はくりん‐だん【白×燐弾】
白リン弾
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/01 04:26 UTC 版)
白リン弾(はくリンだん、白燐弾)は、手榴弾、砲弾、爆弾、煙幕弾の一種で、充填する白リンが大気中で自然燃焼すると吸湿して、極めて透過性の悪い五酸化二リンの煙を発生させることを利用する。限定的な照明効果および焼夷効果を持つ場合もある[1]。 陸上自衛隊では、白リン弾を発煙弾としてのみ装備している。白リンの英名"White Phosphorus"の頭文字をとってWP発煙弾とも呼ばれる。 英語圏では白リンと黄リンが共に「White Phosphorus」と表記されるため、日本語訳は白リン発煙弾と黄リン発煙弾の二種類がある。
- ^ a b アルミニウムと混合することで焼夷弾としての効果を付与したものもある。詳細は「ロケット弾」を参照
- ^ a b 「毒ガスと煙」西沢 勇志智著 昭和13年発刊
- ^ この作用を利用してリンは難燃化剤としても使用されている
- ^ (cache) asahi.com(朝日新聞社):イスラエル軍「白リン弾」使用か ガザの死者885人に - 国際
- ^ 司令部護衛を担当した陸軍第一歩兵師団所属の特技兵士。反戦団体のメンバーになっている[要出典]
- ^ a b c d e ジャパン・ミリタリー・レビュー・軍事研究2009年4月号 軍事評論家 野木恵一の記事
- ^ US used white phosphorus in Iraq Wednesday, 16 November 2005 BBC 焼夷兵器としての対人使用を取り上げたBBC報道
- ^ a b c d e White Phosphorus (WP)グローバルセキュリティーによる解説。イラクでの運用について触れているほか、効果や治療法なども含む。英文
- ^ “「シリアで米が白リン弾使用」、ロシアが非難 国際法で禁止の兵器”. AFPBB News. フランス通信社. (2018年9月10日) 2018年9月10日閲覧。
- ^ “ガザなど砲撃で白リン弾使用か イスラエル軍、人権団体が確認”. (2023年10月13日) 2023年12月26日閲覧。
- ^ ドイツ側からの証言として、パウル・カレル著のノンフィクション戦記「彼らは来た」に記述がある。また、映画「フューリー」では、建物内に設置された敵対戦車砲に対し使われている。
- ^ 155mm Projectile
- ^ Type 63 107mm Multiple Rocket Launcher - SinoDefence.com
- ^ (cache) CNN.co.jp:アフガン武装勢力が白リン弾使用 国際部隊が指摘
- ^ a b c “Questions and Answers on Israel’s Use of White Phosphorus in Gaza and Lebanon | Human Rights Watch” (英語) (2023年10月12日). 2023年10月13日閲覧。
- ^ a b c d “焼夷兵器からの民間人を保護を | Human Rights Watch” (2022年11月8日). 2023年10月13日閲覧。
- ^ “https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/arms/ccw/ccw.html 通常兵器の軍縮及び過剰な蓄積禁止に関する我が国の取組 特定通常兵器使用禁止制限条約の概要”. 外務省. 2023年10月13日閲覧。
- ^ “焼夷兵器の新たな使用:より強力な法規制が必要 | Human Rights Watch” (2017年11月20日). 2023年10月12日閲覧。
- ^ “焼夷剤およびフッ化水素(HF) - 25. 外傷と中毒”. MSDマニュアル家庭版. 2023年10月12日閲覧。
- ^ RAI 2005年イギリスの新聞ガーディアンは、RAIが「白リン使用兵器による死者」として放映した遺体が「腐敗による変化であって、(白リンを含む)焼夷兵器による熱傷である証拠ではない」とし、報道の信頼性に対して疑問を投げかけているGeorge Monbiot: Behind the phosphorus clouds are war crimes within war crimes | World news | The Guardian
- ^ ハーレツ 2006年10月22日、ハーレツを含むいくつかの報道機関は「国際赤十字が使用を規制するように求めている」と報道したが、この時点では国際赤十字委員会は白リン弾そのものおよびこの報道に対して一切の公式声明を発表していない。AP通信は2009年1月12日「イスラエル軍によるガザでの白リン弾使用を違法と考える理由は無い」と、国際赤十字委員会「武器ユニット」責任者であるピーター・ハービーが語ったと報道した。ただし1月17日、国際赤十字委員会はこの報道の補足として、公式Webページにおいて「国際人道法が特別にリン兵器を禁止していない事実があるからといって、それはリン搭載兵器を何に使っても合法だということを意味しない。使用事例ごとの合法性は、基本法に照らして多角的に検討されねばならない」と表明した
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