『GJ部』の登場人物
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四ノ宮 京夜(しのみや きょうや) 声 - 下野紘 / 下和田ヒロキ(2011年TVCM) / 鵜澤正太郎(オーディオブック版) 『GJ部』主人公。それでいて同時に語り部のような存在であるため、京夜不在の話では会話文のみになることもある。高校1年生(『GJ部』第5巻から2年生)。のんびり屋の平和主義者で、勝てないものには逆らわない性格であるため、自らを「平和的敗北主義者」と蔑むこともある。誠実な性格もあってか周りの女性からは好かれる。入学当初、部活の入部先を探しているところを、謎の部活「GJ部」(グッジョぶ)に捕獲され、強引に部室に連れ込まれた。部内での愛称は「キョロ」。『GJ部』第1巻時点では1年9組所属。普段の一人称は「僕」だが状況によって「俺」や「私」を使うこともある(この状態はGJ部内では「オレマン」と呼ばれ、第一形態では一人称が「俺」に変化し第二形態(スーパーキョロ)では相手を呼び捨てにするなど言動がワイルドさを増す。第三形態では一転して紳士的になり一人称も「私」となり、更に怒りや殺意めいた感情によって成る第四形態(『GJ部中等部』第7巻現在の最終形態)では思考と言動が第二形態以上に荒く凶暴なものになる)。男子向けの漫画やライトノベルが好きで、部室に多く持ち込んでいる。SF作家の二ノ宮修二の作品を特に好んで読んでいるが、修二が京夜のクラスメイトである拓真の従兄であることは知らない。勉強も運動も特に得意・不得意は無いが、グルーミングは部内随一であり、真央達GJ部部員や霞、森さん(母)をも虜にしている。身長は小学生の頃はずっとクラスの平均値であったが、中学生の頃は1年間で30cm伸びた年があったほどの成長を遂げた。高校入学後も成長が続いている。中学生の頃いじめに遭っていたが、友人の徹心のおかげで解決した過去を持つ。趣味は自転車いじり。中学2年生の時に自分の自転車に「烈怒鑞頭號(れっどろうずごう)」と名付けていた黒歴史がある。家庭はごく平凡なサラリーマン家庭で、小学生(『GJ部』第5巻からは中学生)の妹・霞がいる。母親と霞は、近所でも評判の美人。実在の人物がモデルとなっており、ファミ通文庫の担当と、むらさきゆきやとを足したような人物であると著者は述べている。 真央らの卒業後はGJ部部長に就任(『GJ部中等部』第5巻より大学生)。真央らOGとも頻繁に会合(という名のデート)を持っている。真央のことを呼び捨てにしたり、一人称が頻繁に「俺(いわゆる「オレマン」第二段階)」になるなど、以前より謙ることのない性格になったが、同時に会合時には「オレマン」を休めている。また、真央達からは「京夜(呼び方にはそれぞれで個人差はある)」と呼ばれるようになった(高坂翔子は「キョロ君」と呼んでいる)。『GJ部中等部』第7巻では紫音に請われて、仁のグルーミングの師匠になった。『GJ部中等部』第8巻では面識の無い冴子から「大変な状況」と言われる他、自身の思いに悩む健太に答えを授けるが、その実、嫉妬もしていたことが『GJ部ロスタイム』にて散見される。 天使 真央(あまつか まお) 声 - 内田真礼 / 加藤英美里(2011年TVCM) / 朝日奈丸佳(オーディオブック版) 高校2年生(『GJ部』第5巻から3年生)で、GJ部部長。強引・強気・意地っ張りな性格で、怒ったり気に食わないことがあると、よく京夜に噛み付く。また、液晶の保護シートを剥がしたり、付箋をバラバラするなど、「クラッシャー真央」の異名を持つ。小学4年生の頃までは背丈が大きかったが、そこで成長が停止。現在は小さいことを気にしており、妹の恵や聖羅よりも身長が低い。体格故に霞からは年下と誤解されており、「まーちゃん」(『GJ部』第6巻登場時は小学3年生で、年が上がるごとに進級していってる)という設定で霞と交流している。子供らしい言動が多く、縁に溝のある十円玉(ギザ十)や、ピカピカな十円玉など、珍しいものを「たからもの」として集めるのが趣味。自分の部屋には男物・女物問わずおもちゃが沢山あり、古いものを捨てられずに取ってある。しかし、片付けをあまりせずに散らかっていることが多いので、侍従の森さんによくお尻を叩かれて叱られている。また、サンタクロースの存在を未だに信じている。乙女チックなものに弱く、キスシーンが表現されている少女漫画が読めないほど、恋愛に免疫が無いが、『GJ部』第9巻では最後の章で(噛み付き技伝授として)京夜にキスしていることを仄めかされてる(アニメでは敢えてカット)他、『GJ部ロスタイム』では先輩や部長としてではなく、1人の女性として見て貰いたいという願望も持ち合わせる等、京夜を意識している描写が見受けられる。恵に対して、男性の目を気にせずに無防備な姿勢を取っていると指摘することがあるが、自身も無防備なことが多い。明るい栗色の長髪で、よく恵にブラッシングしてもらっている。先代の部長に憧れており、歴代の部長を経て伝わった「部長魂」や「GJ部魂」、金言集をよく口して、後輩の指導をしている。紫音とは小学生の頃からの仲で、小学校・中学校ともに同じだった親友。また、小学生の頃、京夜がよく通っていた駄菓子屋に通っており、京夜とも会っていたが、互いにそのことは殆ど覚えていなかった。 卒業後は大学に進学。「GJ部保護者会」と称し、京夜を交えてOGで集まり、現役GJ部やGJ部中等部の情報を交換し合っているが、真央達3人が揃うことは基本的には少なく、実質3人の内の誰か1人が京夜とのデート状態になっている模様だが、これもいわゆる「ローテーション」の一環だったことが綺羅々の口から明かされている。『GJ部中等部』第6巻の段階では運転免許証を所持していることが明らかになっている。 皇 紫音(すめらぎ しおん) 声 - 三森すずこ / 成田紗矢香(2011年TVCM) / 本泉莉奈(オーディオブック版) 高校2年生(『GJ部』第5巻から3年生)のGJ部員。TVアニメ第12話にてGJ部の副部長という設定が付加された。ゲームの天才で、チェスやオセロのような古典的ゲームも含め、あらゆるゲームで常勝する才能を持つ。よく部室にボードゲームを持ち込んでいる。制服や浴衣の上着を着崩しているのが特徴。京夜をよくからかいの対象にしているが、その一方で「一般常識ナイト」と呼び頼りにしている。ゲームの天才というだけでなく、一度見聞きしたことは全て覚えている完全記憶能力の保持者。そのため非常に成績が良いが、カップ麺の作り方を知らないなど、世間知らずな面もあり、その状態を「しおんさん」「カワイイ生き物」と呼ばれることを本人は好ましく思っていない。また体を動かすのは苦手。読書が趣味で、学術書であれば午前中だけで100冊ほど速読できるが、小説は1冊読むだけで疲労困憊になる。京夜が部室に持ち込んだ小説の中で、特に性的な描写の多い「禁書目録」の小説を好んで読んでいる。視力4.0と目が良いが遠視気味で、読書中など近くのものを見るときは眼鏡をかけている。コーヒー通で、自前のコーヒーを飲む。「兄兄ズ」(にーにーズ)という、年の離れた兄がたくさん居り、各人が何らかの分野の天才(マイスター)である。そのような環境で育ったため、昔は性別に興味がなく、自分のことを「ボク」と呼んでいた。天使姉妹とは、幼い頃から家同士の付き合いのある仲。特に真央とは小学3年生の頃からの親友で、中学校までは同じ私立の学校に通っていた。 卒業後は大学に進学。GJ部中等部の部員である仁と面識を持ち、弟分として可愛がっている。未だに京夜から敬語を使われるが、本人は不満に思っている。 天使 恵(あまつか めぐみ) 声 - 宮本侑芽 / 成田紗矢香(2011年TVCM) / 福緒唯(オーディオブック版) 高校1年生(『GJ部』第5巻から2年生)のGJ部員で真央の妹。1年8組所属。マイペースな性格で、天使のような大らかな心を持つ。京夜のことは当初「京夜さん」を経て、「キョロ」が定着してからは「四ノ宮君」と名字で呼んでいたが、『GJ部』第8〜9巻にて「京夜くん」と呼ぶようになる。頭の後ろに大きな青いリボンを結んでいるのが特徴。1年9組所属の新城ヒカリ(拓真の親戚の女子)と仲が良く、よく9組まで遊びにいく。あらゆることが美談に映る恵の眼は「天使アイ」と呼ばれている。しかしながら、負けず嫌いだったり、可愛いものを見るとエキサイトするなどの一面も持つ。皆の世話をするのが好きで、皆に紅茶を淹れるのが趣味である。また、お菓子作りや編み物も得意。得意科目は歴史で、物理が苦手。方向音痴であり、ショッピングモールなど広い場所に一人で行くと迷ってしまう。中学校は真央や紫音とは別の、公立の学校に通っていた。また、中学生の頃からGJ部の部室に出入りしており、先代の部長とも面識がある。スタイルはよくグラマーではあるが、それでいて太りやすい体質であるため、自分の体重を気にしている(アニメ10話の姉・真央の話によれば「体重50」、本人によるとそれより100グラム少ない)。 『GJ部中等部』第4巻ではリボンを外した状態で登場した他、『GJ部ロスタイム』では京夜と共に夫婦扱いされて満更でもない反応をしたり、京夜に対してアピールする等、これまでとは違う一面を見せている。 綺羅々・バーンシュタイン(きらら・バーンシュタイン) 声 - 荒川ちか / 成田紗矢香(2011年TVCM) / 江口菜子(オーディオブック版) 高校2年生(『GJ部』第5巻から3年生)のGJ部員。様々な肉を取り扱う精肉店の店主との間に「お肉一生分」を提供してもらう約束を取り交わしており、いつも何かの肉を部室に持ってきて口にしている。大柄で(身長は約180cm)グラマーな体格。ショートカットで、耳のような癖毛が左右に飛び出している。口数は少ないが、スキンシップが大好きな不思議系お姉さん。超人的な体力を持ち、また、猫と会話することもできる。非常に寒冷な場所で生まれ育った(8歳の頃まで)。その後、世界的に有名なカナダ人の文化人類学者の養女となり、ブリティッシュコロンビア州で生活していた。日本へは留学中であるが、『GJ部ロスタイム』にて帰化して「日本人」になるという夢を叶えるため、通訳になることを目指している。屋内では落ち着かないので、世話になっている屋敷の庭でテント暮らしをし(後に妹のジェラルディンと共に)、朝には新聞配達をしている。得意科目は体育で、国語が苦手。ジェラルディン同様、書く時(携帯電話のメール含む)の方が日本語は達者ではあるのだが、入った大学が英会話で授業を行う所だったため、日本語力が低下してきているため、京夜とのデートでそのリハビリが欠かせなくなっている。 神無月 環(かんなづき たまき) 声 - 上坂すみれ / 柴田倫佳(オーディオブック版(◎巻から担当)) 京夜や恵より1学年下の、GJ部の新入部員。『GJ部』第5巻から登場。愛称は「タマ」。京夜のときと同様に、強引にGJ部に捕獲されて部室に連れ込まれた。その後は恵の手作りケーキを目当てにGJ部に通うようになったが、それ以降は家に居ると落ち着かないという理由で通うようにもなる。実家は迦楼羅(かるら)神社の宮司を代々務める家系の長女で下に弟と妹がそれぞれ2人ずつ居るが、『GJ部ロスタイム』では更に弟が1人増えていて、更に妹も増える予定である。家族が神事で忙しいときは弟妹に料理を作ってやっているため、GJ部員では貴重な料理ができる人材。所作が猫っぽくも本人は一貫してネコ呼ばわりされるのを嫌うが、猫と会話したり、綺羅々同様、猫目になることがある。進級以降、GJ部内で妹キャラを貫いている。 味噌っ滓扱いされており、1年の頃の京夜みたいに真央や京夜に色々質問をぶつけるもスルーされがちだったが、卒業旅行で京夜が答えたことで懐くようになる。真央のことは当初は「部長」と呼んでいたが、やがて「まーちゃん」と呼ぶようになる。それ以外の3人のメンバーは「○○ねーさん(恵はメグ、紫音はそのまま、綺羅々はトラ)」と呼び、京夜のことは親しみを込めて「センパイ」と呼んでいる(『GJ部』第5巻のモノローグでは「四ノ宮先輩」と呼んでいる)。『GJ部中等部』第4巻では京夜の膝の上が4面コタツにおけるポジションになっている模様。『GJ部中等部』第6巻では健太と仁と出会っているが、中学生であるため、「僕ちゃん」扱いしている模様。 京子(きょうこ) 真央たちが卒業後、京夜が高校3年生になりGJ部の部長になった年にGJ部に加入した新入部員。高校1年生の女子生徒。2代目「キョロ」を襲名したことから「キョロ子」と呼ばれており、京夜から横暴な扱いを受けているが、後に横暴でない京夜を大泣きしてまで拒否する素振りを見せる。霞が初めて会った際には京夜と間違えたほど、外見が京夜の女装姿に非常に似ている。霞とはメールアドレスを交換するまでの仲になった。1人っ子であるため、妹に憧れている。 京夜たちの卒業後は京夜からの指名で部長に就任している。 赤井 烈斗(あかい れつと) 恵の小中学校のときのクラスメイト。9年間ずっと隣の席で、牛乳が飲めない恵の代わりに給食の牛乳を飲んでいた「ぎうにうナイト」。高校は恵と別の学校に行ってしまったが、途中で退学して、恵と同じ高校に再入学してきた。そのため現在は恵より1学年下で、環のクラスメイト(高校1年生時)。『GJ部中等部』第4巻にて、京夜や恵と同級生との表記があるが、これは誤謬である。タマからは「バカレッド」と呼ばれていて、実際髪色は赤である。 京夜がGJ部の部長に就任した後、運動部との掛け持ちでGJ部に入部した模様だが、一貫して目元は描かれていない。それどころか、後ろ向きであることがデフォルトと描写されている。 渋井 葉月(しぶい はづき) 後述する『GJ部中等部』の渋井健太の姉で初登場は『GJ部中等部』シリーズであるが、『GJ部ロスタイム』で京子の親友であることが判明。 年頃の姉弟らしく、健太をよく締め上げたり、おしおきしたりするが仲は良好。京夜がタイプで告白するもあっさりと振られる。『GJ部ロスタイム』終盤の挿絵の描写と京子にけしかられたことからGJ部に入部した。
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