葉ろう石とは? わかりやすく解説

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ようろう‐せき〔エフラフ‐〕【葉×蝋石】

読み方:ようろうせき

アルミニウム含水珪酸塩(けいさんえん)鉱物単斜晶系。白ないし帯褐緑色で、真珠光沢がある。ふつう塊状産出し軟らかい蝋石(ろうせき)の主成分鉱物


葉ろう石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/18 20:14 UTC 版)

葉ろう石
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 Al2Si4O10(OH)2
結晶系 単斜晶系・三斜晶系
モース硬度 1.5
光沢 真珠光沢
白色、淡緑色
条痕 白色
比重 2.9
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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葉ろう石(ようろうせき、葉蝋石、葉蠟石、pyrophyllite、パイロフィライト)はろう石鉱物で、層状ケイ酸塩鉱物の一種である。化学組成は Al2Si4O10(OH)2。軟らかくてロウ感がある。

一般に熱水変質を受けた岩石中に産し、カオリナイトセリサイト絹雲母)など葉ろう石と似た鉱物、あるいは石英などと共に産することが普通であり、これら鉱物より成る岩石は「ろう石」と総称される。このように、ろう石中には似た鉱物が多く含まれるので、肉眼や顕微鏡でそれぞれを区別するのは難しい。X線粉末分析(XRD分析)や蛍光X線分析(XRF分析)が、それぞれの種類や量比を求める手段として用いられる。

岡山県備前市の三石地区の台山(だいやま)を中心に点在するろう石鉱床が、ろう石の生産量規模としては日本最大である。

広島県庄原市の勝光山では、青灰色のコランダムと共生しているものを「とら石」、淡紫色のダイアスポアと共生しているものを「ふじ石」と呼んでいる。

用途

焼成時の熱膨張を抑えるために粘土に加えるなどの用途がある。

寿山石青田石など見た目が美しい物は篆刻の素材に用いられる。

参考文献

関連項目

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