満礬柘榴石とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 鉱物 > 鉱物 > 満礬柘榴石の意味・解説 

満礬柘榴石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/12 09:14 UTC 版)

満礬柘榴石
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 Mn3Al2(SiO4)3
結晶系 等軸晶系
へき開 なし
モース硬度 7〜7.5
光沢 ガラス光沢
灰色オレンジ色褐色
条痕 白色
比重 3.78〜4.28
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
テンプレートを表示

満礬柘榴石(まんばんざくろいし)は、ネソケイ酸塩柘榴石群に属する鉱物の一種である。

スペッサルティン(spessartine)とも呼ばれる。名称はドイツの地名Spessartに由来する。

概要

組成式はMn3Al2(SiO4)3で表され、純粋なものは淡褐色であるが普通は鉄礬柘榴石あるいは苦礬柘榴石成分を固溶体として含む。屈折率は1.795程度であるが、密度と共に固溶する鉄礬柘榴石成分の比率により変動する。

満礬柘榴石はマンガン鉱床中もしくは、ペグマタイト中に産するが、最適の生成条件は10000気圧、900℃程度と柘榴石としては低圧で[1]、常圧下で合成した例もある[2]

鉄礬柘榴石と同様に菱形十二面体あるいは偏菱二十四面体の自形結晶をつくりやすい。

産地

スリランカブラジルアメリカマダガスカルパキスタンおよび中国福建省など各地の花崗岩、ペグマタイト中に産出する。

日本では中山道和田峠の酸性火成岩中に産する[3]

参考文献

  1. ^ 吉木文平 『鉱物工学』 技報堂、1959年
  2. ^ R.B.Snow, J.Am.Cer.Soc.,26,pp11-20(1943).
  3. ^ 堀秀道 『楽しい鉱物図鑑』 草思社、1992年

満礬柘榴石(スペッサルティン:spessartine)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 22:17 UTC 版)

柘榴石」の記事における「満礬柘榴石(スペッサルティン:spessartine)」の解説

Mn3Al2(SiO4)3。マンガン鉱床に産する

※この「満礬柘榴石(スペッサルティン:spessartine)」の解説は、「柘榴石」の解説の一部です。
「満礬柘榴石(スペッサルティン:spessartine)」を含む「柘榴石」の記事については、「柘榴石」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「満礬柘榴石」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「満礬柘榴石」の関連用語

満礬柘榴石のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



満礬柘榴石のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの満礬柘榴石 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの柘榴石 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS