traceとは? わかりやすく解説

trace

別表記:トレイス

「trace」とは、足跡痕跡形跡のことを意味する英語表現である。

「trace」とは・「trace」の意味

「trace」とは、名詞で人や動物通った足跡形跡事件や事故などの痕跡意味する。ほんの僅か、少量の意味使われることもある。動詞では追跡する突きとめる、確かめるという意味になる。化学実験研究では痕跡微量を示す際に「trace」がよく用いられる医療用語としてはカタカナ語の「トレース」が心臓超音波検査指標となっている。

「trace」の発音・読み方

「trace」の発音は、「tréɪs」でカタカナで読むと「トレイス」となることが多い。

「trace」の語源・由来

「trace」の語源は、ラテン語引っ張るという意味の「trahere」である。

「trace」を含む英熟語・英語表現

to trace letters 文字をなぞる
disappear without trace跡形もなく消え
produce a traceトレース表示する
to trace something to its source話の源にさかのぼ
to leave a mark or trace足跡を残す
vanish without trace全て消滅する
lose all trace of ~のゆくえが分からない
trace the shape of~の形をたどる
trace a design図案をなぞる
traces of an old civilization 古代文明遺跡

「trace」に関連する用語の解説

Traceability
追跡「trace」と可能性ability」が合わさった造語であり、国内では追跡可能性訳されることが多い。カタカナでは「トレーサビリティ」と表記される。特に、食品機械部品などを扱うメーカーにおいて、生産から廃棄過程追跡して記録に残すことによって、将来的品質の向上やロス削減繋げようとする取り組み運動の全般を指す。環境保護技術革新などの面で注目高まっている。国や自治体によっては「トレーサビリティ」を推し進める企業対象補助金支給減税などの措置が行われることもある。

「trace」の使い方・例文

Forensics are working through the night to see if there are any traces of fingerprints, footprints, or weapons left by the criminal at the crime scene.
鑑識は、犯人現場残した指紋足跡凶器といった何らかの痕跡が無いか調べるため夜通し作業行った
If there are traces of relatively new bear poop on the road ahead, it is better to stop climbing immediately and descend to a safe place.
もしもこの先の道に比較新し熊の糞などの痕跡がある場合には、すぐに登山中止して安全なところまで下山をした方が良い
The achievements of that famous astronaut are already known to people all over the world, and he left a definite trace in the big dream project of space development.
あの有名な宇宙飛行士功績はすでに世界中人々知れ渡っており、宇宙開発という夢のある大きな計画においてたしかな足跡残した

In the event of a car-to-car contact accident, insurance company representatives may focus on traces left on the body, tires, etc., in order to certify the extent to which both parties are at fault.
同士接触事故起こった場合に、双方過失割合がどの程度であるか認定をするため、保険会社担当者ボディタイヤなどに残った痕跡着目することがある
If you don't know if the trace is human or animal, it's best to have an expert judge it.
その足跡が人なのか動物なのか分からない場合には専門家判断をしてもらうのが一番だ。
Burglars may use various tricks to hide the traces of an intrusion, but a veteran detective will easily spot them.
空き巣侵入痕跡隠そう様々な細工をすることがあるが、ベテラン刑事かかれば簡単に見破られてしまうだろう
Although this ruin is located in a remote area, it is often introduced on the Internet, and there are traces that someone has recently entered it.
この廃墟人里離れたところにあるが、インターネットでも良く紹介されていることもあって、最近誰かが入った形跡いたるところにある。

Trains and cars have collided in the past at that railroad crossing, and even now the traces of the accident remain vividly.
あの線路踏切では過去電車と車が衝突したことがあり、今でも事故痕跡生々しく残っている。
Fraudulent groups often carry out their crimes in order to avoid being caught in the investigation network, such as making phone calls with anonymous settings so as not to leave traces, or deciding on the division of roles.
詐欺グループ痕跡残さないため、非通知設定電話掛けた役割分担決めたりするなど、捜査の網に掛からないよう犯行に及ぶことが多い。
Due to the intermittent large earthquakes and tsunamis, this city disappeared without a trace in a short period of time.
断続的に発生した大きな地震と津波影響この街短時間のうちに跡形もなく消えてしまった。
Fingerprint traces on new window glass not only make it look unattractive, but also increase the time and effort required to clean it, so never touch it.
新品窓ガラス指紋の跡が付いてしまうと、見栄え悪くなるだけでなく、掃除の手間が増えてしまうので絶対に触れていけません

トレース【trace】

読み方:とれーす

[名](スル)足跡痕跡の意》

原図薄紙などに透かして敷き写すこと。「設計図を—する」

登山で、踏み跡また、その踏み跡をたどること。

コンピュータープログラム実行されていく過程追跡し誤りのある箇所突き止めること。

農作物製品検査のため、生産・加工流通などの工程追跡すること。→トレーサビリティー


Trace クラス

コード実行トレースするためのメソッドプロパティセット提供します。このクラス継承できません。

名前空間: System.Diagnostics
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文構文

解説解説

Trace クラスプロパティメソッド使用してリリース ビルドインストルメントできますインストルメンテーションにより、実際設定実行されるアプリケーションの状態を監視できますトレースを行うと、実行中のシステム中断せず問題特定し修復できます

メモメモ

C#トレース有効にするには、コードコンパイル時に /d:TRACE フラグコンパイラコマンド ライン追加するか、#define TRACEファイル最上部に挿入しますVisual Basic では、コンパイラコマンド ライン/d:TRACE=True フラグ追加しますC++ でこれと同等機能使用するには、このクラスメソッド呼び出し#ifdef TRACE... #endif ブロックで囲む必要があります。この構文コンパイラ固有です。Trace クラスメソッドには条件付きコンパイル属性があるため、上記以外のコンパイラ使用する場合は、使用するコンパイラドキュメント参照して条件付きコンパイル有効にする必要があります

Visual Studio 2005 プロジェクトでは、Trace既定有効になっています。たがってリリース ビルドデバッグ ビルド両方すべての Trace メソッドコード生成されます。これにより、エンド ユーザープログラムを再コンパイルせずに問題特定できるトレース有効にできます対照的に既定では、Debugリリース ビルドでは無効になるため、Debug メソッド実行可能コード生成されません。Trace無効にする方法詳細については、Visual Studio 2005ドキュメント参照してください

このクラスAssert ダイアログ ボックス表示するメソッド提供し、常に Fail になるアサーション出力するメソッド提供します。このクラス次の種類書き込みメソッド提供しますWrite、WriteLine、WriteIf、および WriteLineIf。

BooleanSwitch クラスおよび TraceSwitch クラスは、トレース出力動的に制御する手段提供します。これらのスイッチの値はアプリケーションを再コンパイルせずに変更できます構成ファイル使ってスイッチ設定する方法詳細については、Switch クラストピックおよび「方法 : トレース スイッチ設定する」を参照してください

Listeners コレクションに TraceListener インスタンス追加したり、コレクションからインスタンス削除することによって、トレース出力対象カスタマイズできます既定では、トレース出力は DefaultTraceListener クラス使用する出力されます。

Trace クラスは、Indentレベル、IndentSize、および各書込み後で AutoFlush を実行するかどうかを示す値を取得または設定するプロパティ提供します

TraceAutoFlushIndentSize設定するために、アプリケーション名に対応する構成ファイル編集することもできます構成ファイル書式次の例のようになります

<configuration>
  <system.diagnostics>
    <trace autoflush="false" indentsize="3" />
  </system.diagnostics>
</configuration>

Windows Mobile for Pocket PCWindows Mobile for SmartphoneWindows CE プラットフォームメモ : .NET Compact Framework は、構成ファイル使用するトレース機能サポートしていません。

使用例使用例

Trace使用してプログラム実行最初最後指定する例を次に示します。この例では、Indent と Unindent も使用してトレース出力区別します。

Shared Sub Main()
    Trace.Listeners.Add(New TextWriterTraceListener(Console.Out))
    Trace.AutoFlush = True
    Trace.Indent()
    Trace.WriteLine("Entering Main")
    Console.WriteLine("Hello World.")
    Trace.WriteLine("Exiting Main")
    Trace.Unindent()
End Sub 'Main

static int Main(string[]
 args)
{
   Trace.Listeners.Add(new TextWriterTraceListener(Console.Out));
   Trace.AutoFlush = true;
   Trace.Indent();
   Trace.WriteLine("Entering Main");
   Console.WriteLine("Hello World.");
   Trace.WriteLine("Exiting Main"); 
   Trace.Unindent();
   return 0;
}

int main()
{
   Trace::Listeners->Add( gcnew TextWriterTraceListener( Console::Out ) );
   Trace::AutoFlush = true;
   Trace::Indent();
   Trace::WriteLine( "Entering Main" );
   Console::WriteLine( "Hello World." );
   Trace::WriteLine( "Exiting Main" );
   Trace::Unindent();
   return 0;
}

.NET Framework のセキュリティ.NET Frameworkセキュリティ
継承階層継承階層
System.Object
  System.Diagnostics.Trace
スレッド セーフスレッド セーフ

この型は、スレッド セーフです。

プラットフォームプラットフォーム
バージョン情報バージョン情報
参照参照
関連項目
Trace メンバ
System.Diagnostics 名前空間
Debug クラス
Switch クラス
BooleanSwitch クラス
TraceSwitch
TraceListener
DefaultTraceListener クラス
EventLogTraceListener クラス
TraceListenerCollection
ConditionalAttribute クラス

Trace プロパティ


パブリック プロパティパブリック プロパティ

参照参照

関連項目

Trace クラス
System.Diagnostics 名前空間
Debug クラス
Switch クラス
BooleanSwitch クラス
TraceSwitch
TraceListener
DefaultTraceListener クラス
EventLogTraceListener クラス
TraceListenerCollection
ConditionalAttribute クラス

Trace メソッド


パブリック メソッドパブリック メソッド

( プロテクト メソッド参照)
  名前 説明
パブリック メソッド Assert オーバーロードされます条件チェックし、その条件false場合は、メッセージ表示します
パブリック メソッド Close 出力バッファフラッシュしてから Listeners終了します
パブリック メソッド Equals  オーバーロードされます2 つObject インスタンス等しかどうか判断します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド Fail オーバーロードされますエラー メッセージ出力します
パブリック メソッド Flush 出力バッファフラッシュし、バッファ内のデータListeners書き込みます
パブリック メソッド GetHashCode  特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用適してます。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetType  現在のインスタンスType取得します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド Indent 現在の IndentLevel を 1 だけ増やします
パブリック メソッド ReferenceEquals  指定した複数Object インスタンス同一かどうか判断します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド Refresh トレース構成データ更新します
パブリック メソッド ToString  現在の Object を表す String返します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド TraceError オーバーロードされますエラー情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド TraceInformation オーバーロードされます情報メッセージListeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド TraceWarning オーバーロードされます警告情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド Unindent 現在の IndentLevel を 1 だけ減らします
パブリック メソッド Write オーバーロードされますトレースについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteIf オーバーロードされます条件true場合トレースについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteLine オーバーロードされますトレースについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteLineIf オーバーロードされます条件true場合トレースについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
プロテクト メソッドプロテクト メソッド
参照参照

関連項目

Trace クラス
System.Diagnostics 名前空間
Debug クラス
Switch クラス
BooleanSwitch クラス
TraceSwitch
TraceListener
DefaultTraceListener クラス
EventLogTraceListener クラス
TraceListenerCollection
ConditionalAttribute クラス

Trace メンバ

コード実行トレースするためのメソッドプロパティセット提供します。このクラス継承できません。

Trace データ型公開されるメンバを以下の表に示します


パブリック プロパティパブリック プロパティ
パブリック メソッドパブリック メソッド
( プロテクト メソッド参照)
  名前 説明
パブリック メソッド Assert オーバーロードされます条件チェックし、その条件false場合は、メッセージ表示します
パブリック メソッド Close 出力バッファフラッシュしてから Listeners終了します
パブリック メソッド Equals  オーバーロードされます2 つObject インスタンス等しかどうか判断します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド Fail オーバーロードされますエラー メッセージ出力します
パブリック メソッド Flush 出力バッファフラッシュし、バッファ内のデータListeners書き込みます
パブリック メソッド GetHashCode  特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用適してます。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetType  現在のインスタンスType取得します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド Indent 現在の IndentLevel を 1 だけ増やします
パブリック メソッド ReferenceEquals  指定した複数Object インスタンス同一かどうか判断します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド Refresh トレース構成データ更新します
パブリック メソッド ToString  現在の Object を表す String返します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド TraceError オーバーロードされますエラー情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド TraceInformation オーバーロードされます情報メッセージListeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド TraceWarning オーバーロードされます警告情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド Unindent 現在の IndentLevel を 1 だけ減らします
パブリック メソッド Write オーバーロードされますトレースについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteIf オーバーロードされます条件true場合トレースについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteLine オーバーロードされますトレースについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
パブリック メソッド WriteLineIf オーバーロードされます条件true場合トレースについての情報Listeners コレクショントレース リスナ書き込みます
プロテクト メソッドプロテクト メソッド
参照参照

関連項目

Trace クラス
System.Diagnostics 名前空間
Debug クラス
Switch クラス
BooleanSwitch クラス
TraceSwitch
TraceListener
DefaultTraceListener クラス
EventLogTraceListener クラス
TraceListenerCollection
ConditionalAttribute クラス

TRACE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 11:07 UTC 版)

TRACETransition Region and Coronal Explorer 、遷移領域・コロナ探査衛星)はアメリカ航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星太陽光球遷移層コロナを観測することによって、微小磁場どうしの関係と、それに関連したプラズマ構造を解明することが目的である。SMEXの一環。




「TRACE」の続きの解説一覧

トレース

(trace から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/29 03:30 UTC 版)

トレース (trace) は、すでにある物をなぞること。またはなぞるべき痕跡のこと。




「トレース」の続きの解説一覧

TRACE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 20:16 UTC 版)

Hypertext Transfer Protocol」の記事における「TRACE」の解説

サーバまでのネットワーク経路チェックするサーバ受け取ったメッセージのそれ自体レスポンスデータコピーして応答するWindowsTracertUNIXTracerouteとよく似た動作

※この「TRACE」の解説は、「Hypertext Transfer Protocol」の解説の一部です。
「TRACE」を含む「Hypertext Transfer Protocol」の記事については、「Hypertext Transfer Protocol」の概要を参照ください。

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