13~17世紀の文芸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 09:44 UTC 版)
「タイス (古代ギリシアの遊女)」の記事における「13~17世紀の文芸」の解説
ダンテ・アリギエーリの『神曲』地獄篇第18歌133-136行目ではタイスと呼ばれるキャラクターが地獄の旅の途中で登場する。ただし、罪のために地獄で罰されている『神曲』の娼婦タイスがアレクサンドロスの遠征に従ったタイスと同一人物なのかについてはあまり明確に描かれていない。原基晶の『神曲』訳注によると、『宦官』に登場するタイスともあまり記述に類似点が見られない。 ボローニャ派の画家ルドヴィコ・カラッチはタイスを描いた絵を少なくとも2枚残している。 クリストファー・マーロウの『フォースタス博士』では、神聖ローマ帝国カール5世を楽しませる余興としてアレクサンドロス大王とその愛人が召喚されるが、この愛人はおそらくタイスであろうと言われている。 ジョン・ドライデンの詩「アレクサンダーの饗宴」(1697) にはアレキサンダーの恋人としてタイスが登場する。後にこの詩はジョージ・フレデリック・ヘンデルにより音楽がつけられ、オラトリオ『アレクサンダーの饗宴』 となった。 ロバート・ヘリック (1591-1674) の詩 「どんな女性を恋人にしたいだろうか」("What Kind of Mistress He Would Have") は、「私にとっては昼は一日中ルクレティア/夜はタイスであれ/私を飢えさせることも飽かすこともないので/そうであってほしい」 という詩句で終わっている。
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