ジム・カスタム ジム・カスタムの概要

ジム・カスタム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/17 16:05 UTC 版)

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作中の軍事勢力のひとつ「地球連邦軍」の量産機で、『機動戦士ガンダム』に登場する「ジム」の改良型。「やられ役」としての描写が多いジムとしては珍しい、「エースパイロット用の高性能機」という設定が特徴。『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する「ガンダムNT-1」とはパーツの一部を共用しており、外見も似通っている。『0083』劇中では、「サウス・バニング」率いる「アルビオン」MS部隊の主力機として登場する。

メカニックデザインカトキハジメ

設定解説

諸元
ジム・カスタム
GM CUSTOM
型式番号 RGM-79N
頭頂高 18.0m
本体重量 42.0t
全備重量 57.6t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 1,420kW
推力 30,000 kg×2(背部)
1,870 kg×4(足部裏側)
(総推力)67,480kg
武装 頭部60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル
ジム・ライフル
ビーム・ライフル
シールド
搭乗者 サウス・バニング
アルファ・A・ベイト
ベルナルド・モンシア

U.C.0080年10月13日に施行された「連邦軍再建計画」に基いて開発された機体[1]。RGM-79 ジムの派生機の一つとして、一年戦争終結後に製造された[2]。設計の折にはRGM-79SCRGM-79GRGM-79GSガンダムNT-1などの技術も反映されている[1]。とりわけ、ガンダムNT-1とは基本設計やパーツ規格までもが共通化されており、開発は同機を担当したオーガスタ基地にて行われた[1]

従来のジムと比較してアポジモーターや出力の強化が行われており[3]、関節部にはマグネットコーティングも施されているほか、ジェネレーターはタキム社製の高出力モデルが採用されている[4]

デラーズ紛争前後の連邦製量産機としては最上位機として位置付けられている[2][注 1]が、突出した面の少ない無難な機体特性を持っており、本機の評価を端的に表現すれば「特長がないのが特徴」とも揶揄される[2]。性能に比例して製造コストも高かったため、実際の配備は少数のエース級パイロットのみにとどまった[2]。しかしながら、後年においてもエゥーゴなどの部隊で運用されており、コクピットシートなどに改良を施した機体も存在している[4]。機体カラーは部隊ごとに異なり、アルビオン配属機は全体がブルーグレー、グレイファントム配属機は青系基調、連邦軍標準機はRGM-79に準ずるもの、エゥーゴ所属機は同軍のジムIIと同様である[4]

デラーズ紛争後は生産ラインが特殊部隊ティターンズの管理下に置かれ、若干の設計変更と共に黒と濃紺(ティターンズカラー)に塗装されたジム・クゥエルの生産へ切り替えられた[2]

武装

頭部60mmバルカン砲
頭部内蔵式の60mmバルカン砲で、2門設置される。
ビーム・サーベル
従来のジムとは逆のバックパック右側に1基装備される。
ジム・ライフル
型式番号はHWF GR・MR82-90mm[1]。「ジム・ライフル」の通称で呼ばれる90mmマシンガン。実体弾であるが、ゲルググ・マリーネドム・トローペンをはじめとするほとんどのデラーズ・フリート所属MSを撃破する威力を持つ。
ジム・マシンガン
型式番号はHWF GMG・MG79-90mm[1]。ブルパップ・マシンガンとも呼称される[5]。ジム・ライフルと共通規格の装備。
シールド
ジム・コマンド用モデルの更新型[2][注 2]
ビーム・ライフル
『0083』に登場した機体は装備せず、後述の『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』に登場するエゥーゴカラーの機体が装備。ジムIIのものと同型である。

作中での活躍

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
第3話にて初登場。ジオン公国残党軍デラーズ・フリートに強奪されたガンダム試作2号機の奪還任務を受けたペガサス級強襲揚陸艦アルビオンに3機が配備され、同艦のMS隊隊長サウス・バニング大尉、補充パイロットのアルファ・A・ベイト中尉とベルナルド・モンシア中尉が搭乗する。モンシアは配属直後の本機をバニングに無断で持ち出し、コウ・ウラキ少尉操縦のガンダム試作1号機と模擬戦を行った。
第4話では、ノイエン・ビッター少将が指揮するキンバライド基地防衛隊と交戦し、ドム・トローペン4機を含むMS部隊を母艦アルビオンとの連携で全滅させるも、ザクIIF2型の攻撃でベイト機が脚部に被弾し、行動不能となった。
第5話では、シーマ・ガラハウ中佐率いるシーマ艦隊とアルビオンのジム・カスタム部隊が交戦し、ゲルググM部隊と激戦を繰り広げた。戦闘終盤、シーマ専用ゲルググMに圧倒されたガンダム試作1号機を救うべく、バニングが本機で初出撃している。バニングはゲルググMを1機撃墜し、シーマ機を撤退させた。
第8話では、シーマ艦隊と遭遇した戦艦バーミンガムを援護すべく、バニング機がガンダム試作1号機フルバーニアンジム・キャノンIIを率いて出撃した。バニング機は再びシーマ機と交戦した結果、同機の110mm速射砲弾が機体の右腹部に命中する。当初は問題なかったが、母艦へ戻る途中には損傷が拡大して爆発し、バニングは戦死して機体は失われた。残されたモンシア機とベイト機はその後もアルビオン所属機として活躍し、デラーズ・フリートのMSを多数撃墜した。
機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-
『0083』以前に制作されたテレビ版に本機の設定はまだなかったが、『0083』以後に制作された劇場版には本機の設定が導入されており、ジム・キャノンIIと共にエゥーゴ側の戦力として配備されている様子が、背景的に数カット描かれている。正規カラーのブルーグレーの機体だけでなく、ジムIIと同様のエゥーゴカラーで塗装された機体も登場する。



注釈

  1. ^ 劇中でも、本機に搭乗したパイロットたちが「旧式のゲルググなら楽なもの」と、一年戦争当時の高性能機を見下す発言をしている。
  2. ^ 劇中第4話では、ドム・トローペンのラケーテン・バズーカ弾がモンシア機のシールドに命中し、同機の盾は粉砕された。第5話では、シーマ専用ゲルググMの発射したビームがモンシア機のシールドに被弾し、上半分が吹き飛んだ。第8話では、同じくシーマ専用ゲルググMの110mm速射砲弾でバニング機のシールドそのものが粉砕されている。
  3. ^ 『マスターグレード ガンダム試作1号機フルバーニアン』のビーム・ライフルと『BB戦士 サザビー』のビーム・ショット・ライフルを組み合わせたもの[6]で、『SDガンダム GGENERATION-ZERO』にもそのままの形状で使用されている[7]

出典

  1. ^ a b c d e 『1/100 MG ジム・カスタム』バンダイ、1999年12月、組立説明書。
  2. ^ a b c d e f 『1/144 HGUC ジム・カスタム』バンダイ、2011年1月、組立説明書。
  3. ^ 『機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.6 デラーズ紛争編 上』バンダイ、1992年2月、81頁。(ISBN 4-89189-215-3)
  4. ^ a b c 『マスターアーカイブ MS ジムvol.2』バンダイ、2015年3月、82-88頁。(ISBN 978-4797371239)
  5. ^ 『HGUC 1/144 ジム・スナイパーII』バンダイ、2012年9月、組立説明書。
  6. ^ GUNDAM WEAPONS マスターグレードモデル"ガンダムGP02A"編』ホビージャパン、1998年10月、71頁。(ISBN 978-4894251847)
  7. ^ 『月刊ホビージャパン』2000年7月号、27頁。


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