真珠 真珠の概要

真珠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/03 23:03 UTC 版)

アコヤ真珠

真珠は貝の体内で生成される宝石である。生体鉱物(バイオミネラル)と呼ばれる。貝殻成分を分泌する外套膜が、貝の体内に偶然に入りこむことで、(例えば、小石や寄生虫などの異物が貝の体内に侵入した時に外套膜が一緒に入り込み)天然真珠が生成される。つまり成分は貝殻と等しい。貝殻を作る軟体動物であれば真珠を生成する可能性がある[1]

外套膜は細胞分裂して袋状になり、真珠を生成する真珠袋をつくる。その中でカルシウムの結晶(アラレ石)と有機質(主にタンパク質コンキオリン)が交互に積層した真珠層が形成されて、真珠ができる。この有機質とアラレ石の薄層構造が干渉色を生み出し、真珠特有の虹色(オリエント効果)が生じる。真珠層の構造や色素の含有量などの複雑な条件によって真珠の色・照りの程度そして宝石としての価値が決まる。

日本の養殖真珠の発明とは「球体に削った核を、アコヤガイの体内に外套膜と一緒に挿入し、真珠層を形成させる」というものである。

巻貝から生成されるコンク真珠やメロ真珠は真珠層が形成されない。従って、上記の真珠と区別されることがある。

真珠の重量の計量単位には、養殖真珠の産業化に成功したのが日本であったことから、日本の尺貫法の単位である(3.75グラム)や(3.75キログラム)が使われる一方で、グラム、カラット(200ミリグラム)やグレーン(通常は正確に64.798 91ミリグラムだが、真珠の計量については50ミリグラム)も用いられる。真珠の大きさの単位はミリメートルであるが、真珠のネックレスの長さについては業者間の取引では主にインチが使われている。

冠婚葬祭のいずれの場面でも使える便利な装飾品で、「日本人が最も多く持つジュエリー」との推測もある[2]炭酸カルシウムが主成分であるため、汗が付いたまま放置もしくは保管すると塩分との化学反応が緩やかに発生し、真珠特有の光沢が失われる。このため、着用もしくは使用後早めに柔らかい布で拭くなどの手入れが大切である。

柑橘系のものや汗で溶けるので着用した後は拭く必要がある。


注釈

  1. ^ 但しシェフの村上信夫はこれに「真珠が酢に溶けるものなのか。誰か試してくれませんか」と否定的。『おそうざいフランス料理』より。

出典

  1. ^ コンビニのつまみ「貝ひも」に真珠!また混入?珍しいホタテパール100万円
  2. ^ 真珠が宿す力/和珠の光沢 未来につなぐ『日本経済新聞』朝刊2017年10月22日(NIKKEI The STYLE)
  3. ^ 永春丸|指定第2類・第2類医薬品|医薬品・健康食品ラインナップ|とやまの製薬会社|第一薬品工業株式会社
  4. ^ 真珠が宿す力/神秘の「しらたま」地鎮に薬に『日本経済新聞』朝刊2017年10月22日(NIKKEI The STYLE)
  5. ^ 「三重の真珠全滅」『朝日新聞』昭和28年9月27日夕刊3面
  6. ^ “視点・論点 「知られざる真珠王国 日本」”. NHK. (2014年1月7日). http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/177417.html 2014年1月11日閲覧。 
  7. ^ a b フジテレビトリビア普及委員会 『トリビアの泉〜へぇの本〜 5』講談社、2004年。 
  8. ^ “About”. https://miyabigrace.com/about/ 2017年12月27日閲覧。 


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