タイス

デジタル大辞泉

タイス【(フランス)Thaïs】

読み方：たいす

アナトール＝フランスの長編小説。1890年刊行。キリスト教の聖人伝を題材に、肉と霊との相克(そうこく)を描く。舞姫タイス。

マスネーのオペラ。全3幕。1894年初演。に基づく。「タイスの瞑想曲」とよばれる間奏曲が有名。

たい・す【対す】

読み方：たいす

［動サ五］「たい（対）する」（サ変）の五段化。「巨漢力士に—・すは小兵の技能派」

［動サ変］「たい（対）する」の文語形。

世界宗教用語大事典

タイス 【Thais】

アレキサンダー大王の寵を得たという伝説的女性。アテネ出身の遊女だったといい、王をそそのかしてアケメネス王朝の首都ペルセポリスを炎上させたという。のちエジプト、プトレマイオス朝の祖ラゴスに嫁いで七人の子を生んだという。キリスト教聖人伝の中に四世紀頃の人として同名の女性がおり、遊女から修道女となったと尊崇され（祝日は一〇月八日）、戯曲や小説にもなっているが、タイス伝説のキリスト教的翻案かとされている。

外国人名読み方字典

タイス

名前 Thys； Tice； Thais； Thaís

ウィキペディア

タイス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/09/09 14:03 UTC 版)

タイス (Thaïs, Thais, Thijs, Thys, Tithe)

Thaïs

• タイス (古代ギリシャの遊女) - 古代ギリシャのヘタイラ (高級娼婦)。
  • タイス (小惑星) - 上の人物にちなんで命名された小惑星。
• タイス (キリスト教の聖人) - 4世紀エジプトの高級売春婦（クルチザンヌ）。
  • 『舞姫タイス』 - 上の人物を主題としたアナトール・フランスの小説。
  • タイス (オペラ) - 上の人物を主題としたジュール・マスネの歌劇。
    • タイスの瞑想曲 - 同曲の間奏曲。

Thais

• タイ人
• タイ族
• レイシガイ属 (Thais)

Thijs

• ベルント・タイス - ベルギーのサッカー選手。

Thys

• ゲルト・タイス - 南アフリカ共和国のマラソン選手

Tithe

• 十分の一税 - 宗教組織への支援としての支払い