ギルド「ファントムレイダーズ」
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「アリアンロッド・サガ・リプレイ・ブレイク」の記事における「ギルド「ファントムレイダーズ」」の解説
ギルドマスターはナーシア。『アクロス』シリーズと同様、システム上はギルドだが、物語上ではグラスウェルズ王国幻竜騎士団の特殊部隊という位置づけ。特殊部隊故に所属は明かせないため、一般市民はファントムレイダースは怪盗団だと思っている。ちなみに名の由来はメルトランドのおとぎ話に登場する架空の盗賊団「ファントムレイダーズ」から。名付けたのはゼパ。暫定的なものだったが、結局そのまま採用された。3巻において「部隊としてのファントムレイダーズ」は解散した形になっているが、「ギルドとしてのファントムレイダーズ」は引き続き「バルムンクを追うギルド」として、物語終了後も存続している。 ナーシア・アガルタ (プレイヤー/声:小暮英麻) 種族:ヒューリン クラス:エクスプローラー/ダンサー/バンガード 一族が没落し、弟ロッシュにその一族を継がせるために自らは闇の世界に身を落とし、密偵として働いている寡黙な少女。これまでは単独で任務を遂行していたが、ファリストル城の攻略にあたって初めてチームを組むことになる。 短剣を両手で操る戦闘スタイルで、ファントムレイダーズ随一の攻撃力を誇る。アンソンと組んでのコンボ攻撃で敵ボスを圧倒する。防御の硬い敵に対して真価を発揮する攻撃スキルも大量に所持している。 『サガ無印』シリーズのプレイヤーキャラクター、アルとは同門で、何度か一緒に任務をこなした(というか手伝わせた)ことがある。 母方はメルトランド3王家の一つ・ガース家の血統であり、メルトランド戦役の最中に「聖なるヒース」の声を聞いたことから次期女王の資格を持つ。オトガルやスリス、イザベラからは即位を要請されているが、3巻の時点ではロッシュの事件もあり態度を保留している。ヒースから授かった「知恵の竜輝石」はイヤリングとして着けていたが、3巻6話「白竜王国最後の日」にて「グラスウェルズの王威の竜輝石」に姿を変え、フィリップはこれを掲げてベルクシーレ市内で交戦中の全軍に停戦を命じた。その後はグラスウェルズ内戦の結果を受け、アンソンからの書状と「王威の竜輝石(ということになっている知恵の竜輝石)」を携え、使者として連合王国を訪れるなど伝令役を務め、『ブレイク』4巻においてはフィリップ軍の勝利に多大な貢献を果たした。最終決戦に先立ち、復興されたアガルタ家の当主を拝命(本人としてはロッシュが目覚めるまでの代行のつもり)。竜輝石に封じられていたロッシュの意識と邂逅し、家族であることを明かす。アザゼルにトドメを刺し、全てが終わった後、ゴーダ伯の墓前に任務完了の報告をしに向かい、仲間と共にゼパを見送った。そして自身はアガルタ家をロッシュに託し、「聖なるヒース」の新芽を求めて旅立った。 人類戦争ではマーリンに先手を打たれる形で拘束されていたが、ギルド“ゲッタウェイ”により救出。ヒースの巫女として植樹に携わり、その後「もうひとつの石」を持ってピアニィのもとへ援軍に向かった。この時、合衆国から合流してきたアキナと即席ギルド「ファントムファイヤー」を結成している。 決戦後はアガルタ公国に定住し、メルトランドの次期女王の座は正式に拒否しているが、それでもなおナーシアを女王にという声は大きい。 カテナ・アウレア (プレイヤー:久保田悠羅 /声: 大原さやか) 種族:エルダナーン クラス:ソーサラー/サモナー→ドラグーン→セージ かつて傭兵団「黄金の狼」(『アクロス』シリーズ参照)を率いていた。「カテナ・アウレア」という名前は偽名で、本名はアナスタシア・ハーリング。元はレイウォール王国の貴族の娘だが、貴族の堅苦しさを嫌い出奔。その際に本名は捨てている。 旧「黄金の狼」の壊滅後、謎の組織バルムンクを追って、ゼパを通じてかつての仇敵グラスウェルズに潜入。当初は白竜騎士団に所属していたが、幻竜騎士団に転属となる。 ハーリング伯爵家ゆかりの魔導銃(キャリバー)を所持しているが、メインの攻撃手段は召喚魔術。シーン攻撃や他メンバーまで含めての武器の威力の強化など、パーティ全体の柱として立ち回る。 『サガ無印』4巻7話「ステラ奪回」で仇敵であるベイオネットを斃し念願を果たしたが、改めてバルムンク自体を壊滅させることを誓う。「特殊任務小隊・ファントムレイダーズ」解散後はブランドル女伯の強い押しで軍師代行補佐官に就く一方、ロッシュの事件の真相を探っていた。 もともとは久保田がGMを務める『アクロス』のNPCだったが、『ブレイク』開始に当たりGMの鈴吹太郎の要望でPCとなった経緯がある。「ステラ奪回」ではかつての部下だったエルザと再会を果たしている。アザゼル討伐後も、事務仕事が苦手なアンソンの頼みで、「当分の間」という条件付きで引き続き軍師補佐官を務めている。 ゼパ・フリンジコルト (プレイヤー:長田崇 / 声:石原凡) 種族:ネヴァーフ クラス:ナイト/テイマー 謎の都市から世界を救う使命を受けてやってきた老戦士。だが、その使命に関する記憶をすべて封印されているため、過去の記憶を含め何も覚えていないが、本人曰く「愛をもって行動すれば使命は達成される」。 いつからグラスウェルズにいたかは不明だが、本人の推測によるとアンソンよりもかなり以前からいた可能性があるらしい。また、『アクロス』4巻において、幻竜騎士団に所属する以前は傭兵をしていたらしいことがノルベルトから語られている。なお、年齢は100以上。(部隊としての)ファントムレイダーズ解散後は住み込みでゴーダ伯の護衛の任についていた。 自称「愛の戦士」で、愛について語り始めると止まらなくなる悪癖がある。禿頭に刺青をしているが、これは故郷の文字で「愛」を意味しているらしい。幻竜騎士団にいた頃、フリーバレットによって部隊を全滅させられた過去がある。 パーティの支援を受けた状態では恐らく『アリアンロッド』リプレイの歴代PC中で最強の防御力を誇り、数々の防御系スキルによって敵の攻撃を防ぎきる。時々口にする「ダメージは0じゃ」のセリフは彼の代名詞といっても良い。その圧倒的防御能力から、『サガ』シリーズのプレイヤーからは「ゼパ様」の愛称で親しまれている(『サガ無印』側は「おじいちゃん」が多い)。 その正体はセインの一人であり、エストネルの大聖堂で眠りについていたが、アザゼルを討伐するため記憶を封印してグラスウェルズへ潜入していた。「白竜王国最後の日」で封印していた記憶の一部が解かれ、「アザゼル討伐」という目的を思い出している。「純白竜」アインとも顔見知りで、彼女からは「私の身と引き換えてでもアザゼルを討て」と託されていた。決戦後は使命に従い、エル・ウォーデンに任務完了の報告をすべくエストネルへ戻っていった。なお、記憶に残っていた「謎の都市」とは、統一帝の証たる「王権の四宝」などを収めた宝物庫があり、セインたちが眠るエストネルのエル・シフ・ノールドであった。 その後、『サガ無印』7巻11話「共に幸せな未来を」にてNPCとして登場。「記憶とともに(セインとしての)力を取り戻した」「レベル60相当」(本人談)らしく、ベネットの目の前で着席した状態から一瞬で別の席に移動する、といった離れ業を披露した。”真の四宝の試み”ではセインとして魔族らを迎え撃った。エストネル崩壊時の去就は不明であったが、後にアヴァロンに帰還し、神喚者たちの戦闘訓練を行っている。 アンソン・マンソン (菊池たけし / 荻原秀樹) 種族:ヒューリン クラス:パラディン/ウォーリア→プリーチャー→メンター→アコライト ファントムレイダーズでは唯一、純粋なグラスウェルズ出身者。そのために他の3人とゴーダ伯を監視するという密命をリシャールから受けていた。そのゴーダ伯からは、ファントムレイダーズとしての活動を通して、古くからの名家でありながら新来の国民たちの心情も知る、「守旧派」と「新興派」を止揚した未来の国家指導者となるべく育てられていた。 巨大なハンマーを得物としており、ナーシアとの連携攻撃でパーティの攻撃の基点となる。騎士の名家である実家では代々受け継がれた大量のハンマーを所有している。 防御力はゼパと並び、いざという時は盾としても行動する。戦闘ではコンボの始動役、「プロテクション」「テレポート」などによる戦闘支援が役目。プロテクション使用時はどういうわけかナーシアに対しての出目が毎度毎度低く、その都度ツッコまれている。 そのナーシアには複雑な感情を持っているようで、当初はファントムレイダーズのギルドマスターの座を奪われたことから、リシャールの命とも相まっていい感情を持っていなかった節もあるものの、ほどなくギルドマスターとして認めており、『サガ無印』4巻においては「君(ナーシア)には自由になってほしいが、ずっとファントムレイダーズのリーダーでいて欲しい」という心情を吐露していた。ただし、そのナーシアからはほぼ一貫して軽い扱いを受けている。 リシャールとゴーダ伯の失脚後、伯爵に叙され幻竜騎士団副団長に就任。さらに「白竜王国最後の日」ではゴーダ伯の推挙で王国軍師の座に就き、「統一帝と王威の竜輝石に依拠しないグラスウェルズ」を模索するようになる。 斬新な発想と寛容な視野を持つ人物ではあるのだが、発言に軽い面が見られるためかパーティ内ではいぢられ役で、上記のとおりナーシアや、カテナなどからはいま一つ頼りなさそうに扱われている。一方で、フィリップ王や旧知であるリシャール、弟分であるロッシュからは、過大と言っても過言でないほどの信頼を寄せられている。 決戦後も王国軍師として活動し、フィリップの良き補佐役として国を支えている。 プレイヤーである菊池の過去の傾向から、名前の由来はイギリス海軍のキング・ジョージ5世級戦艦アンソンと推測される。 ミネア エクスマキナ。NPCだが実質的なギルドメンバーとしてここで記述する。 メルトランドとの国境を成すシーダー山脈の麓の町ルコーンで働く少女。明るい性格で、「ファリストル城から来た」と主張するために、「レディ・キャッスル」と呼ばれていた。 その正体はファリストル城のアバターで、ファリストル城はミネアを介して人心や社会に接していると言える。その目的に関係して、ミネアはファリストル城から10km以上離れることが出来ない。 1巻1話「国境の城砦」でファリストル城がグラスウェルズに亡命してからも引き続きルコーンで働きつつ、ファリストル城の管理もしている。 ファリストル城 / レディ・キャッスル エクスマキナ。NPCだが実質的なギルドメンバーとしてここで記述する。 約200年前、メルトランド王国が対グラスウェルズの要衝としてシーダー山脈の山頂に建設した要塞。 その正体は当時の錬金術の粋を集めて作られた城砦型エクスマキナである。しかしその管制人格は自分を巡って多くの人々が死ぬ事を悲しんでいた。 「国境の城砦」で、メルトランド戦役に先立ちファリストル城陥落を命じられたファントムレイダーズと友情を結び、シーダー山脈を降りてグラスウェルズに亡命した。その後は地下牢だった部屋をファントムレイダーズのギルドハウスとして使わせている。 管制人格は城内の鏡の中の像として現れ、これを通じてナーシアらと接触する。外見は簡素なローブをまとった長い髪の女性。作中で「レディ・キャッスル」と言う場合、厳密にはこの管制人格を指す。
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