イケチョウガイとは? わかりやすく解説

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イケチョウガイ

別表記:池蝶貝オンガイ

琵琶湖原産の、イシガイ科イケチョウガイ属の二枚貝一種日本固有種で、環境省レッドデータブックにおいて絶滅危惧I類に指定されている。イケチョウガイは淡水真珠の母貝として利用されるほか、水質浄化作用があることも知られており、日本各地養殖が行われている。なお、イケチョウガイと中国産のヒレイケチョウガイは雑種形成することが知られており、養殖個体にも雑種多く含まれているとされている。

いけ‐ちょうがい〔‐テフがひ〕【池×蝶貝】

読み方:いけちょうがい

イシガイ科の二枚貝琵琶湖特産貝殻菱形。殻長約20センチ。殻表は黒褐色内面真珠色産卵期は5〜7月ごろ。淡水真珠養殖の母貝とし、殻は貝細工材料


池蝶貝

読み方:イケチョウガイ(ikechougai)

イシガイ科の二枚貝

学名 Hyriopsis schlegelii


イケチョウガイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/23 07:04 UTC 版)

イケチョウガイ
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 二枚貝綱 Bivalvia
: イシガイ目 Unionoida
: イシガイ科 Unionidae
: イケチョウガイ属 Hyriopsis
: イケチョウガイ
H. schlegelii
学名
Hyriopsis schlegelii
(Martens, 1861)
和名
イケチョウガイ

イケチョウガイ(池蝶貝、Hyriopsis schlegelii)は淡水に棲むイシガイ科の二枚貝で、本来は琵琶湖および淀川水系の一部の固有種

は長さ20センチメートルほどの菱形で、若い時には背縁に翼状の突起があるが、次第になくなる。内側は白く真珠光沢がある。淡水真珠の母貝として利用され、また殻はボタンの材料にもなる。真珠養殖などの目的で、戦前から他水系にも移入されている。

国内移入と外来種

霞ヶ浦には淡水真珠養殖のために1930年代から複数回移入され、1960年代には大きな野生個体群が成立するまでになった。しかし1970年代半ばになると環境悪化や過剰採取などにより琵琶湖および霞ヶ浦の両方で個体数が減少した。このため霞ヶ浦では1988年から中国の固有種とされる同属の別種ヒレイケチョウガイを導入して真珠母貝として用いるようになり、1992年には琵琶湖の養殖場にも霞ヶ浦からのヒレイケチョウガイが導入された。この結果、両養殖場ではイケチョウガイとヒレイケチョウガイとの交雑が起こっていることが確認されており、日本固有種であるイケチョウガイの遺伝子保全の観点から問題視されている[1]

保護上の位置づけ

大阪府 - 絶滅
滋賀県、京都府 - 絶滅危惧種

出典

  1. ^ 白井亮久・近藤高貴・梶田忠(2010) "分子データから示された琵琶湖固有の絶滅危惧種イケチョウガイの移入種ヒレイケチョウガイによる遺伝子攪乱" Venus 68(3-4): 151-163.(英語+日本語要約) NAID 130005155470

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