退職・殉職者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:30 UTC 版)
「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」の記事における「退職・殉職者」の解説
サイラス=シュマッハ 帝国宮廷魔道士団特務分室室長、執行官ナンバー1《魔術師》。年齢は20代後半で、人の良さげでうだつの上がらなそうな眼鏡の優男。軍階は百騎長。 “神の頭脳の持ち主”と噂された天才魔術士。かつては東の国境付近で戦い続けたバリバリの実戦派で、魔道士団の魔導技術開発室室長や、白金魔導研究所の魔導技術開発派遣武官を経て、イヴの後任として本来イグナイト家の者に限定される特務分室室長に特例で就任している。 リディア=イグナイト 帝国宮廷魔道士団新団長、執行官ナンバー1《魔術師》。イグナイト卿の嫡子。燃え上がる炎のような長髪が特徴の20歳過ぎくらいの女性で、家庭的で親しみやすい地母神のような美しさを持ち、柔和な笑みを浮かべるが、所作には一切の隙も無駄もない不思議な魅力を持つ。階級は千騎長 。 帝国全ての魔導士達の規範となり持たざる弱き民を守るという誇りを掲げた祖父を尊敬する反面、古典的貴族主義に凝り固まった父親に反発しており、敵を作り過ぎたイグナイト家は遠くない未来に滅びると確信していた。平民の血が混じったイヴに対しても優しかった。 セラ=シルヴァース 声 - 寿美菜子 元帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー3《女帝》。白い髪と白い肌に刻まれた赤い紋様が特徴的な美女。グレンからは「白犬」と呼ばれる。作中ではすでに故人。 レザリア王国の宗教浄化政策で故郷を追われた遊牧民族シルヴァース一族出身の女性で、族長の娘に当たる元姫君。レザリア王国から故郷を取り戻すことを条件に、古い盟約のもとアルザーノ帝国の宮廷魔導士団に所属していた。暇を見つけては自分たちが任務で救った子供達がいる孤児院に足繁く通っていた。 位階は第四階梯。呪歌と舞踏による風霊召喚術や風の黒魔術の扱いに長け、風の魔術に関しては世界でもトップクラスの天才。《風の戦巫女》《風使い》の異名を持っていた。 ファーガス=ストレガー 長年空席だった特務分室執行官ナンバー8《剛毅》に就任した、大柄な若い男。年齢は17、8歳ぐらいで、筋骨隆々かつ、育ちが悪そうな目つきをしている。 外見の通り近接格闘戦を得意とし、さらに身体能力強化系の魔術を極限まで極めたことで編み出した、“全身体能力の限界強化”を行う固有魔術【剛曲(ごうこく)】を使い、弾速と同等の毎秒400メトラで動くことができる。その力は白魔【フィジカル・ブースト】を使う軍用格闘術の名手ですら相手にならず、圧倒的な速度に任せて相手を圧殺する。 サキョウ=スイゲツ=ヴィーリフ 元執行官ナンバー10《運命の輪》。エルザの父で、“守るための剣を振るえ”、“人を活かす剣を振るえ”と教えてきた。 東方出身の「東方剣士(サムライ)」で、異邦人ながらも帝国のために軍人として尽くした。肺の病気を患って体が衰えつつありながらも軍人を続けていたが、2年前に天の智慧研究会から送り込まれた刺客のイルシアにより、妻と共に殺害される。 ジャティス=ロウファン 声 - 鈴木達央 元帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官ナンバー11《正義》。灰色の髪と色白の肌、酷薄さを際立たせる攻撃的な美貌を持つ長身痩躯の青年。最終軍階は最下級士官の《正騎士》。 何者にも依らず自分自身だけで強固たる絶対的な個を確立しており、在籍当時から苛烈な言動と独善的な信念、手段を選ばず犠牲を全く厭わない問題児だったが、「天の智慧研究会」に対する敵意は本物だった。その狂気に等しい正義感は霊魂の分割・消費すらなし得るほどで、勝率が1割を切る賭けでも躊躇なく命を賭けられる。重要なのは『正義』が正しく執行され、『悪』が滅びるか否かだと考えており、そのためならば自分の命はどうでもいいとさえ思っている。 シャルロッテ=アンジェ 長年空席だった執行官ナンバー14《節制》に就任した、妙齢の金髪女性。 強大な概念存在である大天使の憑依召喚(ポゼッション)という、世界を背負うような行為を可能とする、固有魔術にして魔術特性【適合者(アダプター)】を持つ。これによって第二位:主天使の位にある《断罪の天使》アトスを常時我が身に降ろしており、長時間の祈りで自己暗示をかけることで、炎に燃える大鎌と霊的に超強化された肉体を武器に、三対六翼の絶大な推進力で高速移動する。しかし、堕天使に近いとされる概念に引きずられ、殺意と憎悪に流されて暴走するというリスクがある。 ニコル=ソーレス 長年空席だった執行官ナンバー19《太陽》に就任した、赤毛の年若い少年。 固有魔術として、頭上の“黒太陽”にマナを吸収させ、身体能力と魔力と魔術威力を制限する【逆位置の太陽(フォールン・サン)】を編み出している。通常は直接触れるか、複雑な手順と道具が必要な付呪を、目視するだけで“広域戦場弱体化(デバフ)”として発動する一種の結界魔術で、これに加え弱体化の呪を刻んだナイフの投擲で相手を追い詰める。 グレンとアルベルトをロートル呼ばわりし、模擬戦ではファーガスに敗れたグレンを事前に仕込んでいた固有魔術で倒す。だが、アルベルトには固有魔術の弱点を見抜かれ、黒魔【ダーク・カーテン】で視界を完全に奪われたことで攻撃手段を失い、気配のみで狙撃され敗北した。
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