ユラニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 00:42 UTC 版)
ゴーラ三大公国のなかで最も歴史が古い、年老いた国家。土地は肥沃で気候も穏やかだが住民は新奇な事に関心がなく無気力で保守的であった。 2000年ほど前に、ゴーラ帝国の実力者として、当時の皇帝を傀儡と化したユラニア大公により、アルセイスを首都として建国された。その後、帝国支配の野望を強めるユラニアに対抗すべく建国された、親皇帝派の大公国クムと対立しつつ、二大公国体制を維持していくこととなった。しかし、長い歴史を重ねる内に、国からは次第に活気が失われ、退廃的な文化が支配的となると同時に、国力が衰退していった。 国内には名目上「サウル皇帝領」とされる領地もあるが、サウル皇帝はバルヴィナで幽閉同然の状況に置かれており、実態はユラニア領である。 ユラニア大公家を中心とする退廃ぶりは、<闇の司祭>グラチウスの狙うところとなり、グラチウスの影の支配を受けて、第一次ケイロニア―ユラニア戦役をおこすこととなった。アルセイスまで遠征してきたグインによって戦役には敗れたものの、グラチウスの支配からはひとまず解放された。しかし、ケイロニア皇女シルヴィアの誘拐に端を発する第二次ケイロニア―ユラニア戦役に再び敗れた後、紅玉宮を舞台として起こったクーデター、続くゴーラ内乱を経て、大公家の一族を始めとする国の重臣はことごとく命を落とし、ユラニアは滅亡した。 その後、その版図は、サウル皇帝の亡霊による啓示を受けたとしてゴーラ王を宣言したイシュトヴァーンによって引き継がれ、新たにゴーラ王国となった。
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