マラヤ危機とは? わかりやすく解説

マラヤ危機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/04 06:18 UTC 版)

マラヤ危機(マラヤきき、Malayan Emergency、マレー語:Darurat Malaya)とは、1948年から1960年までマラヤ連邦で行われた、マラヤ共産党(MCP)の軍事部門であるマレー民族解放軍(MNLA)とイギリス軍や英連邦軍とのゲリラ戦闘である。マラヤ共産党は戦争は大英帝国からのマラヤのための植民地独立と、社会主義経済を確立するために共産主義勢力のために戦っていた。植民地当局は「危機」と呼んでいたが、MNLAは「反英民族解放戦争」と呼んでいた[1]。 ロンドンを拠点とする保険会社は「内戦」の場合には保険金を支払わないため、この紛争は保険目的のために英国によって「危機」と呼ばれた[2]


  1. ^ Amin, Mohamed (1977). Malcolm Caldwell. ed. T0he Making of a Neo Colony. Spokesman Books, UK. p. 216 
  2. ^ Burleigh, Michael (2013). Small Wars, Faraway Places: Global Insurrection and the Making of the Modern World 1945-1965. New York: Viking - Penguin Group. pp. 164. ISBN 978-0-670-02545-9 
  3. ^ a b リー, クーンチョイ 著、花野敏彦 訳 『南洋華人‐国を求めて』サイマル出版会、1987年。ISBN 4377307339 
  4. '^ Karl Hack, Defense & Decolonization in South-East Asia, p. 113.
  5. ^ Clutterbuck, Richard (1985). Conflict and violence in Singapore and Malaysia 1945-83. Singapore: Graham Brash 
  6. ^ Prof Madya Dr. Nik Anuar Nik Mahmud, Tunku Abdul Rahman and His Role in the Baling Talks


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マラヤ危機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 06:38 UTC 版)

マラヤ共産党」の記事における「マラヤ危機」の解説

詳細は「マラヤ危機」を参照 マラヤ復帰した英国MCP武装解除求めたが、1948年2月インド共産党主催カルカッタ開かれた東南アジア青年会議」の後、同年3月MCP中央委員会開催して革命武闘路線」を採択し港湾労働者運輸労働者工場ストライキ呼びかけ同年メーデーデモ行進行いシンガポール政府武力衝突起こした。英植民地政府組合指導者追放令受けてMCP全都支部武闘指令発し同年5月31日MCP指導者地下潜行した。武闘指令受けてペナンマレー各地欧州人農園主や国民党右派人士殺害された。 1948年6月17日に英植民地政府マレー全土緊急事態宣言同年7月23日にはMCP人民抗日軍およびその付属組織活動禁止令を発出し、警察MCP本部労働団体捜索、千余人逮捕した共産ゲリラジャングル潜伏し山村散在する華人住民支援を受けながら反英闘争継続した1950年ゲリラ作戦本部となった英・ブリッグス英語版将軍は、マレー山地に住む住民新しen:New Village)に移住させる「ブリッグス・プラン(英語版)」を実施し1951年までに423千人移住させて共産ゲリラ補給路を断ったMCPジャングルの更に奥へと追い詰められプランへの協力者政府官吏警官襲撃し対抗した1951年10月MCPクアラルンプール近郊路上で在マラヤ英国高等弁務官英語版)ヘンリー・ガーニー(英語版)の暗殺成功した1952年2月ブリッグスガーニー後任となったテンプラー英語版)は、各に至るまで議会設立し生地主義による住民登録認めることで華人120万人インド人18万人市民権与えてマレーシア自治進展させ、1953年秋にゲリラ影響力がないと認めた地域食糧制限夜間外出禁止令緩和する白色地域制度導入してゲリラ影響力排除させた。支援者共産ゲリラ離れ進みテンプラー2年間の在任期間中にゲリラ規模を1/3にまで縮小させた。

※この「マラヤ危機」の解説は、「マラヤ共産党」の解説の一部です。
「マラヤ危機」を含む「マラヤ共産党」の記事については、「マラヤ共産党」の概要を参照ください。

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