ケイロニアの人物とは? わかりやすく解説

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ケイロニアの人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 00:20 UTC 版)

グイン・サーガ登場人物一覧」の記事における「ケイロニアの人物」の解説

アキレウス・ケイロニウス ケイロニア第六十四代皇帝。父はケイロニア第六十三皇帝アトレウス。妻はクム大公タリオマライア・タル・クラディン愛妾ユラニア貴族ユリア・ユーフェミア。娘にオクタヴィアシルヴィア。弟に元ケイロニア大公ダリウス・ケイロニウス鋼鉄色の瞳、白髪まじりの頑健な老人。英名果断な名君として名高く獅子皇帝異名をとり、重臣国民からの崇拝信頼集め敬愛されている。規律極めて重んじる反面、その判断下すに際して十分に情状酌量してもおり、慈愛厳格バランス秀でた施政行っている。 長年にわたるケイロニアの平和を中心となって支えてきた一方で即位三十周年記念式典の折の、皇后マライア首謀による自身暗殺未遂事件や、弟ダリウス加担した皇女シルヴィア誘拐事件など、身内絡み大事件悩まされてきた。ことに事件経て精神病んだシルヴィア行状は、義理の息子でもあるケイロニア王グイン将来とともに長年彼の最大悩みとなっていた。グインパロから帰還した後、グインから彼がシルヴィア決別したこととその事情を聞き、ついにケイロニア皇帝位そのままグインにケイロニアの統治権移行して自身隠居することを決断し、それを公表した。 そんな彼にとっては、生涯ただひと愛した相手であるユリア忘れ形見オクタヴィアと、その娘マリニアとともに過ごす時間なにより幸福な時間となっている。とりわけ溺愛する孫娘マリニアに対しては、獅子皇帝形無しめろめろぶりを見せて周囲暖かな微笑誘っている。 134巻「売国シルヴィア」において崩御シルヴィア・ケイロニアス ケイロニア王妃。夫はケイロニア王グイン。父はケイロニア皇帝アキレウス・ケイロニウス。母はアキレウスマライア・タル・クラディン異母姉にオクタヴィア・ケイロニアス金髪くるみ色の瞳、小柄痩身オクタヴィア現れるまではケイロニア皇帝家の唯一の後継者であったため、その重圧に耐えかねた部分もあってか、周囲に対して極めて我儘ふるまい見せ、その評判はあまり芳しいものではなかった。父の即位三十周年記念式典きっかけとしてグイン親密になり、一時はその我儘ぶりも多少落ち着いたかに思われた。しかし、魔道師グラチウスの手ユリウス誘惑され拉致されキタイのさかさまの塔に監禁されて、麻薬と性の快楽溺れさせられてしまう。その後グインによって救出されたものの、それによって彼女の精神は完全に病んでしまった。グインとの結婚によって病状多少落ち着くかとも思えたが、グインパロ遠征と、その後失踪による孤独感が、彼女の病状をさらに悪化させてしまった。 やがてシルヴィア下町繰り出して乱交繰り返し父親わからぬ子供妊娠してしまい、グインパロから帰還してからまもなく出産する。しかし妊娠・出産事実ハゾスによって極秘扱いされ、出産した子供出産直後ハゾスによって引き離される。その数日後グイン会いに来たが、すでにシルヴィアの心はグインから離れていたため、子供引き離されたこともあり、グイン口汚く罵る。そしてついに、グインから決別告げられるその後アキレウス隠居するに伴いアキレウス命令サイロン光ヶ丘新設され療養所療養という名目幽閉されその後に闇ヶ丘の離宮監禁され狂気のままに泣き叫ぶ毎日続いていたが、何者かがシルヴィアの元を訪れて彼女を更なる闇へと誘いついには失踪してしまう。 オクタヴィア・ケイロニアス ケイロニア皇女。父はケイロニア皇帝アキレウス・ケイロニウス。母はアキレウス愛妾ユリア・ユーフェミア。娘にマリニア異母妹シルヴィア・ケイロニアス。夫はパロ王子アル・ディーン(吟遊詩人マリウス)だが、事実上離婚状態にある。月の光にたとえられる美し銀髪青い瞳を持つ長身美女で、女性ながらになかなかの剣の腕前でもある。 嫉妬した皇后マライアの手により誘拐された母ユリア・ユーフェミアから産み落とされた彼女は、その後まもなく母とともに叔父ダリウス救出される。だが、ダリウス別荘で母と共に暮らしていた5歳の時、目の前で母が凌辱され、惨殺されるのを目撃してしまう。彼女を助けた森番老夫婦のもとで10年成長した彼女は、母を見捨てたアキレウスへの復讐を心に誓い叔父ダリウス接触する。ケイロニアの権力簒奪するため、ダリウス手を組んだ彼女は、イリス名乗り、男に扮して皇太子僭称し、ケイロニア皇帝位手中に収める陰謀企てるアキレウス即位三十周年記念式典の際に、いよいよその陰謀実行移され、彼女の復讐成就間近に思えた。だが、その時出会ったマリウスと、彼女は不覚にも恋に落ちてしまう。マリウスとの恋に次第心の殻を溶かされていった彼女は、自らがパロ王子であると明かしたマリウス告白強く心を動かされる。さらに、グイン働きにより、父が母に寄せていた愛情深さと、母に横恋慕した叔父ダリウス母の死招いたことを知り、彼女はついに復讐心を捨てマリウス結ばれてケイロニアを後にするマリウスが行不明となる中、彼女はトーラスの〈煙とパイプ亭〉で娘マリニア出産する。そして、グインによって救出されマリウス再会した際、グイン説得に応じて夫と娘とともにケイロニアの首都サイロン帰還する。父の愛情受けて父とともに生活を始め安定した幸福を実感した彼女だったが、一方でその生活は、なによりも自由を愛するマリウス出奔招いてしまう。のちに一時的に帰還したマリウス話し合った彼女は、マリウス事実上離婚することに同意し、娘とともに宮廷生活していくことを選択したその後アキレウス隠居に伴いサイロン光ヶ丘隠居所でアキレウスと共にマリニア養育に当たることになる。 アキレウス崩御シルヴィア失踪の後、ハゾスによるグイン即位工作失敗もあり、娘のマリニア皇位着けるのを好しとせず、138巻「ケイロンの絆」においてケイロニア皇帝即位するマリニア ケイロニア皇孫。父は吟遊詩人マリウスことパロ王子アル・ディーン。母はケイロニア皇女オクタヴィア金色巻き毛と、大きな瞳の愛らしい女児マリウス素性隠されていたゆえ公にはなっていないが、ケイロニア皇帝家とパロ聖王家双方血を引く極めて注目されるべき存在でもある。いつでも機嫌よく、にこにことしているが、実は先天性あるいは生後早い時期重度聴覚障害児となっていたようである。 マライア・タル・クラディン ケイロニア皇后。夫はケイロニア皇帝アキレウス・ケイロニウス。娘にケイロニア王妃シルヴィア。父はクム大公タリム・ヤン。異母兄クム大公タリオ・サン・ドーサン骨太痩身だが長身。男のようにごつい顔と大きな口の持ち主美人であるとはお世辞にも云えず、サウル皇帝とその側近にも「クムでまだ良かったパロなら見世物小屋だ」などと陰口叩かれたこともある。非常に嫉妬深い性格で、夫の愛妾ユリア・ユーフェミアを拉致監禁した首謀者でもある。かつて義弟ダリウス・ケイロニウスとは不倫関係にあったアキレウス即位三十周年記念式典に際してユラニア軍師ユディトー伯ユディウスと謀り、夫アキレウス暗殺計画実行するが、グインらの活躍により計画露見し失敗囚われて裁判かけられた際、服毒して自殺したダリウス・ケイロニウス ケイロニア元大公。父はケイロニア第六十三皇帝アトレウス。兄にケイロニア第六十四代皇帝アキレウス・ケイロニウス。妻はユラニア公爵マックス・リン妹アントニア英明なに対して強い嫉妬心抱き、兄に代わって皇帝位に就く野望を常に抱いていた。兄の妻マライア不倫し、また兄の愛妾ユリア・ユーフェミアに横恋慕して結局は死に至らしめたのも、あるいは兄に対すコンプレックス表れであったのかもしれないアキレウス即位三十周年記念式典の際に、オクタヴィア皇太子僭称させて自らの傀儡とする陰謀企てるが、露見し失敗大公位を剥奪され国外へ追放される。妻の血縁頼ってユラニア潜伏したのち、魔道師グラチウス企てたケイロニア皇女シルヴィア誘拐事件加担する続いて起こった第二次ケイロニア-ユラニア戦役の際、バルヴィナの城で自ら火の中に身を投じて焼死したダルシウス・アレース ケイロニアの元黒竜将軍灰色の髪と鋭い眼を持つ老人。ケイロニアの首都サイロン訪れたグイン傭兵として迎え入れた当時グインの最も良き理解者でもあった。第一次ケイロニア-ユラニア戦役の際には、千竜長となったグイン副官として黒竜騎士団率いて国境出陣した。だが、厳しい冬の最中での出陣に、老齢もあって健康を害してしまう。勅命背いてグインユラニア遠征黙認して、療養のためにサイロン戻り間もなくして病没した。その後帰国したグインが、勅命背いたとして咎められることなく、ダルシウスの後継者として黒竜将軍に任ぜられた背景にも、ダルシウスの遺志があった。 ハゾス・アンタイオス ケイロニアのランゴバルド選帝侯。ケイロニア宰相外交担当相務めたこともある。妻はアトキア選帝侯ギラン息女ネリア。娘にミニア、ほか2人青灰色の瞳の端正な顔立ち極めて聡明な人物として知られ武官の多いケイロニアにあっては数少ない有能な文官であり、まだ若いながらかなりの人望集め皇帝右腕称されている。サイロンにやってきて間もない、まだダルシウスの傭兵であったグイン出会ったときから、身分違い超えてグインと厚い友誼結んでいた。その友情グインがケイロニア王となった現在でも変わることなくグインが最も信頼する股肱の臣となっている。 パロ迎え行ったグインと共にケイロニアに帰還した後に、グインからシルヴィア妊娠しているようだ告げられ、その対処を自ら引き受けた。そしてシルヴィア付き侍女クララ御者パリス拘束尋問して詳細聞き出しシルヴィア妊娠・出産事実極秘扱いにし、グインにはシルヴィア想像妊娠していたと報告した。そして、生まれてきた赤子誕生直後シルヴィアから引き離し密かに抹殺しようとしたが果たせず、考えた末にロベルト他言無用前提事情説明し赤子引き取ってもらったアウルス・フェロン ケイロニアのアンテーヌ選帝侯息子にケイロニア子爵アウルス・アラン。娘にワルスタット選帝侯ディモスアクテ灰色の瞳白髪剛毅老人選帝侯長老格で、事実上アキレウス帝、グイン王に次ぐケイロニア宮廷における実力者である。アキレウス帝とも気心の知れた仲であり、宮廷内外からの信頼極めて高い。 サイロン黒死病大流行する(外伝七人の魔道師』)前後に、ゴーラとの国交再開するための特別使節団の団長任命されイシュタールへと向かったディモス ケイロニアのワルスタット選帝侯。妻はアンテーヌ選帝侯アウルス・フェロン息女アクテ息子マイロンラウル、ユーミス。娘にイアラ、サーラ金髪青い瞳長身の、ケイロニア宮廷一の美男子であり、〈太陽侯〉の異名を持つ。かつてはケイロニア皇女シルヴィアに横恋慕され、生真面目純朴朴訥で、家庭なによりも愛する彼は、その我儘求愛ぶりにおおいに悩まされていた。ランゴバルド選帝侯ハゾス・アンタイオス親友でもある。 ゼノン ケイロニアの金将軍北方のタルーアン人の血を引く赤毛青い瞳鍛え上げられた巨躯持ち主独身グインとの対比から、その姿は神話登場する豹頭の神シレノス従者バルバスにしばしばたとえられる。剣や戦車競争始めとする武術の達人で、まだ20代若年ながら近衛部隊指揮まかされており、パロ内乱時にはグイン副官としてパロへの遠征参加した性格純朴にして素直。グイン心から崇拝している。 トール ケイロニアの黒竜将軍金髪青い瞳武人。アトキア選帝侯出身独身物語登場したときには黒竜騎士団所属する傭兵であったが、まもなくグイン副官となった副官時代には、自分将軍などにするな、とグイン懇望していたが、グイン地位上がるとともに彼の地位も上がっていき、ついには王として即位したグイン後任として黒竜将軍に任ぜられた。性格は陽気で、長い傭兵生活を反映して世事長けている単純な武人のように見えて、なかなかの知性持ち主でもあり、将軍としてまずまず評価受けている。アキレウス隠居公表され直後新設されたケイロニア王騎士団の指揮官である護王将軍に任命された。 ロベルト ケイロニアの十二選帝侯一人であるローデス侯。盲目明哲性格をしており、アキレウスたちの良き相談役になっているグインパロから帰還した後に、ハゾスから他言無用前提シルヴィア乱交による妊娠・出産事実聞き誕生したばかりのシルヴィア息子引き取ることになる。その際ロベルトは名前のなかった赤子シリウス名付けローデス領の開拓民一家養子に出すつもりであるとハゾス告げたヴィール・アン・バルドゥール ケイロニアの子爵。ケイロニア前皇帝アトレウスが、タルーアン人の女性との間になした私生児を父に持っており、それゆえにケイロニアに現れた際に子爵地位与えられた。赤毛青い瞳色白。タルーアンの血を僻んでか、性格極めて陰険嫉妬深く、かつ執念深く、〈ドール水蛇〉などと呼ばれて多く人々から嫌われていた。かつては皇弟ダリウス手を組んで帝位簒奪狙っていたが、その性格災いしてか、ダリウスからも見放されてしまう。それでもシルヴィアの婿の地位狙い何度シルヴィア無理やり手篭めにしようとするが、そのたびイリスオクタヴィア)やグイン阻止されてしまう。それを逆恨みしてグイン襲い痺れ薬使って麻痺させた上で斬りつけ手傷を負わせたが、最後にグインの剣によって真っ二つにされて死亡したガウス ケイロニアの准将。ケイロニア王グイン直属の特殊親衛隊竜の歯部隊〉の隊長青い瞳を持つ小柄な武人。ケイロニア軍の精鋭中の精鋭として、グイン自らが鍛え上げた千人から構成される部隊隊長任されるだけあって極めて沈着冷静判断力にも優れた切れ者である。グインに対して絶対的な忠誠誓っており、パロ内乱終結に際してグインが行不明になった際も、その直前グイン伝えた命令忠実に守って、軍をまとめ、パロ首都クリスタルとどまったグインパロ到着した後、グイン再会して喜び露わにした。そしてグイン同行してケイロニアに帰還したアキレウス隠居する公表した後、〈竜の歯部隊〉は新設されたケイロニア王騎士団の一部隊として組み込まれることになったが、独立部隊としての一面保たれることとなったヴァルーサ ケイロニア王グイン愛妾イェライシャによれば、その名は『黄金の盾』を示しているという。初登場外伝七人の魔道師』であり、長らく本伝には登場していなかった。クム出身踊り子としてテッソスの奴隷市場売られサイロンまじない小路魔道師アラクネーのもとで暮らしていたが、サイロン怪異襲った際にグインに命を救われ以後彼のもとで暮らすようになる。そのころ、すでに関係が冷え切っていた王妃シルヴィアに変わってグイン寵愛を受けるようになり、やがてグイン初めの子男女双子予言では王子を産むとされていた)を産む。 円城寺忍による外伝26巻「黄金の盾」はヴァルーサ主題としている。タイス出身で、グンドと偽名名乗っていたグイン出会った様子描かれるパリス シルヴィア付き武官寡黙だが剣の腕はいい。女官たちからは気味悪がられていたがシルヴィアに忠実で、どんな理不尽な命令でも従う。グイン失踪後シルヴィア愛人となったグインパロから帰還した後に、ハゾスによって拘束され拷問受けたが、それでもパリスシルヴィア弁護し続けたシリウス シルヴィア産んだ男児父親明確にされていない産まれ直後ハデス取り上げられロベルト託されシリウスの名を与えられローデス領の開拓民一家養子となるが、紆余曲折あって、ベルデランド選帝侯ユリアスの下へ引き取られるアルリウスとリアーヌ 137巻「イリスの炎」で誕生したグインヴァルーサの間に産まれ男女双子

※この「ケイロニアの人物」の解説は、「グイン・サーガの登場人物一覧」の解説の一部です。
「ケイロニアの人物」を含む「グイン・サーガの登場人物一覧」の記事については、「グイン・サーガの登場人物一覧」の概要を参照ください。

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