作家・イラストレーター
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「エロマンガ先生」の記事における「作家・イラストレーター」の解説
山田 エルフ(やまだ エルフ) 声 - 高橋未奈美 和泉家の隣の家に住む、超売れっ子ラノベ作家の少女。13歳(アニメでは14歳)。中学2年生にあたるが通学していない。山田エルフはペンネームで、本名は「エミリー・グレンジャー」。正確な国籍については明言されていないが実家は国外で、非常に裕福な家庭。自分で幸せを捕み素敵なお婿さんを見つける、またライトノベルで世界を制すると母親に言って家を出て、和泉家の隣の家に引っ越してきて一人暮らしするようになる。 得意ジャンルはライトファンタジー、エッチなラブコメ、異世界トリップ。だいたいロリータファッションをしており、自身の担当編集をする兄も持つ。さぼり癖があるが、締切は一度も破らずに一定のペースで刊行している。いつも気丈に振る舞っているが、とても繊細な女の子。かつて正宗が母親の死で落ち込んでいたとき、エルフの小説の楽しさに救われたと言われて以来、正宗に対し好意を抱いており、度々アプローチをかけている。他人を気遣えないわけではなく時に状況を聡く察するが、かなり自己中心的なところがあり、よく思いつきで色々な企画などを正宗、ムラマサ、紗霧らを巻き込んでは実行している。また自分の行動が他人に悪影響を与えることに気づかず、「良かれ」と思ってやったことで他人に迷惑をかけることもある。正宗に出逢うまでは発行部数でしか作家の価値観を見ていなかったが、正宗と接してからは考えを改めている。 小学校低学年レベルの単純なかけ算を間違うほど、特に数学を壊滅的に苦手としているが、生まれもあって自分の本の外国語版を自分で翻訳し作成できるほどの語学力を持つ。またお嬢様としての教育を受けているため楽器を弾けたり、料理なども得意としたりするほか家事もしっかりできるなど、花嫁修業と呼べるものはほぼマスターしている。食べ物の好き嫌いが多い紗霧好みの料理も作れるようになっている。 第2巻時点での累計発行部数は220万部。 名前の由来は、作家「田中ロミオ」とレストラン「山田うどん」。 千寿 ムラマサ(せんじゅ ムラマサ) 声 - 大西沙織 正宗の年下の先輩作家。14歳。中学2年生。千葉県在住。血液型はO型。左利き。千寿ムラマサはペンネームで、本名は「梅園花」。千葉県に住み、カトリック系の中高一貫女子校「私立菜の花学園」に通う。正宗と初めて会った時から着物姿で、外出するときは学校の制服(セーラー服)以外ではほとんど着物姿である。スタイルが良く、紗霧からは「えっちなカラダ」と表現されている。 得意ジャンルは学園異能バトル。数々の作品をアニメ化させるほどの大物ラノベ作家だが、自作の売り上げやメディアミックス展開などには無頓着でその売り上げや存在すらろくに把握しておらず、サイン会などのイベント出演から、自作がアニメ化した際の監修まで「自分が小説を書く時間が減るから」という同じ理由で、自分の小説のあとがきすら書かないため、業界では仙人みたいな人だと思われている。代表作は2度のアニメ化もされた『幻想妖刀伝』だが、もともとタイトルがなく出版時に編集者がつけた題名であるため、正宗たちと初対面の時にはその名を出されても最初思い出せなかったほど。 プロデビュー前のWeb作家時代から「和泉マサムネ」の大ファンで、正宗の書いた小説は全て保存しているという。そして、マサムネの上位互換に思えた作風は、実際には正宗の模倣をベースに自分の好みを合わせた仕上がりのものである。マサムネの作風に似たムラマサの小説の方が受けが良かったためマサムネの小説が打ち切りになったり、マサムネの新作がなかなか出せなかったりしたが、ムラマサ本人はこのことに気づいていなかった。 ラブコメを面白いと思った事が無いため、正宗の『世界で一番可愛い妹』の執筆が決まった時はそれを阻止するために正宗と対立。しかし後に和解し、エルフから「原作厨」と表現されるほど『世界で一番可愛い妹』の熱心なファンとなる。正宗より年下だが、プロデビューは正宗より先なため、正宗からは「ムラマサ先輩」と呼ばれる。紗霧は「ムラマサちゃん」と呼んでいる。 文才や想像力に長け、「和泉マサムネ」の小説以外に面白いと思った小説がなく、そのため自身が面白いと思う小説を自分で書こうと筆を取ったため、「和泉マサムネ」の本と、自身が書いた本以外にはほとんど興味が無く、文豪である父の小説ですら「つまらない」「マサムネ君の小説の方が面白い」と切って捨てている。もともとプロの小説家になるつもりもなかったが、原稿が編集者の目に留まり「プロになれば一日中原稿を書いていても文句を言われなくなる」などと言いくるめられて自作の商業出版に同意したという経緯があり、現在も自分がプロの作家だという認識を持てないでいる。そのため売り上げも気にせず、出版間隔もマイペースである。 しかし、「面白い小説を書く」ために自分で定めた締切に非常に厳しく、締切が守れないなどすると爪を剥いでいたので、正宗たちと初対面の時には右手の指には包帯を巻いていた(10巻では包帯が取れている)。 PCで原稿を打たずに原稿用紙に手書きするタイプで、いつネタが閃いてもいいようにと常に大学ノートを携帯しており、ネタが閃くと周囲が見えない程の凄まじい集中力でその場で執筆する。公の場では凜とした態度の和風美少女だが、プライベートでは父親の事を「パパ」と呼ぶなど、中学生の女の子らしい一面ものぞかせる。学校では、自分はクラスメイトの話題についていけず馴染めていないと思っていたが、実際にはその性格を含めて愛されキャラになっており、文化祭ではひとりだけ露出度の高いメイド服を着せられるなど、いじられキャラにもなっている模様。 緻密な設定を作り込んだSF小説も書いたことがあるほか、正宗のWeb小説を読んでいたためパソコンは使えると辛うじて主張するが、先述の通り原稿は手書きのほか、携帯電話の類いを持っていなかったり、銀行のATMの使い方にすら苦労したりするなど、超アナログ人間。著作の売り上げなどで多額の収入を得ているものの(第2巻時点での累計発行部数は1450万部で、億単位の印税を得ているという)、その収入は家族に「どうしても必要なときのために取っておくように」と言われ貯金しているため、中学生として妥当な金額の小遣いしか貰っておらず、千葉の自宅から、東京にある正宗の家を訪れる交通費を工面するのにも困っていたことがある。 自分の作品のメディア化には頓着していなかったが、和泉マサムネおよび『世界妹』のファン(原作厨)として、コミカライズおよびアニメ化の時には、自分と同じくらい『世界妹』を愛し理解しているのかと、スタッフにその資格があるのか厳しい目を向け、資格がなければ「死んでもらう」と言ったほど。だがアルミによるコミカライズや、真希奈によるアニメの脚本の出来は最終的には認めている。一方、正宗の仕事だった『世界妹』のゲーム版シナリオ“監修”を手伝ったときには、結局自分でシナリオを全部書き直してしまい、そのシナリオでゲームが発売されることになった。 獅童 国光(しどう くにみつ) 声 - 島﨑信長 正宗と同じ出版社で活動する男性新人作家。20歳。血液型はA型。爽やかイケメンと描写されている。趣味はお菓子作り。投稿小説のコンペ『ラノベ天下一武道会』で入賞し、入賞者同士で打ち上げをやりたいと希望した結果正宗と直接会い、以後は他に話が合う同年代の作家がいないということもあって、正宗と友人関係が続く。 エロマンガ先生のことを「男」だと思い込んでいて、エロマンガ先生が好きだという正宗を同性愛者と勘違いしていたが、「エロマンガ先生」に扮した京香の捨て身のパフォーマンスのおかげで誤解は解けた模様。アルコールに弱くて酒に飲まれてしまうのが弱点で、和泉家のリビングで嘔吐したことがあるが、本人はそのことを全く覚えていないなど悪質。 編集者で年上の神楽坂あやめに恋心があるが全く相手にされていない。一方で、スランプに陥っていた自分を励ますために正宗がセッティングした「小中学生相手との合コン」にで、獅童の大ファンだという8歳の白鳥揚羽との交流によって立ち直り「少女との交流」の良さに目覚め、「菓子作りを通じた少女との交流」を題材にした小説を書いて、口コミにより読者を増やしている。 正宗より年上だが、作家としては後輩のため、本人の希望もあって正宗からは「シドーくん」と呼ばれている。 草薙 リュウキ(くさなぎ リュウキ) 正宗の先輩作家。血液型はA型。著書『ぴゅあらぶ。』がアニメ化されている。同じ年代の男性作家同士として正宗や国光と交流がある。自作がアニメ化されたときには思い切り調子に乗り、また後輩にたかろうとするなど「ゲス」と表現される行動を取ることがあるが、実際には小心者で神経質な性格。そのためアニメのBDの売上が振るわず、そのことをアフィリエイトブログ等で取り上げられ、一時期はやけ酒に走るなど荒れていたが、今ではある程度吹っ切れている。 いつもちゃらそうな外見や服装、言動をしているが、著書は純愛を扱っているため、自分が作者だと信じてもらえず、家族など周囲からはニートだと思われている。 第9巻ではバーで「綾」という名の女性に出会い、LINEでエロ写メを要求するが、実は同名の小学生で、正宗がセッティングした「小中学生相手との合コンで出会った11歳の夏目綾に誤送信するという大失態を犯す。その謝罪として、綾を「小説家としての弟子」として受け入れた。 ムラマサのことを「本物の作家」として尊敬し、自分は「偽物」だというが「偽物なりに読者を喜ばせるため」小説を書いていると語っている。 アメリア・アルメリア アニメ作中イラスト - Hisasi エルフの小説挿絵を担当するイラストレーター。他にもマンガ、絵画などの方面でも活動している。愛称およびペンネームは「アルミ」。血液型はA型。年齢は不明で、聞かれてもいつもはぐらかしている。紗霧の強い要望により、正宗の小説『世界で一番可愛い妹』のコミカライズを担当、また紗霧に漫画の描き方を教える。同性愛者ではないが、性別を超えて幼馴染のエルフを愛していると公言している。 紗霧とは対照的に、「相手のイメージに合わせて絵を描くのが好き」なタイプで、同人誌にて正宗の挿絵を担当したときは、正宗から「イラストレーターとしての実力を持ってるもう一人の俺」が描いたようなイメージ通りのイラストを仕上げてくれたと評している。 かつては初代エロマンガ先生の弟子であった。この時京香とも面識があり、「キョーカちん」とも呼んでいる。また、エルフ(エミリー)の実家であるグレンジャー家に家庭教師として雇われていた過去を持ち、日本に来てからも、定期的にエルフの母親へ連絡を行っていた。 妹弟子にあたる紗霧には「お姉ちゃん」とも呼ばれるようになる。普段は性別をほとんど意識させず、正宗とは互いに同性の友人のような接し方をしている。エロマンガ先生G(エロマンガせんせいグレート) アルミが、自分が本物のエロマンガ先生だとして紗霧に喧嘩を売り、決闘を申し込んだときの名前。後に『世界で一番可愛い妹』のコミカライズでもこの名義を使用する。
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