停車駅争奪戦・追加運動・臨時停車などとは? わかりやすく解説

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停車駅争奪戦・追加運動・臨時停車など

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 15:13 UTC 版)

鉄道と政治」の記事における「停車駅争奪戦・追加運動・臨時停車など」の解説

東海道本線興津駅井上馨晩年過ごした長者荘」が付近にあったため、伊藤死去した後、政官界井上存在感高まったから、井上存命中に興津駅急行列車停車するダイヤ組まれることもあった。 東海道新幹線三島駅1989年7月17日第15回参議院議員通常選挙選挙活動において、静岡県選挙区候補者櫻井規順日本社会党陣営幹部要請により、ひかりを三島駅臨時停車させた事件発生その結果日本社会党櫻井公認取り消した高崎線深谷駅衆議院議員荒舩清十郎運輸大臣在任していた時、自分選挙区にある深谷駅を、急行列車停車駅追加させたことが政治問題化した。これが一因となって、荒舩は運輸大臣辞任追い込まれた。また、それを了承した国鉄総裁石田禮助は「武士の情け」と釈明し有名になった。詳細は「荒舩清十郎#運輸大臣就任深谷駅問題」を参照 上越新幹線および北陸新幹線開業後、高崎線を走る長距離列車多く姿を消した中、現存する中で最長距離を走る特急草津深谷駅通過し比較近距離特急あかぎ・スワローあかぎのみ停車している。 中央線快速高円寺駅阿佐ケ谷駅西荻窪駅1960年代中野駅 - 三鷹駅間が複々線化された際、国鉄当初の計画では快速列車通過させることになっていた。しかし杉並区住民反発により、「複々線化後も三駅には停車する」旨の覚書締結。この結果平日一部速達列車除いて全快列車停車することになったが、現在に至るまで続く慢性的な遅延一因にもなった。詳細は「中央線快速#快速停車駅に関する議論」を参照 北陸本線大聖寺駅作見駅(現加賀温泉駅)・動橋駅加賀温泉郷山中温泉山代温泉片山津温泉粟津温泉)の入り口である大聖寺駅動橋駅では、北陸本線初の特急列車「白鳥」設定されたときから、地元行政住民、各温泉観光協会などの団体の間で特急停車を巡る争奪戦繰り広げられてきた。当初は、上下列車お互いの駅に分けて停車させるなどといった方法妥協していたが、特急増発されるたびに同じよう揉め事繰り返された。さらに1960年代末期には特急雷鳥」・「しらさぎ」が大聖寺駅動橋駅の両駅に停車し特急ありながら金津駅(現・芦原温泉駅)から小松駅までの4駅間を1 - 2駅ごとに停車するダイヤとされていたことが、特急の格やスピードアップ観点から問題視されたことから、1970年国鉄は両駅の中間位置しそれまで普通列車しか停車しないローカルであった作見駅を「加賀温泉駅」と改称し、この駅に特急停車集約し温泉地へはこの駅からバス路線開設して大聖寺動橋の両駅は特急通過駅とすることで解決させた。なお、この当時特急列車は文字通り特別な急行列車」として停車駅できるだけ絞るようにすることが求められており、現在の琵琶湖線を走る「びわこエクスプレス」などのように連続停車させるという発想自体存在しない時代であったため、加賀温泉駅への改称直前前述特急が両駅に連続停車していたことは、当時慣例から見ると極めて異例であったまた、この特急列車の停車移動は、大聖寺駅動橋駅国鉄線との接続駅にしていた北陸鉄道加南線大打撃与え、その廃線一因ともなり結局は地域公共交通大きなダメージ与えることにもつながった山陰本線豊岡駅城崎駅(現城崎温泉駅)ここも山陰本線初の特急列車まつかぜ」が設定されたときから、特急停車巡って揉め事起こしていた。「まつかぜ」は当初上り下り停車駅変える方式とし、後には上下とも宮津線連絡駅である豊岡駅停車としたが、同時に運転を開始した「やくも」を豊岡駅通過城崎駅停車とすることなどでバランスとっていた。その後特急大衆化が進むにつれて停車駅間隔大きな問題ではなくなったことから、1970年代になると特急豊岡駅城崎駅両方停車するようになり、この問題収束した。 なお山本線同地区においては、他にも駅間が近接しており特急まつかぜ」が通過していた和田山駅八鹿駅江原駅の3駅間においても特急あさしお」・「はまかぜ」の両列車選択停車を行う措置取られていたことがあったが、2000年前後には選択停車措置なくなりいずれの駅も全ての特急停車することとなった。ただし、「かにカニ日帰りエクスプレス」期間中運転されるかにカニはまかぜ八鹿駅江原駅通過し同期間中運転される臨時こうのとり75号は上記2駅に加えて和田山駅通過する山陰本線東萩駅萩駅山口県萩市玄関口としての地位を、この2駅が争ったと言われる。しかし同市の中心部には、萩駅に7ヶ月遅れて開業した東萩駅のほうが近かったことから、「まつかぜ」の設定時より東萩駅特急停車駅とされた。また、新山口駅との間を結ぶ「特急はぎ号」などの高速バス東萩駅前を発着地にしている。なお、1往復だけ残っていた「いそかぜ」2005年ダイヤ改正廃止されたことにより、両駅を通る特急列車そのもの消滅している。 土讃線西佐川駅佐川駅準急列車設定されたときから、高知県佐川町玄関口としての地位を両駅が争っていた。後には佐川駅全ての優等列車停車するようになり、西佐川駅無人化されたあと業務委託駅になった身延線内船駅1995年に「ふじかわ」が特急化される際に、所要時間短縮目的とした停車駅整理が行われ、身延駅以北については速達便以外はほぼ現状維持なのに対し、それ以南については途中停車駅清水駅富士駅富士宮駅絞りその他の急行停車駅は特急化の際は全列車通過検討されていた。しかし山梨県内唯一全通過とされた内船駅のある南部町町営バス接続していた富沢町が、それを知るや通過反対運動を展開。南部町町長小沢介三が、名古屋市東海旅客鉄道本社出向き停車陳情行なった結果方針改め内船駅についても速達便を除き停車することになったその後内船駅1999年無人化されたが停車維持され2006年ダイヤ改正停車駅整理が行われた際に速達便が廃止され列車停車となった。なお、南部町富沢町2003年合併し、(新)南部町となっている。 東海道本線JR神戸線芦屋駅西ノ宮駅現西宮駅)1957年快速列車それまでの「急行電車」を改称)の停車駅を1駅増やす際にこの両駅が争った結果的に、この複々線区間外側線(急行線)を走る快速列車西ノ宮駅内側線(緩行線)を走る快速列車芦屋駅停車させることで決着した。後に、芦屋駅全ての快速列車が、1990年に入ると新快速列車昼間停車駅となり、2003年からは終日停車になっている。また西ノ宮駅も、同じく2003年より快速列車終日停車となっている。なお2005年まで兵庫県西宮市におけるJR駅の利用客数西宮駅よりも普通列車しか停車しない東隣の甲子園口駅の方が多かった外房線鎌取駅誉田駅土気駅千葉市1992年政令指定都市化により緑区内の駅では、特急列車わかしお」の停車駅巡って揉め事起こしていた。「わかしお」は、1990年代前半まで一番乗降客数多かった誉田駅にのみ一部列車停車していた。しかし2000年代まで住宅開発進んだ鎌取駅土気駅乗降客数誉田駅乗降客数大きく上回ったが、特急停車駅旧態依然のままだった。このことに鎌取駅土気駅利用者から不満が噴出し鎌取土気地区出身市議会議員などは、誉田駅特急停車止め鎌取土気停車変更するようにとJR東日本要望を出すまでになった2002年ダイヤ改正では内房線の「さざなみ」のように列車によって誉田駅もしくは土気駅停車駅変える方式になり、更に2005年ダイヤ改正からは土気駅一部停車統一された。一方特急全通となった誉田駅に対して千葉東京方面への快速・普通列車始発着を増発する配慮行っている。なお、鎌取駅には『ブリヂストンオープンゴルフトーナメント開催時には一部の『わかしお』が臨時停車する。 京浜急行電鉄京急蒲田駅2010年5月16日実施された同駅の高架化工事進捗に伴うダイヤ改正で、エアポート快特が同駅を通過する発表され途端地元大田区長の松原忠義区議蒲田に住む住民からの猛抗議起こり高架化費用補助金打ち切り示唆した。これに対して当時東京都知事石原慎太郎が、高架化国道15号踏切渋滞解消目的反論される一幕があった。なお、同駅には1998年11月18日ダイヤ改正より、平日夕方夜間に運転の京急ウィング号を除く全列車停車していたが、再び平日朝・日中・土休日通過列車設定となったその後京急ウィング号平日朝版としてモーニング・ウィング号が運転を開始し、これも京急蒲田駅通過しているが、有料列車であることから、エアポート快特の時とは異なり通過対す地元住民大田区からの抗議はなかった)。詳細は「エアポート快特#京急蒲田駅通過騒動「蒲田飛ばし」」および「京浜急行電鉄のダイヤ改正#516日改正」を参照 東武鉄道伊勢崎線日光線東上線急行列車停車駅追加の際、追い抜き設備有する駅を新設して、これを追加停車駅としたケースがあった。これは列車追い抜き設備が必要という設備面の問題もあるが、それと同時に以前既存地元駅への速達列車準急快速)の停車求め運動行っていた沿線自治体複数あり、既存停車駅への急行停車追加では、近隣の市町村による停車駅争奪戦起きるので、それを避けるため新設し鉄道駅に、急行列車停車させていると言われる伊勢崎線せんげん台駅日光線板倉東洋大前駅東上線ふじみ野駅実例として挙げられる東海道本線琵琶湖線南草津駅南草津駅1994年開業した琵琶湖線でもっとも新しい駅であるが、開業前後して区画整理進んだことや、パナソニックグループなどの工場群への通勤客に加えて立命館大学進出もあり乗客急増2008年利用者数は滋賀県内では新快速停車駅草津駅石山駅次いで3位となっていた。しかし、日中は普通(高槻駅 - 明石駅快速)が毎時4本止まるだけで、不便に感じていた地元から新快速停車要望高まり2008年2月には南草津駅への新快速停車公約掲げた橋川渉草津市長に当選2009年12月2日には、2011年春ダイヤ改正での南草津駅への新快速停車目標に「南草津駅新快速停車促進期成同盟会」が設立された。そして多数署名集めJR西日本掛け合ったところ、2010年12月に「2011年3月12日ダイヤ改正より新快速終日停車」と発表された。その後利用客数増加し2011年には石山駅抜いて県内第2位に、そして2014年には県内首位となっている。 東北本線西那須野駅東那須野駅(現那須塩原駅)・黒磯駅北陸本線加賀温泉駅経緯似ている塩原那須への玄関口として西那須野駅黒磯駅特急停車駅争っていた上に、東北新幹線併走する形で建設される事からその中間にあった東那須野駅那須塩原駅改称した上で新幹線の駅を設置するになった最終的に関係する自治体である栃木県黒磯市西那須野町塩原町合併の上那須塩原市となった詳細は「那須塩原駅#歴史」および「那須塩原市#市名」を参照 京阪電気鉄道京阪本線枚方市駅樟葉駅京阪特急長らく京橋駅 - 七条駅ノンストップ運転であったが、沿線の有力自治体一つである大阪府枚方市は、かねてより主要駅枚方市駅への特急停車要望を、枚方市議会通して京阪本社陳情し続けていた。 これに対し京阪側は陳情開始当初は「特急途中駅停車円滑な輸送体系を却って乱す恐れがある」として頑なに拒否し代案としてバブル景気期には、特急急行中間位置する快速急行」の設定計画していた時期もあった。しかしバブル崩壊後輸送需要低迷で、特急途中駅停車実施方針転換し1997年に朝の大阪方面のみ枚方市駅停車となった後、2003年枚方市駅全特列車停車開始した。なお、快速急行はこれとは別の理由で、特急途中駅停車実施から5年経た2008年設定している。 当初枚方市駅1駅のみを追加停車とする計画であったが、これとは全く別の理由計画変更しニュータウン開発進んで人口増加した市内樟葉駅新たに追加停車駅とすることになった。同駅についても枚方市駅停車同日停車し枚方市内には2駅同時に停車するようになった。ただし、現在の快速特急「洛楽」は両駅には停車しない小田急電鉄小田原線登戸駅向ヶ丘遊園駅両駅とも急行停車駅だが、2002年3月23日ダイヤ改正で、向ヶ丘遊園駅通過する多摩急行設定され、さらに同改正設定され湘南急行2004年12月11日ダイヤ改正で、両駅を通過する快速急行置き換わる形で廃止された。以来神奈川県鉄道輸送増強促進会議」が小田急電鉄対し登戸駅快速急行向ヶ丘遊園駅多摩急行停車要望し続けるが、小田急電鉄各種別の設定目的理由に、どちらとも停車計画はないと回答し拒否していた。詳細は「小田急電鉄のダイヤ改正#2004年 - 快速急行・区間準急が登場」を参照 しかし2016年3月26日ダイヤ改正日中多摩急行急行置き換えられ2018年3月17日ダイヤ改正では快速急行登戸駅停車多摩急行廃止加え平日朝ラッシュ時向ヶ丘遊園駅停車し登戸駅通過する通勤急行設定された(なお、向ヶ丘遊園駅ロマンスカー停車駅であったが、同改正で全列車通過となった)。詳細は「小田急電鉄のダイヤ改正#2016年 - 日中運行パターンの大幅変更、快速急行、千代田線直通列車の増発、ロマンスカー停車駅の追加」を参照 京浜東北線神田駅京浜東北線快速運転開始当初神田駅通過していた。2015年3月14日改正から快速停車するようになった中央線快速との連絡東京都政の有力者だった東京都議会議員内田茂お膝元内田氏は2017年都議選落選し引退している)、上野東京ライン建設に伴う日照権問題重なったそのほか京急本線青物横丁駅特急停車政治家の力が働いたといわれている が、真相定かではない

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