『Prototype』の登場キャラクター
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「Fate/Prototype」の記事における「『Prototype』の登場キャラクター」の解説
「旧Fate」における設定は『Character material』『Fate/complete material II』を出典としている。声優は特筆事項がない限り『カーニヴァル・ファンタズム』および『蒼銀のフラグメンツ』ドラマCDでの配役。 沙条綾香(さじょう あやか) 声 - 花澤香菜 本作の主人公。セイバーのマスター。眼鏡をかけた未熟な魔術師。マスター階梯は最低の第七位・権天使。 洋館に一人暮らしをしている16歳の少女。自己評価は根暗・臆病・視野が狭い・見栄っ張りの最悪な性格と述懐するほど卑屈で、優秀な姉に対するコンプレックスを抱いている。8年前の記憶は虫食いだらけで整合性もあまり取れておらず、狂行に走った父による自分への罵倒の記憶は、姉に対する父の罵倒や姉による自分への罵倒だった物。 根暗で臆病、コンプレックスの塊かつ厭世的だが、変なところで勝気。怖い目に遭うのは嫌だが、勝機があれば積極的に戦うタイプ。決心が付くまでは後ろ向きだが、いざ戦うと決めればどこまでも諦めず挫けないところはやはりTYPE-MOON主人公。 父譲りの黒魔術(ウィッチクラフト)を修練しているものの、本人は魔術自体に嫌悪を抱いており、儀式に使うための鳩の屠殺さえ満足に出来ない。8年前に姉と父を失った原因である聖杯戦争に関わることを拒んでいたが、ランサーの襲撃に逢い、死に瀕した時にセイバーを召喚してしまう。令呪の位置は胸部中央。 『Character material』によると本来は黒魔術ではなく元素変換(フォーマルクラフト)に適性があるらしく、セイバーの助言で後に戦い方を切り替える。 セイバー 声 - 櫻井孝宏パラメータ(綾香): 筋力:B / 耐久:A / 敏捷:B / 魔力:E / 幸運:C / 宝具:C(EX) パラメータ(愛歌): 筋力:A / 耐久:A+ / 敏捷:B / 魔力:A / 幸運:D / 宝具:C(EX) スキル: 対魔力 / 騎乗 / 直感 / 魔力放出 / カリスマ 沙条綾香の召喚した剣士のサーヴァント。白銀の鎧を纏った金髪碧眼の青年。サーヴァント階位は、1回目2回目の聖杯戦争ともに最高の第一位。 大人びた価値観と正義感を持ち、悪を糺し善全量を良しとするヒーロー然とした性格。綾香に対し皮肉めいた物言いをすることもあるが、彼女のことを心底大切に思っており、絶対の信服を置いている。天涯孤独な身の綾香にとっては保護者の立ち位置も兼ねる。 真名はアーサー・ペンドラゴン。宝具は約束された勝利の剣(エクスカリバー)。風王結界(インビジブル・エア)など、二重の封印が施されている聖剣。故にアーチャーからは「聖剣使い」と呼ばれる。8年前の聖杯戦争では綾香の姉・沙条愛歌のサーヴァントとして現界し、最後まで勝ち残ったサーヴァントになった。しかし、聖杯の本質と愛歌の異常性に気づいて彼女を殺害し、現界寸前のビーストを倒して自らも消滅した。真相を覚えていない綾香には、記憶が曖昧と嘘を吐いて誤魔化している。なお聖杯に託す願いである「故国の救済」は、8年前の時点で幼い綾香の影響で既に捨て去っており、そのことを悟らせてくれた綾香を救うため再び召喚に応じた。 本編『Fate/stay night』におけるセイバーは凛々しい少女だったが、「旧Fate」では精悍な青年である。設定は本編におけるセイバーに、性格はアーチャーに、そして中盤における変貌した姿のデザインはギルガメッシュに引き継がれた。 アーチャー 声 - 中村悠一パラメータ: 筋力:C / 耐久:C / 敏捷:B / 魔力:A / 幸運:B / 宝具:EX 弓兵のサーヴァント。黄金の鎧を纏った青年。サーヴァント階位は第三位。 一人称は我(オレ)。超然唯我独尊とした冷酷な性格だが傲慢になりすぎず、悪逆非道というわけではない。自らが最強の英霊である事にプライドを持っているため、自らより階位が上であるセイバーをライバル視している。また眼鏡を外した綾香に惚れ込んでおり、セイバーを倒して綾香を妃にしようと目論んでいる。一方で愛歌はイシュタルが重なって見えており、嫌悪している。 真名はギルガメッシュ。宝具は、宝物庫の鍵を開ける入れ墨である奉る王律の鍵(バヴ=イル)と、一対の双剣を組み合わせて弓の形態を取る必殺宝具・終末剣エンキ。発動から七日でナピュシュテムの大波を呼び寄せる。 髪型や鎧姿の露出度、白兵戦でもセイバーに比肩する実力を発揮するなど細かな違いはあるものの、高慢で唯我独尊という気質や、無数の剣を飛ばすなどの攻撃方法、セイバーの前に立ちはだかる最強の敵というポジションは本編におけるギルガメッシュと共通している。またデザインはアーチャーに受け継がれている。 玲瓏館美沙夜(れいろうかん みさや) 声 - 斎藤千和、田辺留依(幼少期) ランサーのマスター。由緒正しき家に生まれたお嬢様。マスター階梯は第二位・智天使。「蒼銀のフラグメンツ」第2章における主人公。 プライドが高く高慢な性格だが、それに見合った実力の持ち主であり、今回の聖杯戦争における実質上トップクラスの魔術師。残忍な面もあるが、一方で華やかさも持ち合わせている。魔術系統は黒魔術を始め、ルーンや降霊術全般を得意としている。また動物を使い魔として使役する。沙条家とは父の代の知己であったが、また綾香とは同じ学校に通う間柄ではあるが、面識はない。令呪の位置はうなじ。 前回の聖杯戦争ではマスターとなった父に従って聖杯戦争を間近で体験することになる。その最中、「聖杯戦争のマスターとなり勝利しなければ死ぬ」という呪いを植え付けられている。美沙夜は亡父が聖杯への執念を娘に強制するための行為だと思っていたが、実際は沙条愛歌による呪詛であった。物語中盤以降、呪いの進行により死亡、「堕天」状態で徘徊する屍人になってしまう。 『Fate/stay night』の遠坂凛の原型となったキャラクター。 ランサー 声 - 中井和哉パラメータ: 筋力:A / 耐久:C / 敏捷:A+ / 魔力:B / 幸運:D / 宝具:B 玲廓館美沙夜が召喚した槍兵のサーヴァント。槍を携えた青髪の偉丈夫。サーヴァント階位は第四位。 荒っぽいが筋は通す若者然とした性格をしており、美沙夜の皮肉も軽く流す度量を備えている。美沙夜からは何かと小言を言われているが、本人はスカサハの面影を残す美沙夜を気に入っているもよう。中盤の終わり頃、屍人化した美沙夜の呪いを解除し殺害することを条件としてサンクレイドにセイバーを奪われた綾香に協力することとなる。 真名はクー・フーリン。宝具は必中の槍・穿ちの朱槍(ゲイ・ボルグ)。しかし宝具は美沙夜の方針によって封印されており、初登場時は木製の槍で交戦していた。 『Fate/stay night』のボディースーツのような軽装と違い、毛皮をあしらった甲冑姿というどちらかといえば重装備寄りの装いである。 伊勢三杏路(いせみ あろ) 声 - 緒方恵美 外見10歳程の少年。マスター階梯は第三位・座天使。 自らの不幸な境遇を恨まず、世界の平和を望む心優しい性格。自らのサーヴァントにペルセウスを選んだのも、幸福だった英雄が望む未来に理想の願いを夢見たからであった。8年前の聖杯戦争で敗れた魔術師一派によってマスターとして擁立されている。しかし8年前の聖杯戦争で愛歌によって獣(ビースト)を埋め込まれているために半生半死の状態であり、魔術と医療機械によって無理矢理生かされていた。ライダー召喚の7日後、聖杯戦争が始まる前に息を引き取るが、その際、令呪を全て使ってライダーを受肉させた。令呪の位置は左掌。 「旧Fate」では性別は女性だった。 ライダー 声 - 宮野真守 パラメータ: 筋力:D+ / 耐久:E+ / 敏捷:B+ / 魔力:B+ / 幸運:A+ / 宝具:ABCDE マスター不在のサーヴァント。一般学生の装いをした美男子。サーヴァント階級は第五位。 沙条綾香のクラスメイトとして一員に溶け込んでおり、名前もマスターの伊勢三の名を用いている。涙もろい所があるなど情に篤い性格だが、行き過ぎた同情を表す事もあり、笑顔で無実の人間を惨殺するなど異常な面も持つ。マスターの意向により、生前不幸な結末を迎えなかった唯一のサーヴァント。サーヴァントとして行動する際には仮面を装着しており、その仮面がマスターの代わりの役割を果たしている。 真名はペルセウス。宝具は「空を駆ける羽のサンダル」「被った者の姿を消すマント」「青銅鏡の盾(レーダー、ソナー)」「不死身殺しの鎌(ハルペー)」「鏡像結界の袋(キビシス)」「騎英の手綱(ベルレフォーン)」の6つ。ただし一度に一つしか使用できないという制約がある。 「旧Fate」ではテセウスであり、手綱の宝具を使うことが明かされている。 サンクレイド・ファーン 声 - 子安武人 バーサーカーのマスター。特徴のない風貌のアメリカ人僧侶。マスター階梯は番外位。 人間性を感じさせない爬虫類のような外見の細身の男性。表向きは温厚な人物を装っているが、その実は激しい差別主義者であり、東洋人を人間と見なしておらず、また異端者であれば情けも介在させずに殺害するという外道漢。聖堂教会・第八秘跡の異端審問員・代行者であり、テンプル騎士団から派遣されるという形で聖杯戦争に参加する。尤も殺害した人数があまりにも多すぎるために枢機卿たちも庇いきれず、今は偽名と偽の国籍で職務を全うしている。 用心深い性格で、魔法陣とともに移動するために規格外の防御力を誇っている。聖杯戦争に参加するマスターの中では最高の実力者であるが、協力者であったバーサーカーの召喚者を殺害して令呪を奪ったという経緯があるため、階梯は最下位の下である番外に留まっている。令呪の位置は舌。 「旧Fate」ではバーサーカーのマスターは倒した女を強姦する外道牧師。また「能面のヤツ」とも称されている。 沙条愛歌(さじょう まなか) 声 - 豊崎愛生 沙条綾香の6歳上の姉。故人。マスター階梯は、1回目2回目の聖杯戦争ともに第一位・熾天使。「蒼銀のフラグメンツ」、「Labyrinth」の主人公。 純粋無垢で無邪気な性格。しかしそれ故に残酷な所業を平然とやってのける魔術師然とした少女。セイバーに対して臆面なく思慕の情を向けており、その願いも彼の願いを叶える事であると述べている。妹である綾香に対しては表面的には優しい姉として情を向けていたが、魔術師としては凡人との評価を下しており、最終局面においてはビースト召喚の生贄に利用しようとしていた。 類稀なる才能を持った魔術師であり、あらゆる魔術を自在に行使する。8年前の聖杯戦争でセイバーを召喚し、労苦もなくその勝利者となったが、セイバーの造反によって胸を刺し貫かれて死亡。その亡骸はセイバーによって大聖杯にくべられていた。しかし聖杯の力で半ゾンビ状態で復活し、サーヴァント・ビーストのマスターとして現界する。聖杯の正体については8年前の時点で気づいており、その際に大量の少女たちを生贄として虐殺した。令呪の位置は胸部中央。また胸部と背部には8年前にセイバーによって貫かれた傷が今でも残っている。自称だが、生まれつき根源と接続しているらしい。 沙条広樹(さじょう ひろき) 声 - 東地宏樹 沙条綾香と愛歌の父。故人。 根源の到達を目標とし、それなりの歴史を持つ典型的な魔術師。8年前の聖杯戦争で長女の愛歌をマスターに擁立して参戦し、聖杯成就の一歩手前まで至るが、聖杯の本質を知る愛歌の凶行を止めようとするも全く歯が立たず、愛歌の呼び寄せた触手によって惨殺された。綾香に対しても魔術の手ほどきを行っており、それなりに愛情は注がれていたらしい。 アーチャーのマスター 眼鏡をかけた青年。マスター階梯は五位・力天使。 街を一望できる高層ビルのオーナー兼社長を務める。アーチャーが現代によく溶け込んでいるのは、彼の影響が大きいらしい。令呪の位置は左貌。 「旧Fate」では、『Fate/stay night』とキャラクター造形に変更はないが、孤児院出身のエセ神父で葛木とは旧知の仲らしい。 ビースト 沙条愛歌の召喚した獣のサーヴァント。存在しないはずの第八のクラス。 聖杯戦争によって真にもたらされるというもの。その正体は『黙示録』にある「666の獣」。人間の業罪や欲望を形にしたもの。そもそも本編で行われる聖杯戦争はこのビーストを完成するための儀式に過ぎないらしい。 『Fate/Grand Order』にて、人類悪の一つと設定され、ビーストVIと設定された。 バーサーカー 狂戦士のサーヴァント。サーヴァント階級は二位。召喚者である魔術師をサンクレイド・ファーンが殺してマスターになっている。 詳細は不明だが、設定画は『Fate/stay night』のものに近い。 「旧Fate」では『Fate/stay night』とキャラクター造形に変更はなく真名はヘラクレスだった。 キャスター 魔術師のサーヴァント。サーヴァント階位は不明。 綾香の通う学校に結界を施していた。ライダーとは因縁があるらしい。 「旧Fate」では『Fate/stay night』とキャラクター造形に変更はなく真名はメディアだった。 アサシン 暗殺者のサーヴァント。サーヴァント階位は不明。 詳細不明。 「旧Fate」では『Fate/stay night』とキャラクター造形に変更はなく、真名は佐々木小次郎。山門に居を構えるサーヴァントであったらしい。『Fate/stay night』との大きな相違点としては、女性的な妖しい美系キャラで、宮本武蔵と戦った本物の佐々木小次郎だった。 キャスターのマスター 詳細不明。 「旧Fate」ではによると『Fate/stay night』とキャラクター造形に変更はなく、名前も葛木(くずき)だった。「撲殺教師」。またアーチャーのマスター(「エセ神父」)とは同じ孤児院の出身であったらしい。教師だが生粋の格闘家であり、魔術師ではないがキャスターを召喚した。特技は人殺し。
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