魔族の国の政府関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:29 UTC 版)
「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」の記事における「魔族の国の政府関係者」の解説
ベルゼブブ 声 - 沼倉愛美 「ハエの王」と呼ばれる上級魔族の女性。見かけは17歳ぐらいだが、年齢は約3000歳(アズサの10倍程度)。一人称は「わらわ」。魔族の国の農相で荘園も持つ。 外見は白銀の長髪に褐色の肌で、角と尻尾、折りたためるハエの羽が生えているほかは人間と変わらない。ハエに変身することもできる。ただ、あくまでもハエに近い要素を持つ魔族であってハエとは関係がなく、また温泉好きなので意外と清潔である。魔族は寿命が長く子孫を残す必要も薄いため、生娘。 「栄養酒」のヘビーユーザーで、購入のためハルカラを追いかけていたところ、上級魔族の立場で指名手配書を出したことや、栄養酒を多用しすぎた結果過労で倒れたことが「栄養酒が魔族には毒だった」という噂となり、「毒殺しようとした復讐のためハルカラを襲おうとしている」と勘違いされてしまう。誤解が解けたあとはアズサと友好関係を結び、時々アズサのところに遊びに来るようになる。アズサのことは「アズサ」もしくは「おぬし」と呼ぶ。 アズサには召喚魔法も教えているが、会議中や残業中に呼び出されたり、アズサの発音がおかしくて木の枝に引っ掛けられたり冷めた風呂に落とされたりと散々な目に遭う。ファルファ、シャルシャ、後にサンドラをも気に入り、養女にしようとして時折「娘」と言ってはアズサに突っ込まれる。幼女化したアズサも守備範囲内。ベルゼブブからは当初アズサをライバル視している部分があったが、アズサからは頼れる「お姉ちゃん」扱いな部分がある。そのため、ファルファ・シャルシャたちから見ると頻繁に実家へ遊びに来る親戚の伯母さんのような雰囲気となっている。 好物は辛いもの。また実家が青果店と言うこともあって廃棄寸前の腐りかけた果物なども好んで食べていたことが、ハエの王を演出する一つの要素になっている。 スピンオフ小説『ヒラ役人やって1500年、魔王の力で大臣にされちゃいました』の主人公。ベルゼブブという名前は昔いた高貴な魔族にあやかって付けられたという。平凡な庶民の出で、実家は地方の青果店。1000歳を超えてから魔族の国の農務省へ就職し、1500年以上農業政策機構でヒラ役人を勤め、気楽な生活をする為に昇進の話も全て断っていたが、ペコラが魔王に就任した際に優秀な勤務態度を見抜かれ突然農相に抜擢されてしまった。その際に部下に舐められないように無理やり口調を貴族っぽいものに矯正したため、「わらわ」や「おぬし」、「〜なのじゃ」など若干喋り方が古臭い。 戦闘力も農相就任後に鍛え、農相になってから8ヶ月頃、イーヴルアイ(一つ目魔族)のベルガンディルのフルーツ農場へ視察に行った時は彼に対抗できるほどの力は無かったが、数年後には農務省の元権力者であるアルラウネのナストヤ卿を簡単に倒せるほど、魔族でもトップレベルの実力となった。 農相就任に際して貴族となったためペコラから3階建ての貴族屋敷も与えられたが、庶民出身で独身、ヒラ時代はアパート住まいだったベルゼブブは使用人も雇わず持て余してしまい、2階3階を始めとする日常生活に不必要な部屋は百年単位で放置して大量の埃と蜘蛛の巣で真っ白だった。広大な庭は本来はテラスがあったというが、ベルゼブブに与えられる前から放置されていたらしく、本編時点で500年以上手が入っておらずもはや樹海で、手入れが困難な状態。 本編の時点で農相になってからは二百数十年ほど経っている。温泉好きは農相になって100年を越えてから、農務省の研修でロッコー火山の温泉に行ったことがきっかけで、そこで幼少期のライカに出会い手合わせをしている。農相になってから200年を越えた35年以上前にはペコラと共にアイデルやフラタ村に行き、ファルファ・シャルシャやアズサとも出会っている。また、魔族の農地がフラットルテに迷惑を掛けられたこともある。いずれも皆はっきりとは覚えていない。 ファートラ 声 - 伊藤美来 ベルゼブブの秘書官で超大型魔族リヴァイアサンの女性。スピンオフによれば、ベルゼブブが大臣になったときからの部下。一人称は「私」で、ベルゼブブのことは「ベルゼブブ様」と呼ぶ。 人間態はベルゼブブやアズサと身の丈が変わらないが、変身すると「船」と形容されるほどの空を飛ぶ巨大なクジラの様な姿になり、背中には複数の建物が建っている。人間態は腰まで届く青いロングヘアーに前髪を七三分けにした髪型で、頭にヒレがある。 冷静かつ真面目な性格でそつなく職務をこなす。アズサの知る中では最も真面目な性格の人物の一人といえる。妹のことはいつも気に掛けている。 苔が好きで、湿気で執務室にカビが生えるほど飾ったことがある。苔に全身を沈める苔浴をすることも。また、本人は否定しているが、ラー・メントが好物である模様。 『ヒラ役人やって1500年』では、ヒラ役人から突如大臣に抜擢されたベルゼブブをいぶかしみ、監視するような発言をしていたが、やがてベルゼブブの努力を認め、一人前の大臣として扱うようになった。 ヴァーニア 声 - 小澤亜李 ベルゼブブの秘書官補佐のリヴァイアサンで、ファートラの妹。姉と同じくベルゼブブが大臣になったときからの部下。一人称は「わたし」で、ベルゼブブのことは主に「上司」と呼ぶが、名前を覚えていないわけではない。姉と同様のロングヘアーであるが、前髪をセンター分けにしている。 姉とは飛行と整備を交代で行い、飛行しない方が乗組員として接客を行う。姉とは反対にノリが軽いお調子者のポンコツ秘書で、仕事をサボって風呂に入ったり、飛行中に思い出し笑いをして大きく揺れてしまったり、大事な書類を廃棄と勘違いして暖炉にくべてしまったりする。一方、官僚になる前に調理師学校を出て調理師免許を取得しているほど、食が絡むと非常に熱心になる。賓客をもてなし、言われてから急遽作れるほど調理の腕も確かで、閑古鳥の鳴いていた農務省の社員食堂を自らの提案で立て直したこともあるが、性格故に料理人として独立して料理店を始めるようなことは姉に止められている。 ペコラ / プロヴァト・ペコラ・アリエース 声 - 田村ゆかり 見た目は中学生ぐらいの少女であるが、城塞都市ヴァンゼルドの中心にある魔族の王城であるヴァンゼルド城を治める魔王。年齢は少なくとも1000歳以上で、ベルゼブブよりは年下。前魔王の娘で、魔王になった際にベルゼブブを大臣に抜擢しているため、本編の時点で魔王になってからは二百数十年ほど経っている。一人称は「わたくし」。 魔王となってしまってからは叱ってくれる人が居らず、全員が自分の前では萎縮してしまうことを寂しく思っていたが、アズサに負けることで対等に接してくれる相手が出来た。 アズサのことが大好きで「お姉様」と呼んで慕う。小説を読むのが好きで、姉妹ものに憧れがあるほか、特に旅行ものを好む傾向がある。一方で思い付きで変なことをしたりいたずら好きで、気に入った小説の内容をあの手この手で再現しようしたり、狐獣人化するキノコをアズサに食べさせたりするなど、確信犯的にアズサや部下(ベルゼブブ)を振り回す。アズサには当初「プロヴァト」と呼ぶように勧めたが、「ペコラ」の方がかわいらしいという理由からそちらで呼ばれるようになった。 魔王に就任した際にベルゼブブをヒラ役人から大臣に抜擢したのは、業績だけではなく姉役にできるのではという考えもあったが、姉妹ものの嗜好が無く、また立場や公私混同を気にしたベルゼブブの遠慮もあって、残念ながらそこまでの関係にはならなかった。胸はイラストだと大きく見えるが、実際にはそうではなく見た目の年齢通りである。武力は魔王らしく魔族トップレベルでベルゼブブより強い。 忙しい魔王の仕事の合間に、アイドル活動をしたり、魔法配信をしたりしている。ファンの呼称は「ペコリスト」。 賢スラ(けんスラ) / 賢いスライム 知能を持って生まれたスライムの一人。普通のスライムより二回りほど大きく黒い身体をしている。賢スラはアズサが名付けた呼び名。 ヴァンゼルド城の地下ダンジョンに住み、「存在」について考えている哲学者。人の言葉を話すことはできないが、自室の壁に書かれた文字へ身体を当てることにより、会話をすることができる。身体が黒いのは何度も壁にぶつけたため。 スライムになってしまったファルファの治し方について、マースラを尋ねるように勧めた。 ファルファとシャルシャが未確認飛行クリーチャー(UFC)シンポジウムで問答したときには、正体は「空飛ぶスライム」と突き止めた。そのときはサーサ・サーサ王国の古代魔法を応用したキーボードのようなパネルを開発してもらい、それで発言した。それ以降、普段は布の簡易キーボードで会話している。 世界三大賢者の一人だが、実際には世界三大賢者と呼ばれる人たちは300人から3000人ほどおり、賢スラは正しくは「世界三大会うのが難しい賢者」の一人である。 長らくヴァンゼルド城の地下室にて1人で命題に挑んでいたが、アズサと出会ったことで少々アクティブになり、ミユやモリャーケーなど各地の世界三大賢者へ会いに行くようになった。その際は、アズサに連れて行ってもらっている。 ブッスラー / 武道家スライム 声 - 伊藤彩沙 知能を持って生まれたスライムの一人。マースラと異なり、鍛錬を重ねたことによって少女の姿をとることができるようになった。見かけは少女だが、年齢は約300歳。一人称は「私」で、ベルゼブブのことは「ベルゼブブ師匠」と呼ぶ。ブッスラーは自分で名付けたものであるらしい。 アズサ達は、寝違えによって人型を保てずスライムになってしまったファルファの治し方を聞くため、人間領南部のケルネイという街で開かれていた武術大会に出場していたブッスラーに会った。 当初は「市井に交じって修行がモットー」や「純粋に強さを追求する為に世俗に関わりたくない」などと言っていたが、実際の所は武術大会の賞金等を得たためか、「人として生きるうえでお金の大切さを知り」、言動の端々にお金が絡む金の亡者になっている。 少なくともレベル20くらいの冒険者に勝てるほどの実力のスライムになり、その後も鍛錬を続けたため人の姿になれたとのことだが、ベルゼブブには敵わず、スライムを倒しまくっているアズサに対しては魂が危険を訴える。 武術大会終了後、優勝したアズサに弟子入りを志願したが断られ、ベルゼブブに(素性を知らずに)無理矢理弟子入りした。ベルゼブブからは節税方法などしか教わっていない。官僚ではないが、ベルゼブブやペコラから仕事が与えられたときは手当を貰っている。 「ブッスラー流スライム拳」の奥義は下段強キック(の繰り返し)で、そこからのハメ技を得意とする。後にヴァンゼルド城下町へ「ブッスラー道場」を開く。また、修業時代は「ブッスラー流皿洗い術」を駆使して無銭飲食を繰り返していたらしい。 ぎっくり腰でスライムの姿に戻ったことがあるが、体色はエメラルドグリーンで通常のスライムより一回り大きい。また、スライムの姿でも人の言葉で会話することができる。 道場の前にいた野良スライム「月謝不要一号」「二号」「三号」「四号」を飼うようになるが、本人はペットではなくただそこにいるだけと否定している。 セルヴァン ヴァンゼルド城四天王最強の男。しかしアズサには敵わず、他の四天王共々一撃で伸されてしまった。コミカライズ版では名前すら言わせて貰えなかった。 ソーリャ 下半身が蛇である魔族、ナーガの女性。ヴァンゼルド城下町で骨董商店「古道具 一万のドラゴン堂」を営んでいる。また、魔王直属の鑑定員「鑑定騎士団」の正規メンバー。「〜(な)のですよ」が口癖。 アズサがニンタン女神からお礼に貰ったニンタン大聖堂の奉納品を鑑定して文化財保護をお願いし、ハルカラによりナスクーテ町郊外に「ハルカラ製薬博物館」が建てられた。 バークムーヘン 巨大な三つ目ゾウの魔族。モンスターや動物を研究している施設で働いているゾウの専門家。
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