メタルギアシリーズの装備一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/02 00:31 UTC 版)
サブマシンガン
- M1928A1(MGSPW)
- “トミーガン”の名で知られるアメリカ製サブマシンガンの数あるバリエーションの一つ。大戦期に米軍に広く使用された。特定のミッションで設計図を手に入れた後、研究開発することで手に入る。両手で使用するため盾を装備しながらの使用は出来ないが、命中精度が高くリロードの時間が早い。ただし1発の威力は低めなので連射して狙うことが推奨。開発を進めるとグリップが装着され、最大ランクまで開発を進めるとドラムマガジンとなり装弾数が50発になる。
- なお、『MGS3』でザ・ペインが時々蜂から召喚するトミーガンとはこれのことである。
- イングラムM10(MGSPW、MGS4、MPO)
- アメリカ製の小型9mm口径サブマシンガン。イングラムM11の前身であり、より強力な弾薬を使う関係でサイズも大型化している。『MGS4』では強力な.45ACPモデルになっている。
- 『MGS4』ではサプレッサーの着脱が可能。
- 『MGSPW』では、特定のミッションで設計図を手に入れた後研究開発することで使用可能になり、サプレッサーの他に、バレルジャケットを装着した仕様も登場。バレルジャケットを装着した場合は消音性は得られないが銃の前方を重くする事で射撃時のマズルジャンプを多少抑え、命中精度が上がる。
- イングラムM11(MG、MG2)
- イングラムM10の380ACP口径モデル。武器ボタンを押し続けるとフルオートになる。
- サプレッサーの装着が可能。前方に広く発射されるため、フルオートでは命中しづらい欠点がある。
- 『MG2』作中での表記は前作同様「サブマシンガン」だった。
- MP5A2(MGSPW)
- ドイツのH&K社製のサブマシンガン。MP5は世界中の特殊部隊で使用されているシリーズで、同社のG3アサルトライフルをサブマシンガンとして設計したもの。特定のミッションで設計図を入手後、研究開発することで手に入る。開発を進めるとサプレッサー付きになる。総合的に高い性能を持つが、特に命中精度が優れている。
- MP5SD2(MGSPW、MGS4)
- MP5に固定式サプレッサーを装備した発展型。
- 『MGS4』ではMP5SD2が登場、例の如くサプレッサーが標準装備されている。反動が抑えられて命中率もよくなっているが、威力は低め。本編では弾薬もあまり入手できない。
- 『MGSPW』では特定のミッションをSランククリアで手に入る設計図で、かつMP5A2が開発されている状態で研究開発することで手に入る。MP5A2と比べると威力が上がっているうえ、サプレッサーが劣化しないのでこちらの方が扱いやすい。
- MP5SD5(MGSINT)
- MP5SD2に3点バーストを追加したモデル。『MGSインテグラル』では、難易度「VERY EASY」でのみ初期装備として使用できる。サプレッサー標準装備で、弾数も無制限である。
- Vz.61(MGS3、MGSPW、MPO)
- チェコスロバキア製の小型サブマシンガン。ストックが折り畳まれる様がサソリの尻尾に例えられ、“スコーピオン”の通称を持つ。本来は戦車兵などの狭い空間で活動する兵士の護身用火器であるが、利便性が高いためKGB(ソ連国家保安委員会)や共産系テロ組織に多用され、東側を代表する火器となった。装弾数20発。
- ゲームの仕様上エイムボタンでの肩付け照準はできないが、レーザーサイトを標準装備している上、アサルトライフルに比べて発砲時の反動が小さいためフルオート射撃でも狙いがつけやすく、初心者でも扱いやすい。
- 『MGSPW』ではUz61として登場する。特定のミッションで設計図を手に入れた後、研究開発をすることで使用可能になる。開発を進めるとサプレッサー付きになる。
- Vz.83(MGS4)
- Vz61の9mm×17(.380ACP)弾仕様で、現行モデル。外見上、グリップが木製からプラスチックに代わった他、曲線状だったマガジンが直線になっている。
- UZI(MGO、MPO)
- イスラエルのIMI社製のサブマシンガン。命中精度は比較的M10より悪く、拾える機会もM10より少ない。
- P90(MGS4、MPO+)
- ベルギーのFN社製ブルパップ式サブマシンガン。サブマシンガンとして知られるが、正式にはPDWである。主に天狗兵やヘイブントルーパーが所持している。威力は低いが50発という装弾数を誇る。実銃は防弾チョッキを貫通しながら人体内部で横転してダメージを与えるという特性を持っている。
- 『MGS2』ではアーセナルギアの天狗兵が使用する他、ソリダス・スネークがオルガのトドメを刺す際やRAYの暴走を止めるべく破壊する際に使用した銃でもある。
- 『MGS4』ではヘイブントルーパーの装備として登場、彼女達から奪って使用することも可能。
- H&K MP7(MGS4)
- ドイツのH&K社製のサブマシンガン。P90と同じく、分類的にはPDWである。
- 『MGS4』で登場。P90のライバル銃であるが、サプレッサー装着不可能(実物は可能)なのと装弾数が20発と少なく連射速度が速いことからすぐに弾切れを起こす故に、使い勝手はP90よりも劣る。実銃はPDWの名前の元の銃で、P90と同じく防弾チョッキを貫通し弾丸が人体に留まる特性がある。
- 中盤のPMCが装備していることがある。ダットサイトが装着できるものの、専用モデルになっているため、他の銃で使えるダットサイトを所持していても別途で買う必要がある。
- BIZON(MGS4)
- ロシア製のサブマシンガン。AK-74Mをベースに設計しているため、AK-74Mに非常に似ている。ヘリカル・マガジンを使用しているため、装弾数が他のサブマシンガンに比べて群を抜いて多い。
- Sz.-336 SMG(MGSV: GZ、MGSV: TPP)
- 架空の会社「ソドムカ・ズブロヨフカ社」で製造されているサブマシンガンで、正式名称は「ソドムカ・ズブロヨフカタイプ336サブマシンガン」。弾薬は7.65mm、装弾数は30(+1)発で、連射速度が速いため弾切れを起こすが、『MGSV: GZ』に登場するサブウェポンでは最も高い威力を持つ。最初からサプレッサーとフラッシュライトが装着されている。大まかなモデルとなった銃はVz.61で、グリップ部はUZIに似ている。メインOPS「グラウンド・ゼロズ」のOPでは、謎の部隊「X.O.F」の隊員が装備していた。
- ZE'EV(MGSV: TPP)
- 正式名称は「ゼエヴ短機関銃」。UZIに似ている。弾薬は9mm。初期状態では並の性能だが、開発を進める事で10mm化が可能になり、最終的にサブマシンガンの中では群を抜いた威力となる。FOBの警備設定が殺傷でなおかつ遠距離以外に設定されているとミサイルもしくは盾と共に警備兵が装備する。
- MACHT 37(MGSV: TPP)
- 正式名称は「マハト短機関銃 37」。弾薬は9mm。有効射程が長いのが特徴。開発を進める事でサブマシンガンの中では唯一ロングバレルを装備する事ができ、更に射程距離を伸ばすことが可能。他にもショートバレル化する事で連射性能を伸ばす開発をする事もでき、こちらもサブマシンガンの中では一番の性能となる。モデルとなった銃はワルサーMP及びH&K UMP。
- MACHT-P5 WEISS(MGSV: TPP)
- 正式名称は「マハト短機関銃 ヴァイス」。MACHT 37のカスタムアップモデル。少ない使用コストで最初から使用できる為重宝するが、一部店舗での購入特典としてでしか入手できない。
- RIOT SMG(MGSV: TPP)
- 正式名称は「ライオットサブマシンガン」。ゼエヴ短機関銃がベースとなっている。サブマシンガンの中で唯一非殺傷のゴム弾を発射する事ができる。命中精度は低いが、サプレッサーが標準装備されている為、死角から上手く近づけば敵に見つからずに制圧が可能。FOBの警備設定が非殺傷でなおかつ遠距離以外に設定されているとミサイルもしくは盾と共に警備兵が装備する。
パトリオット
- パトリオット(MGS3、MGS4、MGSPW)
- ザ・ボス愛用の突撃拳銃。アメリカ合衆国のロッキーマウンテンアームズ社によって1990年代初頭に生産された、AR-15を改造した実在の銃[1]をモデルとしている。本来はモデルとなった銃と同様にハンドガンとして分類されるべきものだと思われるが、ゲーム内ではサブマシンガンとして分類されることが多いため、便宜上ここに記載する。
- XM16E1の銃身とストックを切り詰め小型化したもので、大柄なハンドガン程度の携行性と、ライフル弾のストッピングパワーを同時に得ようという、今日でいうPDWに類似したコンセプトの携行兵器だったが、実際には凄まじい反動と中途半端なサイズでコンセプト通りにはならず、まともに使うには熟練が必要となった。また、銃身が短くなったことで銃弾に十分な加速と回転が与えられず、銃弾が空気抵抗に負けて縦回転してしまい威力が低下している。ザ・ボスは片手でこの銃を扱う。
- ザ・ボスが特別に作らせた世界に二つと無い携行兵器であるとされる[2]。使用弾薬は5.56mm×45弾。100連装のドラムマガジンを使用する[3]。また、弾切れを決して起こさない。これはマガジン内部の給弾機構が"∞"の形になっているためとされており、メタルギアの世界観において、∞のマークが付いたものを装備すれば銃弾が無限になることは常識として扱われていることによる[3]。
- 『MGS3』ではゲームの1周目をクリアするとスネークも使えるようになる。サプレッサーこそつけられないものの、弾数が無限でリロードも不要と戦闘にはとても便利な上に、スペシャルアイテムに含まれないのでクリア時の評価にも影響しない。この装備を装備した状態でシギントに無線をすると、入手経路を尋ねられたスネークが「細かいことを気にしてはいけない」と誤魔化す(この銃は本来存在しない2挺目となるため)。
- 『MGS4』ではサブマシンガンに分類されており、ビッグ・ボスがザ・ボスの形見として大事にしていたものをオールド・スネークがビッグ・ボスの形見として使用している。セミ・フルオート切替式。構えると『MGS3』のテーマ曲『Snake Eater』のイントロが一定の確率で流れる。
- 『MGSPW』ではアサルトライフルに分類され、説明文には「アサルトピストル」と記されている。「カズとデート」ミッションで設計図を手に入れていて、かつ研究開発班に愛国者のスキルを持っている兵士がいないと研究開発できない。
トイガン版
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トイガンにてパトリオットピストル(メタルギアシリーズに登場するパトリオットを再現したものではない)が商品化されている。(2012年4月18日現在に通常販売している商品では)完成品がAPSから、各社のM4・M16系シリーズに組み込むキットがPDIから商品化されている。各製品にほぼ共通する特徴が「ベリーショートバレル」「ストックレス」である(一部ストック付きモデルや別バージョンでストック付きとなっている物もある)。
APSのパトリオットは、フルメタルで、全長約510mm、重量約2500g。ハンドガードには四面レールが付いており、アッパーフレーム上にもレールが付く。アイアンサイト付き(前期と後期で種類が異なる)。マズルはサプレッサーのような外見。メタルギアシリーズの「パトリオット」とは若干異なる見た目だが、全長がM16・M4系としてはかなり短い510mm(M16A2の約半分)で、四面レール付きとなっている。そのためブッシュや室内等での取り回しが非常に良好で、さらにドットサイトやフラッシュライトなど、様々なパーツが取り付け出来る。これらの点からサバイバルゲームでは、MP5シリーズやP-90、MC51並の携帯性、拡張性、操作性で、優位に立てる。
PDIのパトリオットキット2(キット1、キットKは絶版)は、組込み後全長約570mm。ハンドガードにチェッカリング等一切無いタイプと、放熱用の穴を空けたタイプの2種類がある。APSのパトリオットに比べれば若干長いが、それでもFA-MASの約3分の2である。オプションで外付けレールが発売されており、それをハンドガードの四方に取り付けることが可能。それにより、拡張性ではAPSと同等。しかし、このキットの最大の利点は、スタンダードタイプ(ハンドガードにチェッカリング等一切無いタイプ)を装着し、各社で発売されているC-MAG(100連ツインドラムマガジン)を装着する(アッパーフレームがレール有りの場合はキャリングハンドルも装着する)と、限りなくメタルギアシリーズの「パトリオット」に似せることが出来る。
第55回 全日本模型ホビーショーにて東京マルイより新製品としてM4パトリオットHCが発表された。2016年4月15日発売。
注釈
- ^ 『MGR』では、早期購入特典として200000BPを用いて購入する事が出来、フォックス・ブレードという名称である事が判明している。また、『MGR』ではグレイ・フォックスの魂が宿っており、それが高周波と共鳴する事で、一定確率で装甲毎切断する効果を持っている。
出典
- ^ Phillip Peterson (2011) (英語). Gun Digest Book of Modern Gun Values. Gun Digest Books. p. 202. ISBN 9781440218330
- ^ 『メタルギアソリッド3 スネークイーター シナリオ・ブック』新紀元社、2005年、545頁。ISBN 4-7753-0362-7。
- ^ a b 『メタルギアソリッド3 スネークイーター シナリオ・ブック』新紀元社、2005年、763頁。ISBN 4-7753-0362-7。
- ^ XOFによるマザーベース襲撃のシーン。『メタルギア サヴァイヴ』では、ミラーが使用しているところが見られる。
- ^ グレネードランチャー装着型は、小島秀夫の救出ミッションに登場する。
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