【リー・エンフィールド】(りー・えんふぃーるど)
Lee-Enfield
イギリス軍が制式採用していたボルトアクションライフル。
名の由来は、開発に当たったジェイムズ=パリス=リーとエンフィールド工廠から。
本銃最大の特徴は、10連発の着脱式弾倉を採用していたことであった。
当時の小銃は5連発の固定弾倉が普通だったので、これはかなり先進的な機構だった。
ただ、実際には5連のクリップで装填していて、現代の自動火器の様に弾倉ごと換えていた訳ではないので、着脱式であることが活きたようには思えないが、標準の2倍の装弾数はそれなりのアドバンテージになったはずである。
主に第二次世界大戦期に活躍したが、戦後もしばらく狙撃仕様が本国で使用され、旧英国領の国々では現役のところもあったりする。
スペックデータ
口径:7.7mm
全長:1,130mm
銃身長:640mm(SMLE Mk3以降)
重量:3,900g(弾薬除く)
装弾数:10発
使用弾薬:.303ブリティッシュ(7.7mm×56R)
作動方式:ボルトアクション
発射速度:20~30発/分
銃口初速:744m/s
リー・エンフィールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 03:57 UTC 版)
リー・エンフィールド(Lee-Enfield)は、イギリスで開発されたボルトアクションライフルである。1895年の採用以降、長年に渡りイギリス軍の制式小銃として配備されていた。
注釈
- ^ 一般に、リム付き弾薬を使用する自動小銃や機関銃は、給弾・排莢機構が複雑になり信頼性が落ちる。現在の軍用弾薬でリム付き薬莢を使用するのは、ロシア製の7.62x54mmR弾以外に殆ど存在しないのはこのためである。
- ^ 訳すと「王立小火器工廠製、弾倉付き、口径0.303インチの小銃」になる。
- ^ "melly" メリーと呼ばれることが多い。
- ^ 訳すと「王立小火器工廠製、弾倉付き、口径0.303インチの小銃、短縮型」になる。
- ^ "smelly" スメリーと呼ばれる事が多い。
- ^ 銃身に直接手が触れない為の覆い
- ^ 今で言うIRAとは異なる。アイルランド共和軍を参照
- ^ こちらは現代のIRAである。
- ^ ハンドガードと銃身を固定する留め金のこと。
- ^ 実際の戦闘で考えられる交戦距離を考慮してこの距離になった
出典
- ^ Nothing Is Impossible: A Glider Pilots story of Sicily, Arnhem and the Rhine Crossing p.392
- ^ ヒストリーチャンネル ガニー軍曹のミリタリー大百科 ライフル編
固有名詞の分類
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