ギルド「フォア・ローゼス」
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「アリアンロッド・リプレイ・ルージュ」の記事における「ギルド「フォア・ローゼス」」の解説
ノエルをギルドマスターとしたギルド。名前はノエルの肩の薔薇の形をした痣と、メンバーが4人であるところから。 次版にあたる『アリアンロッドRPG 2E』の世界設定である聖暦1009年現在(事件の3年後にあたる)も活動中であることが『アリアンロッドRPG 2E ルールブック1』にて示唆されており、また、『アリアンロッド2Eファンブック ラヴィアンローズ』において、事件の4年後にあたる聖暦1010年現在、1年に一度のペースで冒険に出ることが恒例行事になっていることが、菊池たけしによるCDドラマの解説で言及されている。 ノエル=グリーンフィールド(力丸乃りこ/力丸乃りこ) 当シリーズの主人公。ヒューリンのウォーリア/ウォーリア→ダンサー。 16歳の誕生日を迎えた日に、突然今まで育ててくれた両親に実の子供ではないことを知らされ、自らの出生を知るべく旅に出る。肩に薔薇の形をした痣がある。お人好しですぐに他人を信じてしまう世間知らずだが、芯は強い。 「伝説の五つの武具」に掛けられている封印を解く力を持っているため、様々な組織に狙われることになる。実母・ノイエは当代の「薔薇の巫女」であるが、ノエルの成長に伴ってその力が移し替えられて来ており、途中からガーベラと対立することになったのはゾハール討滅を急ぐノイエの意向が原因であった。 防御力を無視して攻撃できる「カラドボルグ」を装備しており、パーティ一の火力を受け持つ。が、ダイス目の悪さが祟ってしょっちゅう外している(一同曰く「空撃ち」)。通常はダイス目が悪い傾向にあり、序盤はほぼ綱渡り状態で戦っていた。しかし、みっしょん04・08などの大一番では目が爆発し、特に後者の最終決戦ではゾハールをジャストダメージで撃破すると言う奇跡を起こした。 全てが終わった後はトランの墓前に戦勝報告をし、かつての仲間と共に再びの冒険に旅立った。 トラン=セプター(矢野俊策/小野大輔) ヒューリン(設定上は人造人間)のメイジ/セージ→サモナー。これまで戦死した怪人達のパーツを合成する形で生み出された「セプター・シリーズ」の第一号。作中で散見される「機械」「言語回路」「オイル」「記憶回路」などの表現からすると、現状のルールにおけるエクスマキナに近いと思われる。 ノエルを秘密結社「ダイナストカバル」に勧誘するために派遣された。ダイナストカバル極東支部長(「極東首領」とも呼ばれる)という肩書を持つ。 一見した印象は胡散臭い男だが、冗談に冗談で返したり、ノエルの言動に振り回されて辟易していたりと感情豊か。的確な戦略眼と冷静な判断力を兼ね備えたパーティの司令塔であり、その判断は幾度も一行の危機を救っている。所属組織の問題でクリスとはとにかく反りが合わない。旅を続ける間にそのクリスとも信頼しあうようになる(本人たちは「互いに利用しているだけ」と言い張っている)が、生まれ故郷であるイジンデルの村を襲った神殿の騎士団にただ一人で立ち向かい、爆弾解除の時間稼ぎと引き換えに命を落とした。その壮絶な最期はダイナストカバルにも大きな衝撃を与え、組織がネオ化した今でも伝説として語り草になっている。 アリアンロッドのリプレイシリーズでは2016年現在唯一のPCの死者であり、特に初心者プレイヤーの力丸には衝撃だった。また、読者からもその死について、多くの声が寄せられたことを菊池は記している。 組織との連絡用に携帯大首領なる通信機を持っているのだが、感度が悪くしょっちゅう切れる。3話でサモナーに転職した際のファミリアはこれであった。なお、この携帯大首領は、後に彼の墓石代わりとして使われることになる。 使用する魔法は地属性の「アースブレット」だが、両手に銃口を突き出してそこから発射するという全く魔法らしくない使用方法を採用している。 生命力と引き換えに魔術の威力を高める「アガートラーム」を装備している。これは後にレントへと受け継がれることになる。 クリス=ファーディナント(田中信二/江口拓也) ヒューリンのアコライト/ウォーリア→モンク。 ヴァンスター神殿に仕える聖騎士を目指す青年。神官長マティアスを盲信しており、その言葉には疑うことなく従う。ダイナストカバルの野望を叩き潰す命令を受け、その「ダイナストカバル」が狙っている少女=ノエルを守るためにパーティーに参加した。 所属組織の問題でトランとはとにかく反りが合わないが、旅を続けるうちに、いつしか立場を超えて信頼を寄せるようになる。そして、そのトランがマティアスの企みによって無残な死を遂げたのを切っ掛けに、マティアスに鉄拳を浴びせ、神殿から離反する。 被ダメージを軽減する「ウィガール」を装備しており、「カバーリング」「プロテクション」と合わせて鉄壁の防御力を誇る。レントと出会った当初はかつてのトランの時以上に反目していたが、節々に垣間見えるトランを思わせる言動、的確な戦術指揮で、徐々に信頼を寄せるようになる。 決戦後は聖騎士に推薦されたがそれを蹴り、フォア・ローゼスのメンバーとして再びの冒険に出た。 その後、『シュヴァルツ』1巻にもゲスト出演している。 エイプリル=スプリングス(たのあきら/友永朱音) ヒューリンのシーフ/ガンスリンガー→レンジャー。 神聖ヴァンスター帝国にて、懲役2000年の刑を受けて地下牢に幽閉されていた少女。美少女なのだが、口調は渋いハードボイルド親父で、一人称は「俺」。皇帝ゼダンから、刑期を400年減らすことと引き替えに伝説の五つの武具を手に入れることを命じられ、その武具の封印を解く鍵となるノエルと共に旅をする。二丁拳銃の使い手。 「エイプリル」と言う名前は第十三班所属時のコードネームで、本名は不明。 運命を限定的に操るサークレット「カフヴァール」を装備しており、高い継戦能力を誇る。 事件終結後は、ジュライが盗み出して来た鍵で首輪を外して自由になる。その後は、レント、クリスとともに再びノエルのもとに集った。 後にゾハールの牙を持って逃走した魔族「竜殺し」を追い、アルディオン大陸へ渡っている。 レント=セプター(矢野俊策/-) ヒューリン(設定上は人造人間)のメイジ/サモナー。セプター・シリーズの第2号機。 死亡したトランに代わってダイナストカバルが作り出し、大首領の命によってノエルの元に遣わされた。服装はトランと同様だが、髪は白で顔つきもどこか抜けていたトランと異なり精悍。 作り出されたばかりなので感情というものがほとんど無く、喜怒哀楽を見せない。前任者のトランの死についても「不必要な行動で任務を遂行出来なかった者」と切り捨てる。しかし、その言動の端々にトランを思わせるものが垣間見られ、それが当初バラバラだった4人を繋げていく。実は製造される際、アルテアによって記憶回路にトランのパーツが流用されており、パーティメンバーのことやトランの経験がすべて引き継がれている。そのため、話が進むに連れて人格がトランに近づき始め、ノエルも一瞬間違えるほどであった。ネオ・ダイナストカバルでは大首領直属の幹部として活動している。 トラン同様携帯大首領を所持しているが、彼のものとは違い純銀製。参入時に「アガートラーム」を借り受け、以後装備している。的確な指揮能力、強力な範囲魔法により、パーティの軸として立ち回る。また、トラン同様シルヴァとはウマが合わない(というか合わせたくない)らしい。
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