碧玉とは? わかりやすく解説

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へき‐ぎょく【×碧玉】

読み方:へきぎょく

酸化鉄などの不純物含み不透明で色のついた塊状石英。色は緑・赤・黄褐色など。佐渡赤玉(あかだま)、出雲玉造石(たまつくりいし)などがあり、古くから勾玉(まがたま)や管玉用いられた。ジャスパー


碧玉(Jasper)

碧玉 碧玉
島根県松江市玉湯町玉造
SiO2 標本の幅約8cm画像の幅約2.6cm

緑色をした碧玉です。
碧玉は不純な石英で、酸化鉄緑泥石などの不純物により赤や緑色など
色付いています。
この産地の碧玉は古墳などから出土する勾玉管玉材料になった考え
られています。

碧玉 (へきぎょく)

石英せきえい]の1種で、緑色をしていることからこう呼びます弥生時代から玉類の材料として使われました。


碧玉

読み方:ヘキギョク(hekigyoku)

石英一変種。緑色褐色などの色を帯びている。


碧玉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/10 16:26 UTC 版)

赤碧玉
(全長約2.5cmポーランド産)

碧玉[注 1](へきぎょく、jasperジャスパー)は、微細な石英結晶が集まってできた鉱物潜晶質石英)であり、宝石の一種。

また、ブルーサファイアのことを和名で碧玉ということもある。

成分・種類

酸化鉄水酸化鉄などの不純物が混入しているため不透明であり、不純物の違いによって、紅色緑色黄色褐色など様々な模様のものがある。

  • 赤碧玉(せきへきぎょく、レッドジャスパーred jasper
  • 緑碧玉(りょくへきぎょく、グリーンジャスパーgreen jasper
  • 黄碧玉(おうへきぎょく、イエロージャスパーyellow jasper
  • オビキュラージャスパーorbicular jasper

碧玉は玉髄瑪瑙と同じ種類であるが、それらより不純物を多く含んでいるとされる。不純物を含んだ石英は種類が多く、それゆえに様々な呼び方がある。3月誕生石になっているブラッドストーン(血玉髄)も碧玉の一つである。

産出地

日本では、新潟県佐渡地方の「赤玉(赤玉石)」、島根県松江市玉造の「玉造石」、青森県津軽地方の「錦石」が碧玉に該当する(ただしこれらは、その名で呼ばれている全てが碧玉であるわけではない)。 なお、産出地ではなく埋蔵地であるが、ギアナ高地には、表面に現れている川床の全てが碧玉で形成されている地形が存在する(カナイマ国立公園など)。ただし、それらは領有する諸国の国立公園に属し、ユネスコ世界遺産指定地域でもあるため、宝石としての採取や積極的な観光利用などといった産業的利用は許されていない。

性質・特徴

化学組成は SiO2二酸化ケイ素)、モース硬度は7、比重は2.65。

用途・加工法

古代においては、世界中で装飾品(装身具を含む)などに用いられた。

東アジアでは、勾玉管玉などとしての利用がそれであり、ほかにも、印材指輪花瓶庭石などに使用される。藤田美術館の考古資料の中には、歯車形碧玉製品が見られる(#重要文化財(考古資料))。石上神宮の禁足地から出土した琴柱に似た琴柱形石製品(杖頭とみられる)が出土している(当神宮HP「ご由緒・宝物」)。

日本の弥生時代の遺跡として、石川県小松市「滝ヶ原碧玉原産地遺跡」が見られる(小松市ホームページ)。続縄文時代の北海道においても佐渡島産の管玉が確認されている(#概要)。古墳時代の例としては島の山古墳出土品が国の重要文化財として多く認定されている。また石上神宮の禁足地から出土した管玉は古墳時代前期と見られ、重要文化財とされている(当神宮HP「ご由緒・宝物」)。

脚注

注釈

  1. ^ 学術用語集』の表記は「へき玉」。[1]

出典

  1. ^ 文部省 1984, p. 36.

参考文献

関連項目

外部リンク

  • Jasper (英語), MinDat.org, 2010年4月17日閲覧 (英語)
  • R. V. Dietrich (2014年12月11日). “Jasper” (英語). GemRocks. Central Michigan University. 2023年7月1日閲覧。

碧玉

出典:『Wiktionary』 (2021/06/16 14:22 UTC 版)

名詞

へきぎょく

  1. 青やの玉。
  2. 酸化鉄水酸化鉄などの不純物含む石英

発音(?)

へ↗きぎょく
翻訳

「碧玉」の例文・使い方・用例・文例

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