ソニックとその仲間達
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「ソニックトゥーン」の記事における「ソニックとその仲間達」の解説
ソニック・ザ・ヘッジホッグ 声 - 金丸淳一 本作の主人公で、走る事なら誰にも負けない史上最速のハリネズミ。このシリーズのソニックは首にスカーフを巻き、頭のトゲの本数も少し増えている。腕の色も従来の肌色ではなく青色だが、これは従来のソニックとは異なる事を示し、差別化を図ったデザインだとされる。初期の企画段階では人間のような容姿のソニックもデザインされていたが、次第にモダンソニック(『ソニックアドベンチャー』以降の造形)に近い容姿に落ち着いたとの事。 『太古の秘宝』ではホーミングアタックやスピンダッシュなどのおなじみの能力や蹴りを使った攻撃スタイルを使い、『アイランドアドベンチャー』ではソニック固有の能力として空中で上下左右にダッシュする「エアーダッシュ」を使用でき、特定のブロックを破壊する事が出来る。 『ファイアー&アイス』でも『アイランドアドベンチャー』と同じくエアーダッシュを使用し、挙動が素早く、連続使用可能な技に変更された他、スピンダッシュの速度も大幅に強化されている。今作では異常気象の捜査の為にエミーと共にコディアック・フロンティアを訪れ、裂け目から噴出した謎のエネルギーを浴びた事で炎と氷を操る能力を手に入れ、仲間達と冒険を進めていく。 アニメ版では自分の小屋を所有しているものの、普段はテイルスの家に居候という形で一緒に生活している。テイルスの事は相棒として大切に思っているが為に、「相棒オーディション(1話)」では危険にあわせまいと一度相棒を解雇した事があった。また従来のゲームと同じくチリドッグが大好物で、退屈な事と水が苦手であり、水に浸かると身動きが取れなくなる。驚異的なスピードも健在で、エッグマンが発明した時間を極限まで遅くなる機械の影響を唯一受けなかったほど。困った人を放っておけない性格からよく住人達を救っているために慕われるが、その性格が災いして思わぬトラブルに巻き込まれたり、逆に調子に乗って周囲から反感を買うことも。敵であるエッグマンは「エッグヘッド(たまご頭)」「エッグフェイス(たまご顔)」とあだ名で呼び、見つけるとすぐに倒そうとする、外に出られなくなると「あんな奴いなくなって嬉しいぜ」と話すなど、口でこそ嫌っているものの、エッグマンと定期的に戦わないと調子が狂ったり、時には利害の関係から協力し合うことも多く、年越しでのダンスバトルで油断した時も素直に負けを認め、一緒に新年を迎えるなど内心ではどこか想っている節が見られた。なおエッグマンと戦っていない時は年相応に仲間達とふざけあい、特にナックルズとは悪友のように接する一面も。アニメ版におけるエミーはソニックに対するアプローチは消極的な為に彼女の好意に気づいていないが、「ウシ型ロボット(20話)」や「相棒クイズ対決(34話)」でエッグマンにエミーとの関係を詰め寄られた際、一瞬動揺するそぶりを見せたり、ムキになって反論するなど、従来の彼にはない一面を垣間見れるが、一方で気に入った女の子を見ると軟派したことがある。 マイルス "テイルス" パウアー 声 - 広橋涼 2本のシッポがトレードマークの子ギツネで、ソニックの相棒。自慢のメカや武器でソニック達をサポートする。このシリーズでは頭にゴーグルを付けて体にはベルトを装着し、よりメカニックらしい容姿になっている。なおゲーム版とアニメ版ではベルト部分のバックルの有無など、微妙にデザインが異なる。 『太古の秘宝』では爆弾やミサイルを使った攻撃や、「バディポッド」と呼ばれる爆弾ロボットを使用する。『アイランドアドベンチャー』でも同様の爆弾攻撃の他、フィールドにある水槽から潜水艦型ロボット「シーフォックス」を投入し、遠隔操作しながら水槽内の探索が行える。シーサイド・コーストにテイルス・ラボを構え、ここでフィールドで手に入れた設計図を集めるとスキルを入手する事が出来る。 『ファイアー&アイス』では爆弾の代わりにブラスターガンを携え、狙いに方向をつけたり、地形を利用してレーザーを反射させられる。今作では異常気象の調査を主導するリーダー役を務め、島々の移動にはトルネード号(従来の赤を基調としたデザインではなく、アニメ版準拠の黄色を基調としたデザイン)を操縦したり、ソニックとエミーが手に入れた能力がコミュニケーターに宿っていた事を利用し、共有させる事で仲間全員が能力を使えるようアップデートを行うといった、仲間のサポートも健在。 アニメ版ではソニックと一緒に住んでいる。家の近くに専用の大きな工房があり、そこで造った様々な発明品でソニック達をサポートする。特にトルネード号(アニメ版では名前の言及はなく、単に「飛行機」と呼ばれている)には愛着を持っており、「エッグマンのトマトソース(26話)」ではメンテナンスや改造のみならず、マッサージやキャッチボールもしているらしい。さらにはメカフェチらしく工具や他の発明品にも深い愛情を注ぎ、難しい専門用語を用いて説明するあまりソニックやナックルズからもっと分かりやすく説明するよう頼まれることもあった。その一方、お菓子を欲しがったり野外遊びに興じる、悪ふざけを楽しむ、ゲーム本編同様に雷が苦手といった年相応の一面も見せ、チョコレートチャンクのクッキーが好物(「エッグマンの悪だくみ(11話)」英語版より)。また「テイルスの片思い(46話)」では紆余曲折あったものの、ゾーイという名前のガールフレンドが出来た。発明品が原因で騒動に発展したり、タコに丸呑みにされたりと不幸体質を窺わせる描写も見られる。 ナックルズ・ザ・エキドゥナ 声 - 神奈延年 ソニックを常にライバル視する力自慢のハリモグラで、ヒーロー然とした性格。従来のソニックシリーズから容姿が大幅に変更され筋骨隆々な体格になり、これはアニメ版における見た目だけでどのようなキャラクターかが一目で分かるようにする事を重視されたため。 『太古の秘宝』、『アイランドアドベンチャー』共に体躯を生かした強力なパンチや格闘技を繰り出し、さらには地面の中も掘り進められる。『アイランドアドベンチャー』のスクラップ・ヤードにはトレーニング場があり、1日(24時間)に一度トレーニングに付き合うとメダルが入手可能。 『ファイアー&アイス』では空中から攻撃する「ダッシュパンチ」が追加され、地中を掘り進む制限時間が廃止された。また地中にいる際、敵を包み込むように軌道に円を描くと追加攻撃が可能。前作以上にコミカルでムードメーカーな性格で、シーサイド・アイランドの奥地で茂みに隠れたD-フェクトと間違われた事をきっかけに、ソニック達と行動を共にする。 アニメ版では力自慢のキャラクターがより強調されている反面、「本音をしゃべるロボット(9話)」ではソニックに「(ナックルズは)難しい単語を知らないからな」と心の中で思われたり、「レディになるためのレッスン(3話)」でスティックス宛に届いた招待状の内容が読めなかったりなど、愛嬌あるおバカキャラ的なキャラクター付けがなされ、従来に比べて声質も抜けたような話し方をしている。ヒーローに強い憧れを抱いているようで、「相棒オーディション(1話)」で新しい相棒を募集していたソニックを「ナックルズ・ジュニア」という名前で相棒候補として勧誘し、「エッグマンはどこ?(22話)」ではソニック達とチームで共闘していたにも関わらず、ほぼ単独でエッグマンを圧倒しソニック達から慕われる自分の姿を回想していた。一方で「トークショーは戦場?(40話)」のように、ゴミバケツを頭にかぶった「ゴミバケツダンディ」として一時は新聞に載るほどの人気者になった事もある。「ふたりのナックルズ(32話)」で登場した別世界のナックルズは、思慮深い正真正銘のヒーローとして活動していた。テイルスによれば、従来のシリーズと同じくエンジェルアイランド出身とのこと。 エミー・ローズ 声 - 川田妙子 正義感が強く、料理やおしゃれが好きなチームのムードメーカー。従来のソニックシリーズと同様にピコピコハンマーを武器にして戦い、『太古の秘宝』ではその身軽さからの3段ジャンプや細い足場への飛び乗りといったアクションも得意。『アイランドアドベンチャー』では単独で古代文明を調べていたが、リリックの策略によってさらわれてしまう。 『ファイアー&アイス』ではハンマー攻撃やその衝撃波でも敵を倒す事ができ、ある条件を満たす事でハンマーの種類を変更する事が可能。ソニックと共にコディアック・フロンティアで異常気象の操作を行った矢先、火と氷を操る能力を手に入れた。 アニメ版の「エッグマンが居候に?(2話)」では(悪企みとして)ソニックとテイルスの家に泊まり込んだエッグマンに優しく接し、また彼の行動に辟易としていたソニックを諭す。「エッグマンはどこ?(22話)」でボランティアで子供のペンギン達に手編みのセーターを贈る活動に参加するなど、心優しく慈悲深い一面も描かれていた。しかし時折その親切心の他、同性への競争心・嫉妬心がエスカレートしてしまい、思わぬ暴走やトラブルを引き起こす事も。なおソニックへの好意は本作でも健在だが表にはあまり出さず、アプローチは控えめで、ソニック以外の男子に惚れたこともある。エッグマンに対しても従来のゲーム作品に比べてそれほど嫌ってはおらず、「ゲーム仲間(43話)」では共通の趣味で意気投合をする事もあった。本人曰く特技は歌とジャグリングだが、絵を描くのも得意なようで多芸さを見せる。 スティックス・ザ・バジャー 声 - 悠木碧 当シリーズ初登場のキャラクターで、森で生まれ育ったアナグマの女の子。自由奔放で野性的な性格であり、オカルトといった非科学的な事象に関心を持つ一方、科学技術やテクノロジーを嫌い、公式WEBコミックスではテレビの事を毒電波・洗脳装置と称すほどだが、ロボットに対してはあまり嫌う様子は見られない。一人称は「アタイ」、語尾に「〜ッチャ」を付け、ブーメランを愛用している。 ソニック達と出会う前の彼女の生い立ちが『ファイアー&アイス』のソニック・コレクション内で語られて、うまれた時から人里離れたジャングルで過ごしていた事により、当初は人を寄せ付けないほど警戒心が強い性格であったが、エミーが彼女の心を開かせたという。そういった経緯もあり、エミーとはとても仲が良い。 『太古の秘宝』では冒険をサポートする住人の一人として登場するが、『アイランドアドベンチャー』ではプレイアブルキャラクターとして操作が可能で、ブーメランは敵を倒す事にも利用出来る他、軌道を操作してスイッチを押したり、アイテムなどの回収も行える。また彼女の家ではバラバラになったクリスタルの補修が可能。 『ファイアー&アイス』でもプレイアブルキャラクターとして登場し、ブーメランの初速が速くなり、ナックルズと同じく軌道に円を描くと追加攻撃を行え、使用時の制限時間が廃止された。最初はテイルスに頼まれてシーサイド・アイランドで異常気象の調査をしていたが、その折にエッグマンに捨てられたD-フェクトをいたく気に入ってしまい(本人曰く「アタイにどんぴしゃなモノ」)、次第に調査ではなくD-フェクトを追いかけて手に入れる目的で、仲間達と行動するようになる。 アニメ版では人里離れた生活をしているせいか、一般常識やマナーに疎い面がある為、話によっては悪気は無いがトラブルメーカーとして描かれる事もあり、「キモかわいいバスター(10話)」で拾ったスクラップの寄せ集めのような犬型ロボットを「バスター」と名付けて溺愛したりと、美的感覚も少しずれている。普段はゴミを漁りながら生活しているので家の物置にはゴミが溜め込まれ、特に光り輝くモノ(シャイニー)が好きらしい。「科学やテクノロジーが嫌い」という設定が飛躍し陰謀論者的な言動をすることが多いが、一方で「レディになるためのレッスン(3話)」で「火事・洪水・隕石・脳波を傍受する人」から町を守る防御システムを構築し、「ヘラジカに注意(17話)」では仲間達から言動に呆れられつつある中、信じてくれなくても友達だから守ると公言しているように、正義感が強く、仲間を人一倍大切に思っている。またその生い立ちからサバイバルの知識は一番豊富で、その知識を活かして大活躍をすることもあった。 従来のシリーズとは別系統である『ソニックトゥーン』シリーズで唯一、日本公式サイト『ソニックチャンネル』で公式イラスト・プロフィールが掲載されたキャラクターで、キャラクター紹介などでその姿を確認できる。また『マリオ&ソニック AT リオオリンピック』のプレイヤーキャラクター(選手)出演や、前述の通り公式WEBコミックスでも登場し、本家ソニックシリーズに逆輸入された。 ベクター・ザ・クロコダイル アニメではシーズン2から登場。当シリーズではヘッドホンを装着しておらず、ジャケットを羽織り左腕には羅針盤のタトゥーが彫られている。
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