魔族の国の一般住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:29 UTC 版)
「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」の記事における「魔族の国の一般住人」の解説
ポンデリ 猫の獣人の女性のアンデッド。死後約40年。一人称は「ボク」。 かなりものぐさな性格で、働くことが嫌で家に引きこもり、さらに食事も面倒臭がった結果餓死。そこに様々な偶然が重なってアンデッドとなった。その後、墓場警備員(いわゆる墓守)と称して、人間領のとある墓地の小屋に住み込んでいた。ただし、嵐で墓石が倒れたりしてもほったらかしであり、まともに働いていたとは言えない。 ベルゼブブ達魔族によるアンデッドの保護活動に巻き込まれたアズサが、エノが起こした偽者騒動の際に聞いた話を思い出し、ポンデリへの差し入れを持った人と出会って付いてきた為に遭遇。就労を拒絶する彼女に対し、アズサは彼女の趣味であるゲームを基に「ゲームをしてあげる屋」を提案。提案を受け入れてヴァンゼルド城下街に引っ越し「カードゲームショップ デッド・オア・アンデッド」の店主となる。 カードゲームショップではカードゲーム「ケット・ケットー」を開発、同ゲームのデザイナーとしても活躍している。またサーサ・サーサ王国の古代魔法を使った「ゲームセンター ポン☆デリ」の店長も兼務し、おもちゃの鑑定で「鑑定騎士団」の臨時メンバーに参加することもあるなど、引きこもり時代が嘘のように働くようになったが、本人にとっては引きこもり時代と同様に好きなことをしているだけで、働いているという自覚は無い模様。 後にはサーサ・サーサ王国の古代魔法の実用化デザイナーの第一人者のようになっており、ゲーム以外の分野でもちょくちょく見かけるようになる。 クク(スキファノイア) 声 - 小岩井ことり ウサギの獣人、アルミラージの女性。吟遊詩人(アズサの前世の日本で言うなればミュージシャン)。年齢は約80歳。一人称は基本的に「私」で、スキファノイア時は「吾輩」。 63年前にアルミラージの村を出て、「スキファノイア」名義で主に人間領の王都で活動していたが、あるとき路上ライブをするためにフラタ村を訪れていたところをアズサ達と出会う。 フラットルテ曰く、スキファノイアは遍歴型吟遊詩人のエモーショナル系のクライム系のデス系の孤独系寄りの巻き込み系(要するにデスメタル)であるとのことだが、実力的には中の下で、不人気のジャンルであることから売れていない。 フラタ村来訪時も資金難で食費を削っており、無理が祟ってライブ中に空腹で倒れてしまったところをアズサ達に保護され、一時的に高原の家で暮らすことになる。 高原の家に来た直後は引退することも考えていたが、アズサの説得で続けることを決めた。一方、デス系への拘りがあったが、フラットルテに諭されて拘りを捨てることも決める。スキファノイアの作風から脱却するために、アズサが家族による作詞コンペを企画。ファルファ・シャルシャとロザリーの作詞に感化され、本名で活動することを決め、新たな曲作りを始め、フォークソング系の作風となった。フラットルテとはある意味師弟的な関係となっている。 その後高原の家に遊びに来たベルゼブブに作った曲を披露、評価を得て魔族の音楽祭に招待され、成功を収める。以降は主に魔族領で活動し、吟遊詩人の収入で生活できるようになった。大会のテーマソングをまかされることも多いらしいが、暗い作風である上に、駅伝大会で補欠やドーピングを題材にするなど場違いな曲を歌うため、そちらはあまり上手くいっていない模様。 ノーソニア 羽や触覚が出ていて、どう見ても何かしらの魔族であるが、人間だと言い張るツインテールの女性。 ある日高原の家に「旅をしていて道に迷ったので宿を貸してほしい」と訪ねてくる。しかし、7泊8日泊めてほしい、(フラタ村の宿に泊まることを勧めると)溺れるからフラタ村に行きたくない、水たまりに溺れる、文筆業という割には大荷物、サプライズが台無しになるから部屋を覗かないでほしい、高原の家の面々の身体を測る、部屋から轟音が出るなど不自然な言動をする。 その正体は、子供の頃は青虫の姿で、そのまま人間サイズ(以上)に成長、さなぎを経て蝶のような翼の生えた人間の姿になる魔族、クロウラー。 約230年前の幼少期、両親の巡礼の旅に同行してフラタ村に立ち寄った際、両親が買い物に行っている間に水たまりに落ちて溺れていたところをアズサに助けられた。約50年前に成人し、「ノーソニア商会」という服飾関係の個人事務所を建て、修行の成果で立派な服を作れるようになったため、恩返しで服飾類を作りに来た。ただし、アズサからは助けた当時は小さな青虫にしか見えていなかったため覚えられていなかった。 バンディードとケントーミ ベルゼブブの両親。言葉に訛りがある。地方で青果店を営んでいる。住所はトハ郡ゴランタラ村アモド集落の南。ベルゼブブからは「おっとう」「おっかあ」と呼ばれている。 コミカライズ版『ヒラ役人やって1500年〜』第3話で大臣になったベルゼブブの様子を一緒に見に来た。後に2人とも本編にも登場。 上述の通り、ベルゼブブの両親は地方で青果店を営んでいるが、地方にありがちな専業店不足から羊や馬車まで売るようになり、豊富な品揃えによって人気が上昇。業績拡大し、今や5店舗構えるほどのやり手になっている。 ベルゼブブの角は母ケントーミ譲り。ケントーミは夫以上に訛りが強く、地元民以外には何を言っているか解らない。ヴァンゼルド城下町の通行人にも人間の言葉の方がまだわかると言われるほどで、アズサは当然ながら全く理解できなかった。 ユーユ コミカライズ版『ヒラ役人やって1500年〜』のオリジナルキャラクター。温泉に住む種族の少女であり、温泉巡りが好きなベルゼブブに頼んで、一緒に自分の住む温泉を探してもらった。 後に原作にも逆輸入で登場。温泉系妖精と言う魔族で、一つの温泉に定住する種族にしては珍しく、他の温泉を知るために温泉巡りをしていたところ、ヴァーニアの背中にある大浴場を見つけてベルゼブブと再会した。 キャンヘイン ダークエルフの怪盗で、「怪盗キャンヘイン」と名乗る女性。一人称は「余」。 「ハルカラ製薬博物館」に展示されていた「マコシア負けず嫌い侯の盾」を盗むために予告状を出してきた。これまでは予告状は盗んだ後に出しており、「後出し予告の奴」とも呼ばれていたが、この時初めて盗む前に出している。 実は、マコシア負けず嫌い侯の息子のトイアバル強情侯の子孫であり、マコシア負けず嫌い侯のものを一族の恥として集めてきた。先祖と同じく負けず嫌いな性格で、怪盗とはとても思えない力業の努力で盗もうとした。 王都の第八区花崗岩ガーゴイル通りと鷹匠通りの角にある四階建て集合住宅の二階の手前の部屋に住む。住所を公開しているが、以前は盗んだ後に時効が切れてから次の怪盗行為を行っており、先に予告状を出すようになってからは盗みに入る先に許可を取って怪盗行為を行っているため、警察に逮捕されることはない。 モ-85209 アズサとライカを案内してくれた誠実なモノリス。気さくに話し(声は出さないため、正確には身体に文字を出し)てくれる。彼を含め、モノリスの名前は基本的に番号だけである。 モ-1 / 箱の翁(はこのおきな) モノリスの長老。1000年に1度程度しか文字を出さないといわれ、本当にモノリスたちと同じ存在かは分からないが敬愛されている。 実際には魔族やモノリスよりも古代からいる、「神々の遊技場」と呼ばれる神たちが内部でゲームをするための空間であった。しかし意思はあり、自分の周りに集まったモノリスたちを子供のような者と認識している。 ダスキ アンデッドの信者が多いミスドナ教の僧侶。アンデッドであること以外は普通のおじさんである。 土の中でタイムカプセルのように箱ごと埋まる「二十年土生行」をしている修行者の目印がわからなくなり、掘り返せなくなったところをアズサに解決して貰った。 ホルトトマ 狐耳獣人のアンデッドの女性。6〜7000年前の魔王アスデーンの時代に「二十年土生行」で土の中に埋まった5年後、戦乱でミスドナ教の教会が失われて移転し、同じ地に再建するまで千年以上かかったことから目印が失われていたため、その長い間箱の中で修行を続けていたところをアズサたちに救われた。 数千年ぶりに地上へ戻り世界も大きく変わっていたことから、せっかくだし新しいものを試してみようとしたところでプロティピュタンに誘われて魔法僧正になる。だが、プロティピュタンが信仰対象となるにはあまりにも未熟な存在であったため、逆に修行させて鍛え直している。 ウーティラ サイ男の料理人で、「発酵の暴君」の二つ名を持つ発酵料理のスペシャリスト。観客の前では尊大な態度をとるが、実際は礼儀正しい良い人。 「食の王決定戦」という大会でヴァーニアと料理対決(?)した。
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