天の智慧研究会
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「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」の記事における「天の智慧研究会」の解説
天の智慧研究会は本作における主要な敵対勢力。 フェロード=ベリフ 声 - 津田健次郎 天の智慧研究会・第三団《天位》(ヘヴンス・オーダー)【大導師(ヘヴン)】。組織の創設者にして最高指導者。正体どころか実在すら分からないとされ、時に大男、時に美しい女性、時に年端もいかぬ幼児とも噂される。 パウエル=フューネ 第三団《天位》クラスの男性。【神殿の首領(マジスタ・テンプリ)】を名乗り、ソロームの指輪の下、魔界の三十六悪魔将と666の悪魔軍団を従えし、世界最古にして現世最高の悪魔召喚士を自称する。天の智慧研究会の創設者にして最古参のメンバーであり、大導師に次ぐ立場にいる。 ラザール=アスティール 200年前に『六英雄』の一人、《鋼の聖騎士》と称された男。元・聖エリサレス教会聖堂騎士団総長。当時の邪神との戦いの中で死亡したとされているが、邪神に妻子を殺されたことで神への信仰を見失い、大導師との出会いで禁忌教典の存在を知り「内なる声」を受け入れた。現在は第三団《天位》クラスの急進派メンバーとなっている。 レイク=フォーエンハイム 声 - 瀧村直樹 第二団《地位》(アデプタス・オーダー)クラスの魔術師。アルザーノ帝国魔術学院を襲撃したテロリストの一人。通称《竜帝》。グレンからセリカクラスでもなければ太刀打ちするのは難しいと言わしめたほどの実力者。仲間とは言え不手際を働けば容赦なく処刑する冷酷さを持つ。 エレノア=シャーレット 声 - 日笠陽子 第二団《地位》クラスの死霊術師。黒髪黒眼の女性。正体を隠している時はあまり眼を開かず物静かで奥ゆかしい女性を演じている。本当の彼女は狂気に満ちた眼と病的な表情の持ち主であり、気だるげな言動で常時過ごしている。大導師からは同じ第二団で自身より地位の高い者よりも信頼されている。 ザイード=ヴァルトス 第二団《地位》クラスの魔術師で、急進派の一員。《魔の右手》の二つ名を持つ男。 代々、音楽に変換した魔術式で他人を掌握する古代魔術『魔曲』を伝える家系の出身。操った楽奏団が奏でる七つの『魔曲』を聞かせた人間の心と体を支配する固有魔術【呪われし夜の楽奏団(ペリオーデン・オーケストラ)】を使うことができる。この魔術は心に作用するため耳を塞いでも精神防御を行わなければ防げず、深層意識を掌握することで魔術の発動を封じることが可能となる。 ライネル=レイヤー 声 - 古川慎 第一団《門》(ポータルス・オーダー)クラスの錬金術師。 かつてはシオンと共に「Re=L計画」を進めていたが、彼が亡命しようとしていたことを知りイルシア共々殺害する。その後2年間姿を消していたが、計画を再実行するためバークスと手を組み、シオンに成り済ましてリィエルに自分が兄シオンであると信じ込ませ、ルミアを誘拐させた。リィエルが自身の秘密を知ると演技をやめ、新たに製造した3体のリィエル=レプリカでグレンたちを殺害しようとしたが彼女の「人間」としての成長を図り損ねた結果、レプリカはリィエルに、自身はグレンによって殴り飛ばされて敗北した。己の欲望のために他者を顧みない姿は『真の邪悪』に例えられた。 グレイシア=イシーズ 第一団《門》クラスの魔術師。急進派の一員。《冬の女王》の二つ名を持つ全身に魔導刻印を刻みつけた少女。 その刻印は『死の冬の刻印』と呼ばれる物で、魔力暴走を引き起こすことにより周囲50メトラを絶対零度の空間に変え全てを停止させることができる。その性質上拠点防衛戦に特化した能力となっている。 ルミア暗殺計画ではクリストフと対決、彼が得意とする結界を次々と凍結させ本人にも重度の凍傷を負わせたが、彼が自身の足止めに徹して能力の底を図っていたことが分かると一時撤退する。2度目の戦いでもクリストフと戦うことになり、ザイードの補助で戦況を有利に進めたが敗北が確定した時点で早々に逃走した。 ゼト=ルード 第一団《門》クラスの魔術師。急進派の一員。《咆哮》の二つ名を持つ30から40代の中年男性。 筋骨隆々の体格を持つ魔闘術の使い手。初戦では魔闘術の先達であるバーナードと交戦、彼が衰えたと思い勝利を確信していたが、道具を多用する戦法に翻弄され右腕を失い、不利を悟って撤退。その後金属の籠手を付けて復帰し、今度はリィエルと戦うもザイードの敗北を知るとグレイシアと共に逃走した。 ヴァイス=サーナス 第一団《門》クラスの悪魔召喚師の青年。急進派の一員。 ルミア暗殺計画に先んじて第三師団第八辺境警備隊を襲撃、約500人の魔導兵を皆殺しにしてその魂を悪魔の生贄にする。計画本番ではアルベルトと対峙、《狂騒伯爵》ナルキスを召喚し物理攻撃の通じない概念存在を操る優位から彼を追い詰めたと思っていたが、司祭の資格を持つアルベルトによりナルキスを強制的に退散させられてしまい、自分自身も【ライトニング・ピアス】で脳天を打ち抜かれて死亡した。 ジン=ガニス 声 - 関雄 アルザーノ帝国魔術学院を襲撃したテロリストの一人。ロリコンのチンピラ風の男。一流になることを捨て、三流に留まることで自己の快楽を優先するという選択をした下種。そのためプロ意識は低く、魔法の技量自体は優れているが油断して痛い目を見ることが多い。 【ライトニング・ピアス】を「ズドン」の一節で放ち、さらにこれを10連射する技能も備えている。この技術と『疾風脚』による高速移動を併用することで、相手を攪乱しながら蜂の巣にするのが得意な戦法。 システィーナを強姦しようとしたが、魔術を封じられた状態でグレンによってタコなぐりにされ失神。最期は勝手な行動と失態を演じた咎によりレイクが操るスケルトンの手で惨殺された。その後「Project: Revive Life」で復活し、フェジテでグレンを援護していたシスティーナを襲撃、手を抜いて彼女をいたぶり続けたが自分の技術が見切られていたことに気づけず、至近距離で【シュレッド・テンペスト】を発動するという自滅ギリギリの攻撃にさらされ、相手を侮って魔術防御を施していなかったことが徒となり重傷を負う。満身創痍の状態でシスティーナを殺害しようとしたが、イヴによって全身を燃やし尽くされ2度目の死を迎えた。 3度目の復活ではタウムの天空神殿で再びシスティーナと1対1で交戦するが、急激に成長した彼女に圧倒され、一矢報いることもできずに心臓を射貫かれて死亡した。 キャレル=マルドス 声 - 土田玲央 アルザーノ帝国魔術学院を襲撃したテロリストの一人。酸と毒を同時に用いた致死性の高い魔術、錬金改【酸毒刺雨】という猟奇的な手段で人を殺すことを好む。出勤途中のグレンを単身襲撃したが、「愚者の世界」で魔術を封殺されたうえで叩きのめされ、挙句に全裸に剥かれて路上に放置される。 ヒューイ=ルイセン 声 - 遊佐浩二 アルザーノ帝国魔術学院襲撃の主犯格。魔術学院2年次生2組の元担当講師、つまりグレンの前任者であり、突如失踪したことでグレンが臨時講師に採用された。 実は研究会が要人暗殺のために長期にわたって学院に潜ませていたスパイ。元王女であるルミアの拉致を命じられたことで姿を消し、密かにレイクらの手引きを行い、任務達成と同時に学院を道連れに自爆しようとしていたが、グレンの決死の行動とルミアの能力により阻止される。実際のところは組織の言いなりになるのが正しいのかで苦悩しており、境遇的にはグレンと似通っている。そんなグレンからは「組織の言いなりになっていたお前が悪い。自分の行いまで組織のせいにするな」と言い捨てられた。敗北後は「生徒を殺さずに済んだ」と本心では安堵しつつグレンに殴り倒され、その後捕縛された。 戦闘能力はないものの、空間魔術に関してはセリカをして「天才的」と言わしめたほど。魔術学園を囲む結界は師団の力を以ってしてもすぐには解除できなかった。 アニメ版では、姓名が「ヒューイ=ロスターム」となっている。 バークス=ブラウモン 声 - 石塚運昇 帝国白金魔導研究所所長。40から50代の禿頭の男。外面は人格者だが、内面は傲慢な性格で自らの能力を信じて疑わない。 組織の思想に傾倒する参入志願者で、禁忌とされた「Project: Revive Life」の完成を条件に入会を約束されている。また、典型的な異能差別主義者であり、異能者を捕らえては非道な人体実験を繰り返し犠牲を積み上げていた。また、魔導士を戦争犬と呼んで侮蔑している。 ルミアに術式を組み込んだ後、自らの研究施設に侵入してきたアルベルトと、異能者の能力を利用できる魔薬を自らに投与した状態で交戦。再生能力を過信しアルベルトを追い詰めたつもりでいたが、微量の出血の繰り返しで血中の薬物濃度が低下していることに気づかず再生能力を失い、そのまま失血死した。その死は隠匿され、失踪という形で処理された。 シオン=レイフォード 声 - 江口拓也 「Project: Revive Life」を成功させた天才錬金術師。計画のために数多の犠牲を払ったことを悔い、自らの命の代わりにライネルとイルシアを帝国に亡命させるべくグレンと交渉を行っていたが、組織を抜けることよりも組織の中でのし上がることを選んでいたライネルの怒りを買い刺殺される。『原初の魂』が初めて“人間”へ派生した時の、『原初人類の霊魂』の複製を完成させていたことも明らかになっている。 研究関連の資料や記録の集成は『シオン・ライブラリー』の通称で呼ばれ、事件後に帝国軍が接収している。 イルシア=レイフォード 声 - 和多田美咲 シオンの実の妹で、リィエルの素体。容姿はリィエルと同じだが、髪の色は兄と同じく赤で感情表現もはっきりしている。【隠す爪】を習得していながら自我を保つことのできた希少な人材で、組織では始末屋として働いていたが、標的を始末する度に罪の意識に苛まれ続けていた。シオンが殺害されたのを見て動揺している間にライネルによって致命傷を負わされる。負傷した身でアジトから逃げ力尽きたところをグレンに発見され、リィエルのことを託して息絶えた。 セイン=ファランド しがない中間管理職としてフェジテ行政庁に入り込んでいたスパイ。表向きは誠実で実直な人物を装っているが、内心では他人を見下している。法陣儀式魔術の達人。 市庁舎内に作っていた小部屋で「マナ活性供給式」のひとつを秘密裏に管理していたが、登庁早々にルミアの力を利用したジャティスによって解呪された法陣を目の当たりにし、動揺している間に彼が仕掛けておいた爆弾で市庁舎ごと吹き飛ばされ死亡した。 ミゲール=ブラッカー 帝国軍の《千騎長》。多少生真面目過ぎるきらいはあるが、非常に有能で、周囲の人望も厚い。 実は天の智慧研究会の密偵。組織側の人間としてグレンを目障りに思い、死にかねない無茶な任務を裏回しして、彼を謀殺しようとした。しかし、ジャティスには本性を見抜かれて研究会の尻尾を掴むために泳がされており、ライモンド法医学研究所の一件の後、グレンへの借りを早めに返すことにした彼に始末される。その後、証拠がなかったことで失踪事件として処理され、行方不明のまま迷宮入りとなった。
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政府と敵対するアルザーノ帝国最古の魔術結社。魔術を極めるためならば何でもするような外道の集まりで、組織に所属する優れた人間こそが世界を導くべきでそれ以外の人間は家畜にすぎないという考えを持つ。
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