その他帝国民
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:30 UTC 版)
「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」の記事における「その他帝国民」の解説
レナード=フィーベル 声 - 山橋正臣 システィーナの父親。魔導省の高級官僚で非常に厳格な性格だが、極度の愛妻家かつ親バカで娘たちや妻のことになると人が変わったように暴走し、その度に妻に止められている。 一時的に記録保存した詠唱呪文を呪文詠唱なしで即時発動させる、「詠唱呪文の保存装置」という高度な機能を持つ指輪の魔導機を自作できるほどの、超一流の魔術師。 フィリアナ=フィーベル 声 - 冨樫かずみ システィーナの母親。魔導省の秘書官で、帝都とフェジテを行き来する忙しい生活を送る。10代半ばの娘がいるとは思えないほど若々しい。夫のストッパー役でもあり、彼が暴走を始めると即座に絞め落とす。 レドルフ=フィーベル 声 - 宮崎敦吉 システィーナの祖父。故人。優れた魔術師であり魔導考古学者。かつて魔術祭典が行われていた時代には、メイン・ウィザードに選ばれたこともある。「タウムの天文神殿」などに関する優れた論文を残しているが、考古学に執着しなければ魔術師としてより優れた功績を残せただろうと惜しまれている。メルガリアンとして天空城の秘密を解き明かすことを夢見ていたが病気と老齢によって生前に目標をかなえることはできなかったため、システィーナがその遺志を受け継いでいる。 ニーナ=ウィーナス グレンが魔術学院在学中に出会った少女。年齢はグレンより3歳ほど歳上で、フェジテの孤児院で暮らしている。院の院長から帝国式軍隊格闘術を教わっており腕に覚えはあるが、学校に通えないため学はあまりない。貧民街で不良少年3人組に襲われていたグレンを助けたことで知り合い、経営難の院を立て直すために彼から勉強を教わる。グレンにとっては魔術と関わりのない数少ない友人で、彼女との出会いが【愚者の世界】開発のきっかけとなった。 実は悪名高いウィーナス商会の会長の私生児。子供すら「道具」と見なす実父からは愛されておらず、扱いに困るという理由で孤児院送りにされていた。しかし、実家の権力争いによって謀殺された嫡出子の代わりとして引き取られることになり、院を守るためにそれを了承する。そのせいでダニーに殺害されそうになるが、グレンに助けられた。 ダニー ニーナの従兄弟にあたる魔術師。商会の次期会長の座を手に入れるために候補である会長の子を病死に見せかけて毒殺したが、ニーナの存在が発覚したことで計画が狂い、彼女も殺そうと襲いかかる。しかし、立ちふさがったグレンが使った不完全な【愚者の世界】で魔術起動を遅延させられ、素手で倒される。その後は殺人容疑と殺人未遂で送検され、失脚する。 ジョン=マイヤール ホワイトタウンの若き新市長。35歳。高貴な細面はやや童顔で、年齢より若く見える紳士。聖人のような人格者。アルザーノ帝国大学で最新の経済学を修め、政府高官職のスカウトも蹴って郷土復興政策を推進、交渉手腕と大学時代の人脈でホワイトタウンまで鉄道を敷き、卓越した施政手腕で観光事業を主軸にスノリアを蘇らせた。質素な生活を旨としていたが、それなりの格式を求める市民たちの意見を聞き、豪奢な市長邸で暮らしている。 復活したル=シルバが引き起こした史上類を見ない大寒波と氷の骸骨による被害で街に大きな打撃を受けるが、生きている限りかならず乗り越えられると前向きに考え再起を誓う。 ミリア ジョンの侍女兼秘書。優秀だが感情的になりやすいのが欠点。《銀竜教団》を蛇蝎のごとく嫌っている。 エルネスト 《銀竜教団》の内陣教団員。外陣の若い教団員たちの暴走に頭を痛めながらも、「天の智慧研究会」の協力で数千年来の悲願を達成しようと目論んでいた。しかし、他の教団員と共にエレノアが施した儀式の犠牲となり、命を全て奪われミイラ化して死亡した。 ロザリー=デイナート デイナート子爵家の次女。グレンの魔術学院生時代の後輩。無駄に気位とプライドが高いが、努力家なので在学中はグレンがなにかと面倒を見ていた。 魔力の関わらない座学は優秀だったが、自身のマナを魔力に昇華する感覚に極端に欠落しているせいで魔力容量が極端に低く、在学中は落ちこぼれだった。魔導探偵に必須な魔術を使用した情報収集術は初等汎用魔術ですらほぼ全て使えず、魔力消費のないダウジング探査くらいしかできない。さらに聞き込みなどの地道な情報収集も疎かにしがち。一方で魔術なしの剣術大会で何度も優勝したほどの剣の名手で、警邏庁から幾度もスカウトを受けていた。 ラス=ワーテルロ 人類の進化への貢献と称して“人間の人工的な吸血鬼化”という禁忌の研究を行なっていたS級外道魔術師。 カーミラ ワーテルロ卿の研究で作り出された人工吸血鬼。被験体ナンバーは365号。外見は黒髪の少女だが、眼光は鮮血のように朱く、血色を失った肌は冷たく青白く、口には鋭い犬歯が光る。腕を振るえば衝撃波が発生するほどの膂力を誇り、爪には生命力吸収(エナジー・ドレイン)の呪力がある。 ジェシカ=ヘステイア セシリアの母親。年齢は40代半ばほど、眼鏡越しの瞳は理知的で、若い頃は相当の美女だったことが容易に伺える容姿の持ち主。セシリアの法医術の師匠であり、彼女の腕前が温く思えてしまうほどに懸絶した法医術師である。 ゼパル=ディレック 帝国軍の要である『ライモンド法医学研究所』の所長をしていた40過ぎの中年男性。帝国宮廷魔導師団・魔導技術開発室からの元派遣武官。娘の命が狙われたとして、特務分室に護衛を依頼した。 ネージュ=ディレック ゼパルの娘。色白で線の細い、はかなげな雰囲気の少女。先天的な肺病で入院しており、移動には車椅子が必要。付きっきりで護衛をするグレンに懐き、淡い好意を抱くようになる。 黒幽死病菌に感染しても著しい体力低下と体調不良に陥るだけで、黒幽死病では決して死なないという特異体質を持ち、そのため、父からは幼いころから黒幽死病の親保菌者の研究実験体として扱われていた。制御術式の完成により、グレンとジャティスを感染させることで病気から解放してもらう約束をするが、 シェラ=ディストーレ イヴの生母。故人。 代々イグナイト家に奉公する使用人だったが、平民でありながらアゼルとの間にイヴを身籠った為に暇を出されて放逐された。世間知らずで、特に学があったわけでも、職業技能に秀でていたわけでもなかったので、貧民街に暮らし見入りの少ない仕事をせざるを得なかった。しかし、その境遇にもめげることなく、無理と苦労が祟り身体を壊しがちだったが、娘を虐待する事もなく、いつも笑っていた。だが、イヴが9歳の時に帝国軍と外道魔術師との戦いに巻き込まれ、娘を庇って命を落とした。 アンダンテ=カロッサ クリストフの士官候補生時代に、城塞都市ハノイを占拠した外道魔術師。ゴーレム工学の天才で、希代の魔導工学博士を自称している。自業自得で魔術学会から追放され、閑職に追いやられたと逆恨みし、帝国と女王へ復讐するため、天の智恵研究会の援助を受けてテロを企てる。 ハノイとの物資取引を一手に引き受けていたアンダルッセ商会に運び込ませた資材から大量のゴーレムを創造、物量作戦で第三駐屯兵団を拘束すると、住民を人質に帝国へ身代金を要求する。上層部が対策を取るまで3日は必要だとタカを括っていたが、声明を出した直後に特務分室からの攻撃を受け敗北する。 エリエーテ=ヘイヴン 200年前に活躍した『六英雄』の1人。通称《剣の姫》。青い髪を後ろでまとめて垂らし、腰には十字架型の柄(クロスヒルト)を設えた片手半剣(バスターソード)を吊っている。 帝国史上最強と謳われた剣士であり、同じ六英雄だったラザールでも敵わないほどで、現在もセリカが【ロード・エクスペリエンス】で剣技を再現して近接戦に役立てている。ある時から見えるようになった“開く”黄昏色の剣閃を習得しており、いつしか師匠が赤子に見えるほどの達人となり、魔導大戦では【孤独の黄昏(トワイライト・ソリチュード)】によって汚泥の異形達を倒していった 。
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