萬平を世間に誇れる存在として見直す。 昭和45年の時点で『まんぷく食品株式会社』に縁故入社。大学時代は周りに流され、学生運動に打ち込んだが友達が就活に行く中、本人も飽きてしまい当の就活も働きたくないと全くしないまま切羽詰まった結果である。 まんぷく食品では、新商品開発チームに抜擢される。容器担当。まんぷくヌードルの中に入れる具材について悩んでいたが、フリーズドライ製法を発見し、さらに家での朝食に出たスクランブルエッグを具材にすることを提案する。 最初は仕事に乗り気でなかったが、様々な経験をすることで仕事に面白みを見出していく。 安藤百福・仁子夫妻の長子で日清食品ホールディングス株式会社CEOである安藤宏基がモデル。 立花幸(たちばな さち) 演 - 小川紗良(少女期:三宅希空) 萬平と福子の長女。1949年生まれ。幸せが来るようにとの願いと、福子と合わせて「幸福」となる語呂合いから、脱税の濡れ衣を着せられ服役中の萬平により命名される。 昭和32年時点で、小学生。 昭和45年時点では、大学生。英語を流暢に話すことができる。大阪万博で出会ったレオナルドと交流するうちに仲良くなり、恋心を抱くようになる。しかし、レオナルドからアメリカに帰国することと、彼の婚約者と結婚することを告げられショックを受けていたが、福子によって励まされ、元気を取り戻す。 「ウーマンリブ」など、現代的な考えを持つ。思ったことをはっきり言う性格で、父を時代遅れと評して度々萬平と衝突を起こす。
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