『GODZILLA ゴジラ』(2014年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 16:39 UTC 版)
「ゴジラ (架空の怪獣)」の記事における「『GODZILLA ゴジラ』(2014年)」の解説
多量の天然の放射能が地上に満ちている中、巨大生物が跋扈(ばっこ)していた2億7000万年前(古代ペルム紀)に、地球の生態系の頂点に君臨していた生物の末裔(まつえい)。その先祖はペルム紀末の大量絶滅以来、長らく地下深くに逃れていたが、たび重なる核実験によって地上の放射線量が再び上昇したため、地上に再進出を果たした。同族は既にいないのか骨格の残骸が残されているのみである。米ソ冷戦時代にビキニ環礁など太平洋全域で出没しており、そこで1950年代に米ソが行った核実験も実際はゴジラを駆逐するためのものだったが、全く効果を上げることができず、トップシークレットとして一般には秘匿されていた。 体内に原子炉のような器官を持ち、莫大な熱エネルギーを生成することが可能。敵との戦いで危機に陥ると、体内の放射能エネルギーを生体電気で発火させて青色の放射熱線として相手に吐きかける。放射熱線の威力は絶大だが、体力を激しく消耗するので多用はできない。作中では敵怪獣ムートーの体格の大きいメスに2回使用し、倒したあとは使用の影響でその場に倒れ込む。なお、放射熱線を使用する際には、コイル鳴きのような音と共に背びれが尻尾から順に青く発光しはじめる特徴がある。ちなみにオスのムートーに対しては、長い尾の強烈な一撃を浴びせて高層ビルに叩きつけ、尾だけではなく、そのまま垂直倒壊するビルをも利用してオスを圧死させている。 基本的には日本版ゴジラの特徴や容姿を踏襲しているが、体格はそれより筋肉質で大柄であり、鳴き声も日本のものをイメージしながらも若干異なる。表皮は分厚く頑丈で、ミサイルや戦車や軍艦の砲撃はもちろん核攻撃にも耐える。首にはえらがあり、水中で呼吸できる。ムートーに強い敵意を向ける一方で、人間には興味を示さず、攻撃されても吠えたりや身じろぎしたりはするものの、反撃はしない。しかし、その巨体は移動するだけで高波の発生や建物の倒壊などの天災的な被害をもたらす。冒頭の資料により、メイン号なる米軍艦を爆破沈没させていることが暗示されている。ムートーを追う理由については、天敵に対する攻撃本能なのか、理解しきれない部分が少なくない。作中主人公のブロディと視線を合わせてコンタクトしたような素振りも見せるが、行動原理についても不明な点が多く、人智を超えた神に近い生物であるかのように描かれている。 モーションアクター:アンディ・サーキス 通称はレジェゴジ。 劇中での呼称は英語読みの「Godzilla」(ガズィーラ)であるが、芹沢博士役の渡辺だけは一貫して「Gojira」(ゴジラ)と発音している(詳細は#英語表記を参照)。由来については劇中では明言されていないが、設定では初代と同様「大戸島の伝説の怪獣『呉爾羅』」に倣って呼ぶようになったとされる。 結末で表示される「King of Monsters」(日本語吹替版では「怪獣王」)とは、ゴジラシリーズ第1作の英語版『Godzilla, King of the Monsters!』(日本では『怪獣王ゴジラ』)に由来する。日本、アメリカをはじめとする国々で、ゴジラが持つ由緒ある「称号」である。
※この「『GODZILLA ゴジラ』(2014年)」の解説は、「ゴジラ (架空の怪獣)」の解説の一部です。
「『GODZILLA ゴジラ』(2014年)」を含む「ゴジラ (架空の怪獣)」の記事については、「ゴジラ (架空の怪獣)」の概要を参照ください。
- 『GODZILLA ゴジラ』のページへのリンク