ソニック&ナックルズとの関連性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 21:15 UTC 版)
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」の記事における「ソニック&ナックルズとの関連性」の解説
初期の企画では、ソニック&ナックルズとソニック3は一本のゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』として発売される予定だった。 開発当初は3Dポリゴン演算処理用の特殊チップである「SVP(セガバーチャプロセッサ)チップ」を組み込む予定であったが、SVPチップの開発が遅れ、その影響で『ソニック3』の開発も停滞気味となっていた。しかし、北米市場では既に全米のマクドナルドで子供向けのファミリー層を購買対象にしたハッピーミール・キャンペーンとのタイアップにより『ソニック3』の発売日は1994年2月2日と確定していたため、開発リーダーの中裕司はそれまで1年かけて開発していた当初の『ソニック3』を断念して殆どゼロからの状態で新たに作り直す必要に迫られ、「製作期間の兼ね合いから、予定していたボリュームの半分を削らなくてはならなかった…」と語っている。 また、バックアップ機能の搭載によって、当時としてはゲームに必要とするROMの容量が大きくなり、ROM製作に費用が掛かることになってしまったため、前編を『ソニック3』、後編を『ソニック&ナックルズ』へと内容を分け、後にROMカセット同士をドッキングで接続させるロックオンシステムを採用する事で、コストの低下も図っている。これらの理由により、2つのソフトを組み合わせた時に完全版として遊べるため、ソニック3単体でプレイした場合は遊べるステージ数が少ないが、中裕司はユーザーに対して謝罪の意味も込めて『ソニック&ナックルズ』にはどんなROMを挿しても遊べるように膨大なパズル面を用意しており、そのうち『ソニック1』を挿した場合、収録されている2億面全てを遊び切ることができるようになっている。 前後編への分断前の名残として、ソニック3の裏技のステージセレクト画面には『CARNIVAL NIGHT ZONE』と『ICE CAP ZONE』の間の5面の位置に『FLYING BATTERY ZONE』の名前があり、『LAUNCH BASE ZONE』の後に『MUSHROOM VALLEY ZONE』(『MUSHROOM HILL ZONE』の初期の名前と思われる)と『SANDOPOLIS ZONE』の名前が残っている。 またソニック&ナックルズにおいてプレイすることができるナックルズ専用のステージのルートは、ソニック3単体の時点ですでに準備されており、裏技を使うことで入り込むことができる。そしてソニック3単体のミュージックセレクトでもソニック&ナックルズの通常ステージ、ボス、ボーナスステージの音楽を聞くことができる。
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