ジム・カスタム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/16 23:33 UTC 版)
バリエーション
ジム・カスタム高機動型
- GM Fullburnern[20]
ムック『ガンダムウェポンズ マスターグレードモデル“ガンダムGP02A”編』掲載の八須誠による模型作例が初出で(型式番号:RGM-79N-Fb[20])、のちにゲーム『SDガンダム GGENERATION-ZERO』にも登場。その後、八須はふたたびSD版とともに新規に作例を製作し、雑誌『ホビージャパン』に掲載された(細部が初出版と異なる)[21]。
ジム・カスタムにガンダム試作1号機 フルバーニアンの装備を追加した機体。フルバーニアンのユニバーサル・ブースト・ポッド (UBP) や脚部プロペラント・ユニットの有効性が認められ、ジム系へのフィードバックが検討される[20]。しかし、UBPによる極端な機動性・旋回性の向上は機体にかなりのポテンシャルを必要とし、ジム・カスタムがベース機として選択される[20]。数機が試作されて試験運用がおこなわれ、熟練パイロットからの評価はおおむね好評であったが、コスト面で折り合いがつかず[20]、開発は中断される[22]。
武装は、初出版およびゲーム版は専用の[注 3]、再製作版はジム・ライフルを携行する。また、ランドセル本体は初出版はフルバーニアンのもの、再製作版は原型機のものとなっている(ゲーム版は不明)。
ジム・カスタム《シルバー・ヘイズ》
小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』に登場するジム・カスタムのカスタマイズ機(型式番号:RGM-79N)。
不法購入によって宇宙海賊「シュテンドウジ」に渡った機体で、シュテンドウジのパイロットであるウイングス・ハウザーの専用機となっている。全身が銀色に彩られており、頭部に角をイメージした2本のデコレーションが追加されているが、機体への大幅な改造は行われていない。また、携行するシールドの形状は通常のジム・カスタムのものと異なる。
左腕を損傷した後、後述のシルバー・ヘイズ改として改造される。
ジム・カスタム《シルバー・ヘイズ改》
小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』に登場するジム・カスタムのカスタマイズ機(型式番号:RGM-79N)。
宇宙海賊「ファラク」の高機動型ゲルググに対抗するため、シルバー・ヘイズにさらなる改造を施した機体。先端部の3か所からビーム刃を発生させる新型兵装「ビーム・ミツマタ」を携行しており、これによって高機動型ゲルググのビーム・ナギナタに対抗できるだけでなく、通常のビーム・サーベルよりエネルギー消費が抑えられており、継戦能力も向上している。また、左腕にはアレックスと同型のガトリング砲を装備しており、総合的な火力の向上も図られている。
ファラクとの戦いの後、マリア・シールド社を立ち上げて以降もウイングスは本機を愛用しており、ヘルズゲート攻略戦でも本機でカインの援護に回っている。
ジム・カスタム(アトミックヘビーアーマー)
漫画『0083 REBELLION』に登場。映像版には登場しない(型式番号:RGM-79N AHA)。
ジム・カスタムをベースにアトミック・バズーカの運用を可能とした機体。本機の機体説明により、ザクIの使っていた核が原子爆弾だったという設定になった。
アトミック・バズーカ自体にミノフスキー粒子を使った高圧フィールドによって純核融合弾を発射するという意欲的な設計であったが、アトミック・バズーカの設計の不備により、1発発射しただけで二度と使えなくなるという欠点が存在する。なお、後継機に当たるガンダム試作2号機では、純核融合弾からMk82レーザー核融合弾に変更されている。
注釈
- ^ このため「オーガスタ系」と呼ばれる。ただし本機の建造自体はオーガスタ基地でおこなわれたわけではない[7]。
- ^ ただし、本機の最終生産を0086年10月とする資料もある[13]。
- ^ 『マスターグレード ガンダム試作1号機フルバーニアン』のビーム・ライフルと『BB戦士 サザビー』のビーム・ショット・ライフルを組み合わせたものTemplate:SfnウェポンズGP02A編。『GGENERATION-ZERO』のCGでもそのままの形状。
- ^ 先に発売されたガンダムNT-1の金型を一部流用してのキット化という事情も重なり、デザインの統合性を重視しなければいけなかった
- ^ 腹部コクピットハッチのほか、額中央、頭部側面インテーク、胸部左に増設されたセンサーなどに、後のRX-178 ガンダムMk-IIへ繋がる意匠が認められる。
- ^ 胸部複合インテーク・ダクトおよびバックパックは、ジム・カスタムと同じくオーガスタ系ガンダムであるガンダムNT-1に準ずる形状のものが設置されている。
- ^ 宇宙世紀0083年のティターンズ設立計画書によれば、そもそもはオーガスタ研究所で開発されて宇宙世紀0084年に地球連邦軍の各部隊に配備予定であったものを、前倒しでティターンズに配備し、専用機として運用することとなった。
- ^ 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』第1巻による[26]。同書137頁には「ジム・クゥエルの近代化改修」との記述があるが、これがリニアシート式への換装を指すかは不明。
出典
- ^ a b c ニュータイプ別冊0083 1993.
- ^ a b c d e f g h 0083略奪編 1991, p. 55.
- ^ 0083大百科 1992, p. 114.
- ^ DC一年戦争外伝 1997, p. 34.
- ^ MS大全集2013 2012, p. 32.
- ^ MGカスタム 1999, p. 2.
- ^ a b c d e f g h i MGカスタム 1999, p. 3.
- ^ 0083大百科 1992, p. 22.
- ^ a b c d e マスターアーカイブジム2 2015, p. 82-85.
- ^ ラポートDX0083 1993, p. 55,98.
- ^ a b c EBデラーズ紛争編上 1992, p. 80-81.
- ^ a b c d e f HGUCカスタム 2011.
- ^ a b c d e f マスターアーカイブジム2 2015, p. 87-95.
- ^ a b c d e f g MGカスタム 1999, p. 11.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p MGカスタム 1999, p. 13.
- ^ MGクゥエル 1999, p. 13.
- ^ マスターアーカイブジム2 2015, p. 124.
- ^ a b c d e マスターアーカイブジム 2010, p. 94.
- ^ a b c d e AOZ ReBoot74 2022.
- ^ a b c d e ウェポンズGP02A編 1998, p. 66-71.
- ^ ホビージャパン07 2000, p. 27.
- ^ Gジェネ0新聞 1999, p. 60.
- ^ a b c 『HGUC 1/144 ジム・クゥエル』バンダイ、2007年1月、組立説明書。
- ^ a b c d e 『1/100 MG ジム・クゥエル』バンダイ、1999年12月、組立説明書。
- ^ 『GUNDAM LEGACY』第3巻、角川書店、2009年4月。(ISBN 978-4-04-715181-9)
- ^ 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』第1巻、アスキー・メディアワークス、2011年3月、169頁。(ISBN 978-4048704564)
- ^ a b 『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに Vol.2』メディアワークス、2003年12月、74-75頁。(ISBN 978-4840225892)
- ^ AOZ ReBoot SP1 2022.
- ^ 電撃ホビー07 2014, p. 11-12.
- ^ 『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第7巻、角川書店、2013年9月、3頁。(ISBN 978-4041208410)
- ^ 『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第1巻、角川書店、2010年12月、159頁。(ISBN 978-4047155923)
固有名詞の分類
- ジム・カスタムのページへのリンク