魔族 / ゾヌターク共和国
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「八男って、それはないでしょう!」の記事における「魔族 / ゾヌターク共和国」の解説
アーネスト・ブリッツ リンガイア大陸とは別に存在する地・ゾヌターク共和国より訪れた「魔族」。だが、侵略の尖兵とかではなく本業は考古学者で、リンガイアにも存在した古代魔法文明の研究を専門としており、発掘された魔道具を整備・修復する技術も持っている。すでに百数十年生きているが、人間の年齢で言えば4〜50代の中年である。白いタキシード風の服にシルクハット、片眼鏡に口ひげという出で立ちである。 アーカート神聖帝国でニュルンベルク公爵領内の遺跡発掘の許可と引き換えに発掘・整備・修復した魔導装置や魔導兵器を提供していた。稼働させるのに膨大な魔力を必要とする魔導装置を一人で動かす魔力の持ち主 だが、本人は純然たる研究者であり、戦闘は得意ではない。自身の研究を認めてくれるなら旗の色はどうでもいいタイプ。バウマイスター伯爵領にて監視付きの研究生活にもまったくストレスを感じておらず(食事はミズホ料理が良いと注文を付けるくらい)、むしろ手つかずの遺跡の多さにご機嫌である。古代遺跡トンネルを皮切りに領内の遺跡の発掘を続け、稼働可能な魔導飛行船を複数発見した。 数年後には「餌(遺跡などの調査研究対象)さえ与えておけば無害」と判断され、王立アカデミーの研究者と共に王国中の遺跡を調査・研究している。屋敷にはほとんど戻らなくなったらしい。 母国では現在生死不明扱いだが、大学に教授として籍を置いており、ゼミを受けた教え子もいる。 モール、サイラス、ラムル 魔族の若者たち。一応は大学卒で、学生時代はアーネストのゼミ生だったが、共和国の事情から長らく無職で王国との交渉団を警護する防衛隊に青年軍属(建前上は臨時雇いの短期労働者)として雇われていた。 長引く交渉に暇を持て余して海に出た際に食料調達という名分で釣り・漁をしていたヴェンデリンたちと遭遇した。かつての恩師であるアーネストと再会し、なし崩し的にヴェンデリンたちの共和国訪問に同行。その過程で魔王様の経営する農場に就職する。 その後、同じ農場で働く女性たちとの結婚が決まる。稼ぎを増やすべくアキツシマ島の開発援助の担当として出向してくる。結婚してからは仕事も順調、課長職に昇進し子供も生まれて日々充実している。 ルミ・カーチス 魔族の国で一番の発行部数を誇る新聞社「エブリディジャーナル」の新人記者。モールたちの二年ほど先輩でアーネストの教え子でもあった。 結婚願望はあるが相手がおらず、就職難で無職だったモールたち3人に養う前提で誰でもいいから結婚してと迫るも、学生時代の彼女を知ることから撃沈。 その後、モールたちが昇進どころか社内結婚をし子供を授かったことで無職と馬鹿にしていた3人組との立場が逆転し焦り出す。 エリザベート・ホワイル・ゾヌターク999世 かつて魔族を支配した「魔王」の血を引く少女(魔族基準で小学生)。魔王と言っても現在は完全な名誉職で実権は無い。後にヴェンデリンと「器合わせ」をした影響で魔族には珍しい「瞬間移動魔法」を使えるようになる。ヴェンデリンとの男女の関係については直接的な描写は無かったが、Web版本編最終話で語られる遥か未来の世界には「(バウマイスター辺境伯家の)初代様は、何と魔族の王も妻にしたそうだ」という逸話が残されている。 ライラ・ミール・ライラ 先祖代々「魔王」の宰相を務める家系の女性。魔王の養育費を捻出すべく複数のバイトを掛け持ちしていたが、魔王様発案の過疎地を再開発する事業が軌道に乗り、そこを管理する社長に納まった。更に、ヘルムート王国政府やバウマイスター伯爵家に「型落ちの魔道具及び中型・小型の魔導飛行船」を密貿易で売却、莫大な収入となり、これが再開発事業の元手となっている。魔族からすれば廃棄処分予定の産物であり、元手がかかっておらず、十分に旨味のある事業だった。
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