登場する企業・団体等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 01:57 UTC 版)
「大日本サムライガール」の記事における「登場する企業・団体等」の解説
蒼通(そうつう) 日本最大の総合広告代理店。広告事業単体としては世界最大の企業。 日本大志会(にほんたいしかい) 国民の力を結集し日本の復権を志向する右翼の政治結社。総帥は神楽日毬。日毬の実家でもある、東京都新宿区余丁町13-40に党本部を置く。高校生が総帥を務めてはいるが、選挙管理委員会に届け出て、総務大臣の認可を得たれっきとした政治団体である。入会資格は日本国籍を有する者、会費は毎月3000円。始めは党員は日毬のみだったが、日毬が極右の政治系アイドルとして世間に認知され始めると150名を超える党員が集まった。 日毬によるアステッドプロ襲撃事件の後には党員数は450名まで増え、党本部をひまりプロダクション移転先の同室内に移した。 日毬のメディアでの活躍が増えた第3巻の時点で党員数は4000名を超え、国立代々木競技場第二体育館に於いて第1回党大会を開催、日毬による決起スピーチ・隊員選考会を行い、佐々倉壮司を総本部の隊員に任命した。 第5巻では党員は3万人を突破し、多くの政治家を招いた記念パーティを都内のホテルで開催した。その頃には党に共感する一部の記者らを招いた勉強会も開催している。また党本部をひまりプロダクションが買い取った新宿のビルの7階に移した。 織葉(おりば)家 1897年に創業した東王印刷株式会社を礎とし代々経営する一族。財閥には相当しなかったが、戦前から財閥との交流があり、現在も名の残る財閥にも遠縁の親戚がいる。終戦後は、軍部に協力したとして一族全員公職追放の憂き目にも遭ったが財閥解体には掠らず、現在では東王印刷の持ち株で7000億円、創業に関わった三和製薬や交北建設の株等を含めると一家の財産は約1兆3000億円にのぼる。千代田区三番町に4階建ての豪邸を構え、警備員を雇ったり料理人やハウスクリーニングの会社と契約するなど、いわゆる富豪層に属する。政治的には保守的な考えで、自友党ができた時から自友党に献金し続けている。 東王印刷(とうおういんさつ) 東証一部上場の印刷企業。連結売上高1兆7600億円で、印刷業界日本一の座を京版印刷と争っている。織葉家が颯斗の曽祖父の代である1897年に創業した。近年はエレクトロニクス部門、産業資材部門、環境部門等まで拡大している。 神楽(かぐら)家 680年頃に勃興した藤原北家の家系を祖とする一族。長暦2年(1038年)に後朱雀天皇より三河国の神楽明神の社職の地位を与えられ、神楽氏を称す。応仁の乱の後は松平氏と血縁を結び、松平家に従軍。徳川氏・松平氏の時代になった後は徳川家康の関東転封に伴い、1590年に関東へ移った。江戸幕府成立後は家康から1500石を与えられ、市谷に居を移し与力や剣術指南を行ってきた。明治維新の後は徐々に衰退していき、現在は新宿区の牛込地区に剣道場を営む家屋敷を残すのみとなっている。 ひまりプロダクション 日毬の芸能活動のために颯斗が設立した芸能プロダクション。四谷三丁目のワンルームマンションの一室を事務所(兼颯斗の自宅)としており、資本金は100万円。日毬の人気が上ってきた後には、JR原宿駅近くの、明治通り沿いの新築高層マンションの25階4LDKに事務所を移転した。設立当時の所属アイドルは日毬のみだったが、後にオーディションで採用となった千歳(第2巻)、そしてモデルとして凪紗(第3巻)が所属。また、第3巻にて由佳里が取締役副社長に就任、壮司を事務社員として雇用。由佳里、壮司、凪紗の歓迎会の後、会社の標語として『ここがロドスだ!ここで跳べ!』(ヘーゲルの『法の哲学』の序文で『イソップ寓話』からの引用)と日毬によって書かれた額縁を事務所のリビングに掲げた。プロダクションとしての地歩を築いたことで、今後の迷いを断ち切るように颯斗が決意を込めた標語である。 ステッチラインの事業再生を請け負った際に、株式の51%を取得し、ステッチラインを傘下に置く。 第5巻にて新宿御苑駅近くの築6年の10階建てビルを買い取り、9・10階に事務所を移転した。 アステッドグループ 芸能界のドンである仙石が創り上げた企業グループ。千代田区麹町に会社を構える芸能プロダクション「株式会社アステッドプロ」を中核とし、多数の系列プロダクションを有する。飲食業や不動産業まで進出しているが、関連企業が非公開なのでグループの詳しい実態は明らかとなっていない。一見は無関係に見えても、資本関係や人的関係を通じてアステッドの影響下にあるとされるプロダクションも多い。テレビ局各社はアステッド系列にそっぽを向かれないように、アステッド関連のタレントの出演枠を裏条約で確約している噂があるなど芸能界のブラックホールのような存在として週刊誌の話題に上ることも多い。 ステッチライン アパレル関連では関東で5指に入る大きな町工場を事業の中心とする、多摩市の商工業地帯にある株式会社。昭和46年創業。会社は千歳の実家が自営業として営んでおり代表は父・朝霧正治(しょうじ)、経理を母・恵美子(えみこ)が務める。高齢者向けのアパレル商品に特化したメーカーであり、自社ブランドは高齢者に一定のブランド力を持つ。巣鴨にはブランドの直営店もあり、千歳の兄の雪哉が運営している。 バブルの前後の最盛期には売り上げ150億円にまで伸びていた。アパレル業界の工場の多くが中国に移転する中、国内に工場を残し頑張ってきたが、最近は業界の景気の落ち込みが顕著で、資金繰りも厳しくなっている。前期は売り上げ60億円、経常利益5000万円とそこそこの業績を上げたが、今期は納品先の最大手「U9」が倒産し、大赤字を計上する見込みである。銀行借り入れが20億円、更に商工ローンに返済期限の迫った2000万円の借り入れがあったが、この経営危機に対してひまりプロダクションが事業再生を請け負い、ひまりプロダクションから7000万円の出資を受け経営難を一時的に乗り切った。株式の51%をひまりプロダクションに譲渡し、ひまりプロダクション傘下企業となった。 その後、取締役に颯斗、雪哉、千歳が就任、正治は社長を継続。会社の保有する土地建物を一旦売却し、得た資金で銀行負債を減らし、財務の規模を縮小して経営を効率化した。土地と工場は売却したものを賃貸として借りて営業を続けている。『Kagura』ブランドの製造を独占して引き受けることで、再生への道を進んでいる。 積極的に障害者を雇用しており、現在は従業員の2割が障害者、将来的には5割の障害者雇用を目指している。これは雪哉が障害者になったことが原因である。 資宝堂(しほうどう) 東証一部上場、連結売上高7400億円の国内最大、世界でも第5位にあたるの化粧品メーカー。化粧品以外にも、医薬品、美容関連、健康食品、トイレタリー等の事業展開している。株式会社資宝堂リアルクローズ 『Kagura』ブランド展開のために資宝堂が設立した子会社。資本金50億円。 『Kagura』ブランド 由佳里が企画した、ステッチライン再建の共同プロジェクト。アイドルの日毬が自らデザイン・プロデュースしたことを売りにした洋服のブランド。実際の洋服デザインは、日毬が提案したイメージを元に有名デザイナーの川上が行い、製造はステッチラインが独占的に行う。ブランドスポンサーは資宝堂が一社で引き受け、『Kagura』ブランドのための子会社「資宝堂リアルクローズ」を設立。広告は蒼通の全面担当で展開。資宝堂リアルクローズからは著作権料として売り上げの5%が日毬を通してひまりプロダクションに、同じく売り上げの5%が試作品の製作担当としてIKデザインに、売り上げの7%が広告コンサルティング料として蒼通に入金される。 有名ブランドに劣らない品質で、価格設定を抑えることで10代半ばから20代半ばの女性をメインターゲットに見据えたブランドを設定。始めは流通を渋谷に絞り口コミから徐々にメディアでの展開に移行させ、テレビや雑誌で話題となるよう、ブームを意図的にコントロールした。そして東京ドームでのトップアイドル達によるファッションショーを行い、ブランドを世間に定着させた。 桐野(きりの)学園 芸能活動を行う生徒を幅広く受け入れている芸能人御用達の高校。通学クラスに加え、通信制のクラスも備えている。片桐杏奈が通信制の3年生に在籍しており、第3巻から日毬と千歳が編入した。 社団法人きれいなネット政治推進協会 ひまりプロダクションが自らの資金を出資し立ち上げたプロジェクト。公職選挙法に縛られることなく選挙運動で利用できる政治ポータルサイトの運営を行う社団法人。サイト内に政治家や立候補者の個人サイトを設け、政策のPRやネットユーザーとの交流が可能となっている。従来の選挙活動同様に一般企業からの出資を募り(企業献金)、財界と政界の繋ぎ役も行う。 理事長は壮司。公職選挙法対策として警察・検察の動きを防ぐために、自友党議員の緒方や原田に陳情し協力を得ている。そのため立ち上げの際に緒方・原田の議員事務所や警察庁・警視庁OBからの人材を理事や社員として受け入れている。 団体の広報役として、ひまりプロダクションの所属アイドルをポスターやパンフレットに起用している。名誉広報は凪紗、副広報は日毬。 西プロダクション 国民的アイドル片桐杏奈の所属する大手芸能プロダクション。現在の社長である西信俊の父である西昌明が創業者。信俊就任後は1988年に株式公開し、1995年に東証二部上場、2001年には東証一部上場を果たしている。資本金47億5000万円、連結売上高202億円、経常利益24億円、従業員数260人(連結子会社含む)。所属タレントには給料制を導入し、明朗な会計基準による経営を行う無借金経営の優良企業であるが、投資家からの評価は低く最近は株価が低迷している。 ひまりプロダクションとの株式買収合戦の後、MBOを発表し上場廃止・株式非公開への方向転換を行った。 杏奈プロジェクト株式会社 佐歩のドーナツをプロモーションするため杏奈が立ち上げた会社。設立時の資本金は2億5000万円。ひまりプロダクションの完全子会社で株式の100%をひまりプロダクションが保有している。代表取締役は杏奈、取締役は佐歩、社員に森。新宿御苑駅近くの、ひまりプロダクションが所有するビルの8階に本社を置く。 ベルリンにある創立108年の老舗ベーカリーチェーン「キルシュトルテ」(Kirschtorte; 日本語訳さくらんぼのケーキ)を買収し、杏奈を広告塔として日本に上陸させそのブランド力で佐歩のドーナツを販売していく。また店舗での販売だけでなく宅配サービスの展開も行う。
※この「登場する企業・団体等」の解説は、「大日本サムライガール」の解説の一部です。
「登場する企業・団体等」を含む「大日本サムライガール」の記事については、「大日本サムライガール」の概要を参照ください。
- 登場する企業・団体等のページへのリンク