真珠岩とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 真珠岩の意味・解説 

しんじゅ‐がん【真珠岩】

読み方:しんじゅがん

多数同心球状または渦巻き状の割れ目をもつ、ガラス状に固まった流紋岩質の岩石パーライト


パーライト (岩石)

(真珠岩 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/11 20:59 UTC 版)

パーライト(真珠岩)
火成岩
プロジェクト:地球科学Portal:地球科学
テンプレートを表示

パーライト(perlite)は、加熱により膨張する性質をもつガラス質火山岩の総称。一般的に真珠岩原石を指す。また、真珠岩や黒曜石(黒曜岩)を粉砕して高温で焼成発泡させたものもいう[1][2]

パーライト原石にはガラス質火山岩の真珠岩のほか、黒曜岩、松脂岩なども含まれ、原石の相違により用途が幾分異なる[3]

概要

パーライトにはパーライト原石、パーライト精石、膨張パーライトがある[3]

パーライト原石
パーライト原石とはガラス質火山岩のことで、真珠岩(Perlite)、黒曜岩(Obsidian)、松脂岩(Pichstone)などの総称をいう[3]
パーライト精石
パーライト原石を粉砕・分級したものをいう[3]
膨張パーライト
パーライト精石を焼成したものをいう[3]。焼成により精石の容積は数倍から20倍に膨張する[3]。工業製品についてはパーライト (発泡体)も参照。

用途

パーライトの工業用途は多様で建築用材料、加工用材料、保冷用材や断熱用材、土壌改良剤などに用いられる[3]。真珠岩を原料とするものはあらゆる用途に用いられ、特に充填断熱材や土壌改良材に用いられている[3]。黒曜石や松脂岩を原料とする膨張パーライトは強度があり建築材に用いられている[3]

園芸用培土の原料としては、透水性、保水性、通気性に優れ、培土の軽量化や水分調整のために用いられる[2]

脚注

  1. ^ 9 土壌改良資材”. 農林水産省. 2025年3月11日閲覧。
  2. ^ a b 園芸用培土の使用方法(基礎知識)”. 全農. 2025年3月11日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 西川有司、中井完. “パーライト資源の現状と将来”. 一般社団法人エネルギー資源学会. 2025年3月11日閲覧。

関連項目

外部リンク


「真珠岩」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「真珠岩」の関連用語

真珠岩のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



真珠岩のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのパーライト (岩石) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS