停電の原因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 07:08 UTC 版)
現象は同じ「停電」であっても、その要因にはいくつかの種類がある。 電力会社の設備によるもの 意図しないもの 電力需要が供給を上回ることによるもの。 天災。地震・雷・火事・台風・風害・水害・雪害・太陽フレアによる太陽嵐など。 人災。飛行機やクレーンが送電線に接触し断線させる、電柱に自動車が衝突して電柱をなぎ倒すなど。 発電・配電設備の故障によるもの(突発故障など)。 空爆等の戦闘行為によるもの。 通常爆弾などで発電・送電設備が破壊されると発生しうるほか、送電線をショートさせ電力網を麻痺させる停電爆弾(ブラックアウト爆弾とも)もある。 意図したもの 計画停電は、事前に計画された停電。あらかじめ住民に知らせられる。工事のためのもの。電力会社や工事会社の営業時間である平日日中が多いが、住民への影響が少ない深夜帯にすることもある。 電力需要が供給を上回ることによる大規模停電を回避するため、一部地域を停電させる。一定時間ごとに地域を変更する場合、輪番停電 (rolling blackout) と呼ばれる。 燃料不足によるもの。経済的理由のほか、悪天候や政治的理由による燃料輸送路の遮断などでも起こる。 緊急の停電。住民への通知はない。天災での停電をさけるための配電切り替え等の緊急工事。 送電線の鉄塔に人が登ったりしたため、危険防止と保安面から急遽送電を停止したなど。 契約対象設備に起因するもの 雷サージ保護用バリスタの動作により、ブレーカーが落ちる。 消費電力の超過によるブレーカー、ヒューズ、漏電遮断器などの作動。 プラグが抜けた、または故意に電源スイッチを切ったなどの偶発的ないし人為的なもの(→8時だョ!全員集合停電トラブル)。 地震に関しては、関西電力が阪神・淡路大震災の際に7日間で応急送電体制を作り上げたことが知られている。 なお日本などでは電力供給が滞りなく行われるのが通例であるため、計画停電を除き、電力会社側が原因で停電した場合には、電力料金を割り引く制度がある。 東京電力の場合、一般家庭契約で一時間以上の停電が有った場合、一日あたり基本料金の4%を割り引く。停電情報は「東京電力パワーグリッド」の停電情報を参照することで確認できる。 停電するのが常態となっているような地域では、余りそのような制度は見られず、ガスのように消費電力量のみによって使用料が請求される。
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