陸戦型ザクII 陸戦高機動型ザク

陸戦型ザクII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 23:31 UTC 版)

陸戦高機動型ザク

諸元
陸戦高機動型ザク
ZAKU II [High Mobility Ground Type][35]
ZAKU II High Mobility Land Battle Type[36]
型式番号 MS-06G
所属 ジオン公国軍
頭頂高 17.5m[37]
本体重量 58.1t[37]
全備重量 75.3t[37]
装甲材質 超硬スチール合金[37]
出力 1,015kW[37]
推力 48,500kg(バックパック+足裏)[37]
3,500kg×2(脚側面サブ・スラスター)[37]
総推力55,500kg[37]
武装 MMP-78
ザク・マシンガン中期型
ザク・バズーカ
ジャイアント・バズ
搭乗者 ギュンター・バル
ディーン・ウェスト
ヴィンセント・グライスナー
ヴァルター・フェルモ

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場。

J型の性能向上型。グフのポテンシャルを移入した結果、腕部形状や肩部装甲のスパイク形状がグフに酷似している。脚部にバーニアが増設され、機動性においてベース機を上回っているが、ホバー走行はできない。総生産数は50機前後といわれ、グフの生産が開始されると同時に生産中止となった。生産数の少なさから現存する交戦記録などは乏しいが、北米戦線とアフリカ戦線での戦闘参加が確認されている。北米戦線の機体はグリーンを基調とする標準塗装が施されているが[38]、同戦線で11月に濃淡グレーを基調とする、頭部にブレード・アンテナを装備する機体も確認されており[37]、スコードロン・カラーであるとされる[38]

MS-06G自体は小冊子『MSVハンドブック』から設定上存在し、『MSVザク編』にてJ型をベースに機動性を向上させた機体と定義されたが、画稿や詳細設定は起こされていなかった。後年SDガンダムにてSD体型だが画稿と詳細な設定が起され、後述するMS-06G 陸戦用ザク改修型という名称でガシャポン戦士にて商品化されている。

パーソナルカスタム機
ギュンター・バル専用機
『MSV-R』に登場。頭部にブレード・アンテナを装備する。ダーク・グレーとブラウンの2色迷彩が施されているが、アフリカ戦線の同じ部隊に配備された計4機とも同様の塗装である[38]ギュンター・バル中尉は本機とド・ダイGAとの連携で多数の航空機を撃墜し、「ホガールの鷹」の異名をもつ。
ディーン・ウェスト専用機
小説『機動戦士ガンダム MSV-R ザ・トラブルメーカーズ』に登場。一年戦争終結直後に元ジオン軍の傭兵ディーン・ウェストが搭乗、レッドとアイボリーを基調に塗装され、頭部にブレード・アンテナを装備する。損傷部の交換や用途に応じて、機体各部をグフやザクIIのバリエーション・タイプの部品に換装することを繰り返している。
ヴィンセント・グライスナー専用機
ゲーム『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』のシナリオ「ミッシングリンク」に登場。マルコシアス隊ヴィンセント・グライスナーが搭乗する機体で、頭部にブレード・アンテナを装備し、パーソナル・カラーである青を基調に塗装され、胸部にはマルコシアス隊の部隊章が描かれている。
このほか、漫画版『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』では、一年戦争終結後のオーガスタ研究所で、「ガンダムは敵」との刷り込みをされたヴァルター・フェルモが本機に搭乗し、兄クァンタンの搭乗するガンダムAN-01“トリスタン”と交戦するが、行動不能にされる。モノクロのため塗装は不明(ブレード・アンテナは未装備)。

陸戦用ザク改修型

諸元
陸戦用ザク改修型
ZAKU-R Land Battle Type
型式番号 MS-06G
分類 陸戦用MS
所属 ジオン公国軍
生産形態 試作機
装甲材質 超硬スチール合金
武装 ザクマシンガン
搭乗者 ジオン公国軍兵士

プラモデル企画『MSV』から設定上存在し、『SDガンダム』により設定されたMS。 陸戦型MSの機動力向上のため、グフ試作実験機と平行して開発された試作機。脚部に増設されたバーニアでホバー走行が可能となり、開発データはドムを始めとした以降の陸戦MS開発に反映された。 上記、陸戦高機動型ザクは、陸戦用ザク改修型のデザインを踏襲したものだが、脚部デザインは大きく異なり、脚部バーニアは高機動型ザクIIに近いデザインであった。

陸戦用高機動型ザク改

諸元
陸戦用高機動型ザク改
型式番号 MS-06GR
分類 陸戦用MS
所属 ジオン公国軍
頭頂高 17.5m
装甲材質 超硬スチール合金
出力 1015kW
武装 ザク・マシンガン
ヒート・ホーク
ヒート金剛棒
ヒート・ナックル
搭乗者 ナランソロンゴ・ボルドバヤル
クルト・ブラット

漫画『機動戦士ガンダム 極東MS戦線記』『機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-』に登場するMS。

G型をベースにした現地改造機。ヒート金剛棒や内蔵式のヒート・ナックルなど、ゲリラ戦や対MS戦を重視した武装を持ち、ザクタイプを凌駕する性能と戦果を示したことから、現地でMS-06GRと型式番号を分類された。

本機は「モンゴルの銀狼」の異名を持つナランソロンゴ・ボルドバヤル大尉専用機として知られ、全身は黒で左肩のスパイクアーマーは銀色という専用カラーでメッキ加工された。一年戦争時は、主に旧・北京の長城戦線や北米戦線で活躍したが、北米ミサイル基地防衛戦にて遭遇したブルーディスティニー1号機と戦った結果、大破した。わずかに残った上半身部は、ボルドバヤル隊に所属する「MS BOYS」と呼称されたザクタンクのパーツとして再利用される。なお、ボルドバヤル機は幾度か改造されたらしく、運用時期によって形状や武装面で若干の差異が見られる。

実のところ、かなりクセのある機体でボルドバヤルが乗り換えたグフカスタムより以前の機体が良いと希望したことに対して、運搬を担当したブラウアー隊の面々は「物好き」と評している。だが、連邦軍情報部の手配した部隊に襲撃されてボルドバヤルは生死不明となり、辛うじてブラウアー隊と合流できた「MS BOYS」の1人クルト・ブラットの乗機となる。前述の通りかなりクセの強い機体であり、乗りこなしたクルトのパイロットとしてのセンスもあるが、クルト自身は「機体が動かし方を教えてくれているようだ」と評している。

なお、覇王マガジンにて連載された漫画『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』にて脚部デザインが同一でホバー走行するザクIIが登場する。


注釈

  1. ^ 本項では、「ザクI(旧型ザク)」については触れない。
  2. ^ a b c d ただし、のちに「JC型」と変更された『第08MS小隊』版J型の設定からの引用である。
  3. ^ 『MSV-R』での新設定。
  4. ^ 形状はサムソンに類似しているが、サムソンより一回り小型である。

出典

  1. ^ a b 『ガンダムセンチュリー』みのり書房、1981年9月、銀河出版、2000年3月(復刻版)、37頁。ISBN 4-87777-028-3
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  3. ^ 『模型情報・別冊 MSバリエーション・ハンドブック1』バンダイ、1983年3月、2-3頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日、54-55頁。ISBN 4-89189-006-1
  5. ^ a b c d 『マスターグレード MS-06J ザク Ver.2.0』説明書、バンダイ、2007年4月、11頁。
  6. ^ 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション1 ザク編』講談社、1984年4月2日、2006年7月(復刻版)、72-76頁。ISBN 978-4063721751
  7. ^ a b c d 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション1 ザク編』講談社、1984年4月2日、2006年7月(復刻版)、100-102頁。ISBN 978-4063721751
  8. ^ 『MG 1/100 ザクII』バンダイ、1995年10月、組立説明書、3頁。
  9. ^ 『MG 1/100 ザクII』バンダイ、1995年10月、組立説明書、6頁。
  10. ^ 『MG 1/100 ザクII』バンダイ、1995年10月、組立説明書、11頁。
  11. ^ 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、151頁。ISBN 978-4063757958
  12. ^ a b c d 『MG 1/100 ザクII』バンダイ、1995年10月、組立説明書、13頁。
  13. ^ プラモデル『1/100 マスターグレード ガルマ・ザビ専用 ザクII』バンダイ、2014年12月(プレミアムバンダイ限定)、取扱説明書。
  14. ^ 機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』667頁。
  15. ^ a b c 『機動戦士ガンダム 第08MS小隊 オフィシャルアーカイブス』一迅社、2014年1月、46頁。(ISBN 978-4758013499)
  16. ^ a b 『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』竹書房、2009年12月、86頁。ISBN 978-4812440933
  17. ^ a b c 『機動戦士ガンダム MS大全集2015』メディアワークス、2015年6月発売、313頁。ISBN 978-4048650960
  18. ^ a b 『マスターグレード MS-06J ザク Ver.2.0』説明書、バンダイ、2007年4月、10頁。
  19. ^ 機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』99頁。
  20. ^ U.C.HARD GRAPH 公式サイト、「ザ・場面描写-セモベンテ隊」
  21. ^ a b c 『ガンダムメカニクス1』ホビージャパン、1998年5月[要ページ番号]
  22. ^ a b c d e f 『HG MS-06J ザクII』説明書、バンダイ、1998年4月。
  23. ^ 機動戦士ガンダム第08MS小隊WEB、「MSデータ-ジオン軍編-MS06JC」
  24. ^ 『MG 1/100 MS-06J ザクVer2.0』バンダイ、2007年4月、組立説明書、3頁。
  25. ^ 「機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.11 一年戦争外伝」『機動戦士ガンダムMS大図鑑 宇宙世紀ボックス』メディアワークス、2005年3月、130頁。(ISBN 978-4840229449)
  26. ^ 『グレートメカニック・スペシャル モビルスーツ全集3 MS-06ザクBOOK』双葉社、2011年5月、35頁。ISBN 978-4575464580
  27. ^ 『機動戦士ガンダムMS大全集2013[+線画設定集]』アスキーメディアワークス、2012年12月、255頁。ISBN 978-4048912150
  28. ^ 大河原邦男『大河原邦男GUNDAM DESIGN WORKS』ムービック、1999年10月、22頁および118頁。ISBN 4-89601-436-7
  29. ^ 『U.C.ハードグラフ 1/35 ジオン公国軍 ランバ・ラル独立遊撃セット』バンダイ、2006年10月、組立説明書。
  30. ^ 『劇場版 機動戦士ガンダム アニメグラフブック』講談社、1981年5月15日発行、44頁。
  31. ^ 「085 陸戦型ザクII」『機動戦士ガンダム MSV コレクションファイル[地球編]』講談社、2000年6月。ISBN 978-4063465518
  32. ^ 『機動戦士ガンダム MSV-R ザク編』角川書店、2013年2月、3頁。ISBN 978-4041205921
  33. ^ 『ホビージャパン』1987年2月号、ホビージャパン、29, 44頁。
  34. ^ ゲーム『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』などより。
  35. ^ 『機動戦士ガンダム MSV-R グラフィックドキュメント』アスキー・メディアワークス、2012年1月、42頁。ISBN 978-4048862127
  36. ^ 『機動戦士ガンダム MSV-R グラフィックドキュメント2 ザ・トラブルメーカーズ編』アスキー・メディアワークス、2014年7月、5頁。ISBN 978-4048667593
  37. ^ a b c d e f g h i 『ガンダムエース』2009年6月号、角川書店、48-50頁。
  38. ^ a b c 『ガンダムエース』2011年10月号、角川書店、178頁。
  39. ^ a b 「089 ザク・デザートタイプ」『機動戦士ガンダム MSV コレクションファイル[地球編]』講談社、2000年6月。ISBN 978-4063465518
  40. ^ a b c d e f g h i j k l プラモデル『1/144 MS-06D ディザート・ザク』説明書、バンダイ、1986年8月。
  41. ^ プラモデル『機動戦士Ζガンダムシリーズ No.16 ジムキャノン』バンダイ、1985年7月、取扱説明書。
  42. ^ a b c 『別冊アニメディア 機動戦士ガンダムΖΖ PART.2』学習研究社、1987年3月、92頁。
  43. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【グリプス戦争編】』バンダイ、1989年3月、54-55頁。ISBN 978-4891890186
  44. ^ 『マスターグレードモデル 1/100 MS-05B「ザクI」』付属説明書、バンダイ、1999年5月、5頁。
  45. ^ 「第2回「ガンダムΖΖ」ここまで書いていいのかな?」『ジ・アニメ』1986年10月号、近代映画社。
  46. ^ a b 『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月、1991年7月(新装版)、83頁。ISBN 978-4499205269
  47. ^ モデルグラフィックス』1986年12月号、31頁。
  48. ^ 『機動戦士ガンダム MS大全集2003』メディアワークス、2003年4月、106頁。ISBN 978-4840223393
  49. ^ a b 『機動戦士ガンダム MS大全集98』メディアワークス、1998年5月、34頁。ISBN 978-4073085195
  50. ^ 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、154頁。ISBN 978-4063757958
  51. ^ a b 『機動戦士ガンダムMS大全集2013[+線画設定集]』メディアワークス、2012年12月、61頁、290頁。ISBN 978-4048912150
  52. ^ 2015年2月27日の発言 - ときた洸一の公式Twitterアカウント。2017年11月23日閲覧。
  53. ^ a b 『MSV THE FIRST』双葉社、2018年11月、19頁。ISBN 978-4575465129
  54. ^ a b 『1/144 MS-06K ザクキャノン(Ζガンダム版)』 バンダイ、1985年7月。 
  55. ^ 昼MSザクキャノン 2021.
  56. ^ 『グレートメカニック DX 19』双葉社、2011年12月、19頁。ISBN 978-4575464627
  57. ^ a b 『HG ザク・ハーフキャノン』説明書、バンダイ、2017年11月。
  58. ^ a b c d e f g 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN カトキハジメ メカニカルアーカイブス Vol.22」、『ガンダムエース』2018年2月号、KADOKAWA。






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