中学校囲碁部員及び関係者
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「ヒカルの碁/del20150429」の記事における「中学校囲碁部員及び関係者」の解説
区立葉瀬中学校 藤崎あかり(ふじさき あかり) 声 - かかずゆみ 本作のヒロイン。ヒカルと同い年の幼馴染。第1話ではヒカルの人生の転機となるお蔵の宝探しに付き合っている。ヒカルについていく形で彼女も囲碁を始め、ヒカルがプロを目指すために退部した葉瀬中囲碁部を引き継いだ。棋力はいまいち伸び悩んでいるが、ヒカルの退部によって一時崩壊の危機に瀕した囲碁部を力強い一言で救った。ヒカルに好意を持っている模様でたびたびアプローチをかけているが、ヒカルは気づいていない。作中には登場しないが姉がいる。中学2年生頃まではヒカルより身長が高く、終盤で身長を追い抜かされたことによって彼の成長を感じ取る描写があった。高校入学後も囲碁部に入る(部がなければ作る)と発言している。1986年5月16日生まれ、O型。 筒井公宏(つつい きみひろ) 声 - 津村まこと ヒカルの2つ上の先輩で、葉瀬中囲碁部の創設者。大人しい性格だが囲碁のことになると感情的になる。定石をこよなく愛するがそれ故に斬新な打ち回しが出来ず、範囲の狭い碁しか打てない(大会の時でも定石の本を片手に勝負する。なお、これは反則というわけではない)ものの、ヨセは加賀も認めるほど上手。中学2年の時は中学生囲碁大会で加賀や当時小学生のヒカルと共に副将として出場。二回戦は敗北するが、決勝の海王戦では相手のミスもあって念願かなって勝利する。正義感が強くイカサマをしていた三谷とは折り合いが悪かったが、彼の棋力を「僕の十倍強い」と認めており、その後三谷がイカサマから足を洗ったことで和解した。囲碁部で対局を重ねるうちに目覚ましい成長を遂げたヒカルに“打倒海王”の夢を託そうとしたが、ヒカルの更なる目標を聞き、寂しさを堪えてヒカルを送り出した。後に北斗杯編でヒカルの対局を観戦に来る。作中には登場しないが、妹がいる。アニメ最終回では、女性と歩いている所を加賀に目撃されている。1984年4月23日生まれ、O型。 加賀鉄男(かが てつお) 声 - 伊藤健太郎 本作のキーパーソン的な存在の1人。囲碁部の誰よりも囲碁が強い葉瀬中将棋部部長で、ヒカルの2年上の先輩。原作漫画では、未成年でありながらタバコを吸っている。生活指導教員のカツマタから逃げ回ってばかりいる一匹狼。初登場時には碁盤にタバコの火を押し付ける(アニメではガム)という棋士にとっては到底許しがたい蛮行を働いた。しかし、学力については「自分は勉強せずとも進学できる」と豪語している(受験校は筒井と同じ)。また、葉瀬中内では将棋部の部員を始め、野球部の部員からも「泣く子も黙る加賀」と呼ばれ恐れられているが、中2のときに囲碁部が筒井のみで、彼から碁の強さを見込まれ「大会に一緒に出てほしい」と嘆願されたこともあったり、将棋部では加賀の名前が綴られているトロフィーなどが部室内に多く飾られており、卒業後に将棋部の顧問から「将棋の棋力が乏しい部員をOBとして指導してくれ」と呼び出されていることから、それなりに人間関係を築き、信頼も得ている。 幼年時代、将棋指しになりたかった加賀の意向を無視し碁打ちになって欲しかった父親の無理強いによって、昔アキラと同じ囲碁教室に通わされていた事があり、2学年下の彼には一度も勝てずずっと教室内の2番手だった。終いには父に叱られているところをアキラに目撃された上に同情までされ、挙句の果てに対局で手を抜かれたことが原因で彼が自分のことを眼中に入れていなかったことが分かり激怒、大の囲碁嫌いになった。 中学2年の時にヒカル(佐為)と対局。ヒカルのミスで辛くも勝利するが、その棋力の高さに絶句し、小学六年生である彼を半ば脅迫して大会に参加。本人も大将として参加する。ヒカルが囲碁部を辞めてプロを目指すのを囲碁部の面々が渋る中、力強く後押しした。 後に番外編で、将棋部のOBとして再び葉瀬中を訪れる。ものついでに囲碁部を覗き、そこで小池に筒井と間違われ、その際に再び囲碁部を救うことになる。 棋力に関して、小学校時代は囲碁教室でアキラに次ぐ実力・実績を持っていた。中学2、3年時では長年囲碁を離れていたにもかかわらず、佐為や他校の囲碁部顧問、院生師範から棋力や囲碁の感覚の良さを認められる。また、塔矢アキラなら解けるかもしれないといわれる難しい詰め碁を即答(正解)、大会でも2局勝利、院生試験を控えているヒカルにも6目半差で勝利する等、勝った描写が多い。海王中の大将(岸本の先代)には投了し、海王中の囲碁部の水準の高さを実感する。登場は主に中学生時代の短期間に限られるものの、『ジャンプ』誌上の人気投票では上位の常連であった。「神の一手に最も近いのは?」というランキングで、ヒカルとアキラを抑えて佐為に次ぐ2位を獲得している。1985年1月8日生まれ、A型。 三谷祐輝(みたに ゆうき) 声 - 浅川悠 ヒカルの同級生。他人との接触をあまり好まない一匹狼。小遣い稼ぎのために碁会所で賭け碁をしていた。上級者向けの詰め碁を正しく解く、夏期大会1回戦で中学生大将に早い時間で負かす、佐為に「腕はなかなかに惜しい」と評価される等、棋力は高い。ヒカルにとって身近なライバルの一人だった。ところが不利になると、整地をごまかす、石をずらす等という卑怯な手を使い勝っていたため、碁会所のマスターである修とダケさんの策略で大敗。ヒカル(佐為)の助力によって賭け金は取り戻したが、その対価として強引に囲碁部に入れられる。初めはあまり熱心ではなかったが、大会で岸本の棋力の高さと無礼な態度に触発され、二回戦で彼と戦うも、自身の我流の強さを逆手に取られ敗北。その後はメンバー集めやあかりや津田への指導など熱心な様子を見せるようになる。成長したヒカルに互先で初めて負けたときは感情を露わにした。目覚ましい成長をしたヒカルと組めば打倒海王が実現すると思っていた。新入部員の夏目を連れてきた直後、自らを囲碁部に引き込んだヒカルの突然の退部に激昂、退部することを決意する。ヒカルとの最後の一局では、6目半差で敗れ、棋力を越される。以前と変わらない囲碁部の皆の態度に徐々に顔を出すようになり、3年時に大会を軽く見たヒカルの発言に激怒して再び囲碁部に舞い戻る。ヒカルとは退部以降まともに会話することは殆ど無かったが、無愛想な態度とは裏腹に常に気にかけている様子である。アニメではプロ試験に合格したヒカルに、不器用ながら祝福の言葉をかけている。ネットカフェで働く姉が1人いる。男勝りな金子が苦手。1986年10月15日生まれ、AB型。 金子正子(かねこ まさこ) 声 - ゆきじ ヒカルの同級生。本来はバレー部員だが、碁が打てるということでヒカルに強引に囲碁部に誘われる。金太郎のような恰幅の良い体格と豪快な性格で、葉瀬中囲碁部のお母さん的存在。ヒカルが碁から離れた時には部活に誘ってみたり、ヒカルを心配するあかりに声を掛けたりと、さりげなく気遣いが出来る性格でもある。棋力は三谷には及ばないものの小池や夏目に比べれば力はある。三谷の天敵のような存在でもある。また学業優秀で、一流校に推薦合格し、勉強に精を出さない三谷の面倒を見てやったりしている。1986年9月6日生まれ、O型。 夏目(なつめ) 声 - 川村拓央 ヒカルの同級生。背が高い。棋力は後輩の小池と同じくらいだが、副将を務めている。また、院生2組のヒカルと対局した時には9子を置いていた。中一の夏休みから囲碁をはじめる。三谷に誘われ囲碁部に入るが、その直後にヒカルと三谷がやめてしまい、男子が一人だけになってしまった。その後、藤崎や津田に囲碁を教えながら、三谷に部活に戻るように何度も説得する。三年時に念願の団体戦出場、準優勝を果たした。葉瀬中囲碁部2代目の部長。 小池仁志(こいけ ひとし) 声 - 重松朋 ヒカルより1学年下級生。ヒカルが院生になった後に入部したため、部員として共に活動したことはない。葉瀬中囲碁部3代目の部長。番外編で、加賀のことを「伝説の筒井先輩」と勘違いする(ヒカルとの面識も、番外編でのみ確認できる)。棋力は今一だが、かつての囲碁部を取り戻そうと必死に活動している。 津田久美子(つだ くみこ) 声 - 渡辺明乃 ヒカルの同級生。碁に関してはまったくの初心者だが、あかりに誘われて葉瀬中囲碁部に入部する。恥ずかしがりや。 矢部(やべ) 小池より1学年下級生。囲碁部の存在を知り、加えて「プロがいる」との噂を聞いて入部を考えるが、実際には小池1人と知り落胆、入部を取り消そうとする。その時偶然加賀があらわれ、かなり強引に入部させられる。棋力は小池より上(加賀からみれば大差はない様子)で大会参加にも熱心、強くならない小池ややる気のない岡村に牙をむいている。 岡村(おかむら) 小池より1学年下級生。もとは将棋部員だったが、加賀の「筒井ごっこ」の犠牲となり囲碁部に入部させられる。入部経緯のためやる気は全くないが、それなりに囲碁(ウッテガエシ)は覚えており、対局で勝った時などは素直に喜んでいる。将棋の腕前は、親戚のどのおじさんより強いと豪語するも、6枚落ちのハンディを背負った加賀には勝てない程度。 上島(うえしま) 小池より1学年下級生。もとは陸上部だったが関節を痛めたため矢部の勧めで囲碁部へ転向した。いつも父と対局しており、矢部もすごく期待していたが、実は岡村よりも弱かった。 タマ子先生(たまこせんせい) 声 - 石塚理恵 囲碁部の顧問及びヒカルの2年生時の担任、担当科目は理科。正式な部でなかった当時からヒカルらを応援しており、部としての予算獲得から家にあった古い碁盤提供まで、細かな支援を行った。その後、ヒカルがプロになったことに困惑するも、暖かく見守っていた。 私立海王中学校 岸本薫(きしもと かおる) 声 - 櫻井孝宏 1年時のアキラが所属していた海王中囲碁部の当時の主将。ヒカルが中学生の振りをして参加した大会には選手として出場していなかった。棋力はプロ並みのアキラを除けば海王中№1。葉瀬中大将の三谷や院生試験を受ける前のヒカルにも負けることはなかった。冷静な性格で分析力も高い。故に囲碁を通して三谷の癖や攻略法や、アキラを引きつけるヒカルの奥底に何かがあることを見抜いた。中学1年生のころにプロを目指し院生になるも挫折する。一度だけ1組になったこともあり和谷や伊角とも対局したことがある。その頃から長身であり、メガネをかけていてブラックコーヒーを愛飲している。囲碁部に入ったアキラを叱責することもあったが、内心ではアキラとの対局や検討をだれよりも望んでいた。アキラとの互先で完敗したことにより、プロになる夢を叶えられないことを再確認する。1985年3月5日生まれ、AB型。 日高由梨(ひだか ゆり) 声 - 本田貴子 海王中囲碁部女子部員。正義感がつよく、部内いじめを止めに入ったこともある。悪気はないが毒舌であり、葉瀬中チーム(特に筒井)を怒らせたこともある。練習を怠らず、大将を務める等、棋力は本物である。ゲーム『平安幻想異聞録』では嫌味な座間派の女房役として登場し、あかりの君(あかり)にケンカを売り、3対3の団体戦をする事となる。1985年2月11日生まれ、AB型。 奥村(おくむら) 声 - 浅野まゆみ 海王中1年で囲碁部員。棋力は今一つで、マネ碁で塔矢と引き分けに持ち込もうとするが、ダメヅマリからあっさりと敗北。その後伊藤や小島と連携して塔矢にいじめをしかけるが、日高に露見して失敗した。棋力は低く、稚拙な打ち方である。しかしその打ち方によって伊藤や小島よりもアキラを苦しめることになる。ただ本人はそれに気づいていなかった。 伊藤(いとう) 声 - 岸尾大輔 海王中2年で囲碁部員。奥村や小島と共謀し塔矢に目隠し碁のいじめを仕掛けるが大敗を喫し、のちに退部した。塾に通っている。海王囲碁部の中で棋力は低い方だが、小島と奥村よりは高い。 小島(こじま) 声 - くわはら利晃 海王中2年で囲碁部員。伊藤と奥村と3人で塔矢をいじめるも、逆激を受けて失敗した。家庭教師を雇っている。棋力は奥村と伊藤の間。 青木(あおき) 声 - 斉藤瑞樹 海王中囲碁部の3年生。岸本、久野に続く実力者。温厚な人柄で後輩からの信頼も厚い。しかし塔矢が入部することで大会メンバーから外される位置におり、塔矢と対局(敗北)することで周囲に実力差を見せて、静かに去った。 久野(くの) 声 - くわはら利晃 海王中囲碁部副部長。夏の大会では副将として参加。2回戦では慎重に打つ筒井と対局、余裕の勝利を得た。棋力は、海王囲碁部でアキラと岸本に次いで高い。岸本からは院生試験2ヶ月前のヒカルの棋力と互角といわれている。 美和(みわ) 声 - 清水敏考 海王中3年囲碁部員。塔矢の実力を見る対局に立候補するも、尹先生に断られ、3年生が1年生にあっさり負けるのは好ましくないことだと察する。 宇野(うの) 海王中囲碁部の新入部員、女性。守りが甘いと尹先生に注意された。 中井(なかい) 岸本と同じ学年。アキラを意識するあまり神経質になっていた。そして同じ学年の囲碁部員に注意される。 山田(やまだ) 詰め碁に10秒以上時間をかけてしまい、先輩に注意される。塔矢アキラと同じ学年。 尹(ユン) 声 - 伊藤和晃 海王中囲碁部顧問。韓国人。母国でも子供たちに囲碁を教えていた。プロを目指すはずのアキラが囲碁部に入部したことに困惑するものの、彼やヒカルの才能を高く評価している。また中学の囲碁大会からほぼ1年後にヒカルと洪秀英の対局を観戦して、ヒカルの成長ぶりに感嘆する。 冬期海王中大将(とうきかいおうちゅうたいしょう) 岸本や日高より1学年上の先輩。冬期囲碁大会の決勝戦で加賀と対局し中押し勝ちを収める。 冬期海王中副将(とうきかいおうちゅうふくしょう) 岸本や日高より1学年上の先輩。冬期囲碁大会では、筒井の準決勝戦を観て彼のヨセの技術を認める。決勝戦で筒井と対局し勝勢のはずが終盤にぽかをしてしまい敗れる。この話は後輩・日高にも知られている。 冬期海王中三将(とうきかいおうちゅうさんしょう) 岸本や日高より1学年上の先輩。冬期囲碁大会決勝戦では小六のヒカル(佐為)と対局し善戦する。佐為や尹にも称えられる。 その他の中学 森山(もりやま) 声 - 浅野まゆみ 川萩中囲碁部員で、ヒカルが小学生時代の大会では大将だった。加賀を将棋部員と侮るが、わずか10分で中押し負けを喫する。自分の棋力に関しては自信があったらしい。 冬期川萩中副将(とうきかわはぎちゅうふくしょう) 定石の本を読みながら対局する筒井をバカにする。中盤までは勝勢だったが、筒井の正確な目算とヨセによって20目差がひっくり返ってしまい、半目の差で逆転負けする。原作ではその後泣いている描写がある。 冬期川萩中三将(とうきかわはぎちゅうさんしょう) 大会で小学6年生のヒカルと対局。ヒカルが佐為の力を借りなかったので勝つも、なかなか投了しないヒカルにうんざりする。ヒカルの対局時計の押し忘れを、指摘した。 池下(いけした) 佐和良中囲碁部員で、ヒカルが小学生時代の大会では大将だった。加賀と対局、勝つ見込みがなく投了するも顧問に責められる。 冬期佐和良中副将(とうきさわらちゅうふくしょう) 眼鏡をかけている男の子。ヒカルが対局を一手目から並べ直すことができることに驚く。筒井を警戒していたが、大したことがないとわかると5目程の差で負かす。棋力は川萩中副将より強いと加賀に思われている。 冬期佐和良中三将(とうきさわらちゅうさんしょう) 空き時間に副将と対局し、負けそうになるとわざと石をずらした。近くで見ていたヒカルに石を並べ直され、ヒカルに当たる。2回戦でヒカルを追い込むも、佐為の助力によりヒカルに敗れる。 夏期囲碁大会岩名中大将(かきいごたいかいいわなちゅうたいしょう) 1回戦で三谷と対局した男の子。三谷の早碁に圧倒され中押しで敗れる。 夏期囲碁大会岩名中副将(かきいごたいかいいわなちゅうふくしょう) 1回戦で筒井と対局した男の子。筒井の気合の碁に歯が立たず16目半差で敗れる。 夏期囲碁大会岩名中三将(かきいごたいかいいわなちゅうさんしょう) 1回戦でヒカルと対局した男の子。形勢有利の盤面を見て笑うも、ヒカルに逆転負けの結果と終わる。
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