大地の四神とは? わかりやすく解説

大地の四神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 05:42 UTC 版)

フレイムヘイズ」の記事における「大地の四神」の解説

四人ネイティブ・アメリカンフレイムヘイズで、彼らの「神」である“紅世の王”契約した古代神官たち(彼らの認識従えば本当の「四神」は契約した“王”であり、一般にそう呼ばれている契約者の方はあくまでも神官」)。全員フレイムヘイズとしての適性高めてから契約しており、アメリカ大陸長年“徒”から守ってきた、いずれも非常に優れた強力な討ち手だが、19世紀後期1863年白人中心としたヨーロッパ移民の「侵略行為立ち向かいアメリカ合衆国で『内乱』を引き起こした。彼らを止めるためフレイムヘイズたちの大規模な同士討ち始まりその間に“徒”たちの跳梁跋扈を許す結果になったことから十数年後に矛を収めたが、護るべきものを“徒”ではなく「人間」侵されているという事実から、世界護る意欲失ったこうした経緯により、現代まで南北アメリカ大陸主要四都市の外界宿フレイムヘイズ支援するという消極的な協力にのみ留まっていた。なお“徒”からは「“徒”を殺し続けた挙句討ち手にまで牙を剥いたフレイムヘイズ悪徳そのもの』たる魔物」と認識されている。 フレイムヘイズや“王”を、『大地の四神』独自の呼称で呼ぶ(シャナなら『眩き炎』、アラストールなら『裁きの業』、キアラなら『閃く矢』といった具合である)。また、神器名が共通で“テオトル”なのも特徴契約した“王”たちの真名には楽器含まれていることや、当人の名に方角含まれていること(先師が北)や、炎の色全て宝飾品の色、フレイムヘイズとしての能力が「“存在の力”をこの世の何かに変換還元する力」という共通点もある。また『四神』達は契約した“王”を「御憑神」と呼んでいる。『四神自身また、互い独自の呼称で呼ぶが、これは各々自在法戦闘スタイル形容したものである。 他の誰とも違う、彼ら独自の論理によって行動する得意なタイプ討ち手だが、実は行動原理は“徒”のそれに通じるものがある。また契約した“王”達は、新たな神話発生する度に通称更新しており、かつての名前は不明本編では、対[仮装舞踏会]に関して揺れている『四神』らの代表としてセンターヒルフレイムヘイズ兵団送り込んだ(XVII巻)。彼が参戦決意し戦死したXX巻)ことを知ると、残る『三神』もセンターヒル遺志シャナ決意賛同して参戦御崎決戦において、狂乱態となって御崎市へなだれ込む大量の“徒”をひたすら殺し続けた(XXI巻)。その真意は、シャナ提案し新世界無何有鏡』に組み入れられた「人間を喰らえない」理を徹底周知させることであり、「今まで人間を喰らってきた“徒”を可能な限り殺す」ことで、今後の“徒”たちに「人を喰らう行為禁忌である」という認識植え付け、“徒”が人を喰らってきた歴史終止符を打つこと(つまりは、「人を食らう“徒”が、それによって現れ討ち手たるフレイムヘイズ虐殺された」という事実を新世界持ち込ませることで、「人を食らう事には意味がなく、行えば以前のような殺戮者が現れかねない、だからやめておこう」という流れ作り出すこと)であった(XXII巻)。 新世界無何有鏡』完成後は、フレイムヘイズ無事に新世界無何有鏡』へ渡れるかの「人体実験」に自ら志願しフレイムヘイズとしては最初に新世界無何有鏡』へ旅立った(XXII巻)。 イーストエッジ[EastEdge] 声 - 乃村健次星河の喚び手(せいがのよびて)』の称号を持つ男性フレイムヘイズ初登場S巻マイルストーン』、本編への登場はXXI巻から。『四神としての呼称は『全ての星を見た男』。星空似た空間生み出して戦うことに由来するニューヨークで外界宿『イーストエッジ外信』を運営しており、また名目上外界宿ニューヨーク総本部本部長でもある。 中肉中背いかつい面相ネイティブ・アメリカン神器“テオトル”は浮き彫り施した石のメダル型で、ベルト下げている。 変換能力「炎」ケツアルコアトルと共に「歌う」という行為トリガーとし、一定の空間内の光を上空凝縮させることで満天の星と見える空間生み出し、その光を流星雨として撃ち放ち爆砕させる自在法『夜の問い』を使用し強力な広範囲攻撃を行う。この攻撃死した者は、その固有の色の火の粉となって散るのではなく、その“存在の力”が尽きるまで青磁色の炎に変換還元され強制的に燃やされる一発一発威力は、雑兵レベルの“徒”でも全力防御すれば凌ぐことが出来リベザルほどの防御力があれば素で耐えられる程度しかない。が、同時に無数作り出し流れ落とすため、大抵の場合かわし切れず防ぎ切れず餌食となる。また特性上、光の多い昼間使った方が威力高くなる。さらに光を凝縮すると言う特性上、星が現れるのは空だけではなく地上近くなど高さも距離も問わず、敵の足元巻き込む形で銀河形成する、イーストエッジ自身周囲展開して格闘戦の助けとする、目くらまし短距離転移に使うなど応用性が高い。 心身ともに落ち着いており、物静か表情少ない。 マージョリーとは飲み友達だが、かつて『内乱』の際に戦ったこともある。 1930年代未熟なユーリイ世話していたが、ユーリイ心の内側に抱えている危うさ気付いており、戦い禁じていた。対[革正団]戦でほとんどのフレイムヘイズ欧州赴いている時にドレルからの手紙を持ってニューヨークにやって来たマージョリーユーリイ教育を頼むが、結果として無駄に終わったS巻マイルストーン』)。 本編では、対[仮装舞踏会]戦について当面慎重に事態の推移窺うつもりであった(XVII巻)。 御崎決戦では、市の東側から侵攻し流星雨によって御崎市の封絶外にいた“徒”たちを先だって殲滅した後に市内入りオフィス街ごと“徒”を吹き飛ばしながら前進御崎市駅舎に本陣を置くリベザルとピルソイン率い東部守備隊との交戦入ったその後後背から遅れ来た膨大極まる数の外来の“徒”による攻撃を受けつつ、リベザルとの直接交戦移った(XXI巻)。 その後リベザル率いる“徒”の大軍勢を敵に回して戦い続け新世界創造され戦火が収まるまで全くの無傷であった(彼と対戦したリベザル片腕なくしたが、後に再構成した)。そして、一旦河川敷集まった後でサウスバレイ・ウェストショアと共にフレイムヘイズとしては最初に新世界旅立った(XXII巻)。 アニメでは第2期から登場。“啓導の籟(けいどうのふえ)”ケツアルコアトル[Quetzalco'atl] 声 - 田中完 イーストエッジと契約している男性“紅世の王”炎の色青磁色短く深く貫禄のある声で話す。読点が多い。 アニメでは第2期から登場アステカ神話農耕神にケツァルコアトルがいる。 センターヒル[CenterHill] 声 - 仲野裕 『晧露の請い手(こうろのこいて)』の称号を持つ男性フレイムヘイズ初登場はXVII巻。『四神としての呼称は『渡り行く男』。豪雨結界張り、その中を瞬間移動することに由来する短躯ながら頑強な体つきをした、穏やかな初老の男。神器はイーストエッジと同じく角ばった石のメダル型の“テオトル”で、腰のベルト下げている。 変換能力は「植物」。広範囲影響力を及ぼす結界張る自在法『トラロカン』を行使しその中で圧倒的な戦闘力発揮する。この『トラロカン』は遠話などの通信や『熒燎原のような持続型の自在法阻害解除し、“存在の力”をこの世植物転化変質させる。また、本人は『トラロカン』の中で短距離転移移動できるほか、雨粒弾丸として差し向け攻撃することも可能。当人転移移動で敵の眼前現れ不動のまま敵に掌底当てるという攻撃を行う。これを受けた方は、「絶対に動かないもの」に激突したかのように撥ね飛ばされることになる。 『トラロカン』は広域影響を及ぼす自在法としては破格性能持ち討ち手として活動していた頃には『踏み入ってならない戦鬼の庭』とまで恐れられていた。 サウスバレイによると「戦が好きでも得意でもないとのことだった。直接的な戦闘力は他の『三神』に比べれば低いものの、それでも通常のフレイムヘイズからすれば常識破り実力を持つ。当人肉弾戦能力は非常に高い。 イーストエッジに比べれば気さくで、旧友フレイムヘイズたちにも好意的である。 本編では、対[仮装舞踏会]に関して揺れている『四神』らを代表して、『四神』らにとっての『神』である契約した“紅世の徒”、その“紅世の徒”の中の『神』である“祭礼の蛇”何を為そうとしているのか、戦うべきかどうか見定めるためフレイムヘイズ兵団同行するあくまでも四神』らの行動決断促すための視察傍観であり、当初フレイムヘイズ側として参戦するつもりはなかった。しかし、友誼から助力はしたい思ってもいた(XVII巻)。 対[仮装舞踏会]戦では戦闘加わらず、ただの傍観者として兵団と共に『星黎殿』を目指した(XVIII巻)。しかし『星黎殿』直衛軍との戦闘膠着その間戻ってきた[仮装舞踏会]西部方面主力軍と挟まれる形となり、兵団窮地陥った。そこで戦場からいち早く単独脱出するようゾフィー勧められるものの、彼女の思惑(=万が一場合自分に代わって指揮引き継いでほしい=兵団協力して欲しい)に気づいており、未だ“祭礼の蛇”真意見定めていないため、その申し出断って後方基地に留まった(XIX巻)。その直後“祭礼の蛇”神体帰還し大命』の具体的な内容宣布されると、それを絶対に受け入れられないものと判断し“祭礼の蛇”との戦い決断兵団崩壊する中、生き残ったフレイムヘイズ達に『世界』の実像諭して戦う気力意義取り戻させた。その後ザムエルと共に兵団の殿となり、『トラロカン』でハボリムの『熒燎原』を無効化しつつフレイムヘイズ達の撤退援護した。シュドナイに貫かれ片腕失いながら、最後に残ったシャナたちが脱出する中、彼女らを無事脱出させるため自ら戦場に残ることを選びザムエル死亡した十分後に“千変”シュドナイ討たれ戦死したXX巻)。 アニメでは第3期に登場。“殊寵の鼓(しゅちょうのつづみ)”トラロック[Tlaloc] 声 - 長谷川芳明 センターヒル契約している男性“紅世の王”炎の色瑠璃色涼やかな青年の声で話す男性の“王”。XX巻の終盤センターヒル戦死すると、“紅世”帰還した。そして創造され新世界渡り来て秩序派の“王”の一人として活動している(『灼眼のシャナノ全テ 完』)。 アニメでは第3期に登場アステカ神話には、トラロックというの神が登場する。 サウスバレイ[SouthValley] 声 - 梶裕貴 『群魔の召し手(ぐんまのめして)』の称号を持つ男性フレイムヘイズ初登場はXXI巻。『四神としての呼称は『死者の道を指す男』。無数の「亡者」を指揮して戦うスタイル由来する南北アメリカ大陸の主要四都市の外界宿の管理者一人である。 見た目山高帽ポンチョを纏った、細く尖った体格容貌をした二十歳満たない少年左足簡素な作り義足となっている。神器“テオトル”は尖った石のメダル型。 変換能力は「土」。戦闘では、黄金の仮面付けた人や動物など様々な形模した、「亡者」と呼ばれる大作り土人形無数に召喚し戦わせる自在法『パチャクチ』を使用する亡者整然とした隊伍精緻な集団行動などはまるで取らず、ただひたすら敵に襲い掛かると、仮面の口で相手を「捕食」する。そして喰らった“存在の力”を土と黄金変換還元しその分だけ肥え太り一定以上まで太ると分裂増殖していく。また、亡者人間の体に潜りこませて操ると言ったことも可能。サウスバレイ自身黄金の輿に乗ったまま、それを亡者たちに担がせ、亡者軍勢と共に行進する。なおこの「亡者」は飛行することも可能。 『パチャクチ』本来の力は、「亡者」を他者物体取り付かせ、それを媒介行動統御掌握することにある。 何かというと「ははははは!」と作り物高笑いしながら話す癖があり、カラッとした性格だが、戦い面白がり一般人の前でも亡者を使うなど無遠慮な面も持つ。しかし笑顔作る皺は深く時折得体の知れない雰囲気覗かせる。『四神』の中で唯一聖人君子とは言えない男」。 現代の対[仮装舞踏会]に対しては、当面は戦う相手見極める構えであった(XVII巻)。 御崎決戦では、亡者軍勢繰り出して西方住宅地から侵攻し御崎市の封絶外にいた“徒”たちを亡者たちに食い散らせ、追い立てながら前進御崎高校本陣を置き、いち早く外来の“徒”流入混乱収めたハボリム率い西部守備隊との交戦入ったその後後背から遅れ来た膨大極まる数の外来の“徒”による攻撃を受け、初め自身の力を以ってしても捌き切れない数の敵に相対し、その飽和攻撃前に徐々に亡者軍勢削られていった(XXI巻)。 しかしそれさえも予定通りで、ハボリム流入させる外来の“徒”たちを容赦なく討滅続けた。そして新世界創造され戦火収まってからは、一旦河川敷集まった後でイーストエッジとウェストショアと共にフレイムヘイズとしては最初に新世界旅立った(XXII巻)。 新世界渡り来てから一年後の春までの間に、シャナ再会して新世界外界宿再編成軌道に乗り始めたことを伝えた模様外伝ホープ』)。「から逃れるために右足引きちぎった王子」と形容されていたが、義足左足である。 アニメでは第3期に登場。“憚懾の筦(たんしょうのかん)”テスカトリポカTezcatlipoca] 声 - 山口りゅう サウスバレイと契約している“紅世の王”炎の色象牙色。 常に野太い怒鳴り声張り上げて話す男性の“王”。 アニメでは第3期に登場アステカ神話テスカトリポカという同名の神が登場する。 ウェストショア[WestShore] 声 - 高美佳子 『滄波の振り手(そうはのふりて)』の称号を持つ女性フレイムヘイズ初登場はXXI巻。『四神としての呼称は『波濤先に踊る女』。自在に操り、踊ることでそれらを行使するスタイル由来南北アメリカ大陸の主要四都市の外界宿の管理者一人である。なお、他の3人と異なり経営者としてのセンスはなかった模様年齢不詳麗容黒髪の女性。神器“テオトル”は波状輪郭をした石のメダル型。 変換能力は「」。自在に操り捕らわれた者の“存在の力”を変換還元する自在法セドナの舞』を使用する大津波相手飲み込み捕らえる他にも、形作ったアザラシなどのによる直接攻撃なども行える。水の波で相手捕らえて身動き取れなくした後に、まず“紅世”帰る様に説得試みるという、非常に珍しい戦法基本としている。この相手炎弾自在法の“存在の力”をもへと変換して封じる為、から出る術の無い“徒”はやむなく“紅世”帰ることを余儀なくされ、それでも帰らぬ者は変換して討滅する。 常に大人しく穏やかで、嬉しくて泣き悲しんで泣き、“徒”に怯えて泣くなど、何かにつけよく泣く性格。ただし、これは有利不利な状況問わず変わらないため、対峙する相手逆に違和感から来る危機意識喚起されることになる。振る舞い弱々しく、“存在の力”による周囲への影響力も相まって他者から異常なまでに気遣われるが、対峙した“獰暴の鞍”オロバス奇襲すら鋭い蹴り技軽くあしらうほどの技量を持つ優れた戦士でもある。 現代の対[仮装舞踏会]に対しては、悲嘆に暮れるばかりであった(XVII巻)。 御崎決戦では、真南川の川面歩いて北方から侵攻し御崎市の封絶外にいた“徒”たちを追い散らしながら前進。井之上原鉄橋にてオロバスレライエ率い北部守備隊との交戦入ったその後後背から遅れ来た膨大極まる数の外来の“徒”による攻撃を受け、従来の説戦法ままならずにその対処かかり切りになっていたところ、オロバスレライエ奇襲危うくかわし、直接交戦移った(XXI巻)。 流入してきた無数の“徒”たちを全く寄せ付けない強さ見せ付けながらも、前進しないまま“徒”たちを討滅続けた新世界創造され戦火収まった後、一旦河川敷集まった後でイーストエッジとサウスバレイと共にフレイムヘイズとしては最初に新世界旅立った(XXII巻)。 アニメでは第3期に登場。“清漂の鈴(せいひょうすず)”チャルチウィトリクエ[Chalciuhtlicue] 声 - 山下百合恵 ウェストショアと契約している“紅世の王”炎の色珊瑚色穏やかな声で話す女性の“王”。 アニメでは第3期に登場アステカ神話チャルチウィトリクエという同名水の女神が登場する

※この「大地の四神」の解説は、「フレイムヘイズ」の解説の一部です。
「大地の四神」を含む「フレイムヘイズ」の記事については、「フレイムヘイズ」の概要を参照ください。

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