排気とは? わかりやすく解説

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はい‐き【排気】

読み方:はいき

[名](スル)

容器建物内空気を外へ除き去ること。「パイプ通して屋外へ—する」

熱機関不用となった燃焼ガスなどの気体排出すること。また、その気体。⇔吸気


排気

英語 exhaust gas

内燃機関から排出されるガスで、燃焼室において燃焼過程経ていることから、燃焼起因する多く成分含んでいる。それらのなかでガソリン機関では窒素酸化物一酸化炭素、未燃焼燃料である炭化水素が、ディーゼル機関ではさらに排気煙スモーク大気排出できる量が法規制対象となっている。また近年地球温暖化の原因となっているといわれている二酸化炭素十数パーセント含まれており、その排出軽減提唱されている。

参照 排気圧力
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

はいき 排気 exhaust gas

空気調和換気設備などで、室内空気室外排除すること、または排除され空気

排気ガス

(排気 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/24 01:44 UTC 版)

自動車の排気

排気ガス(はいきガス、: exhaust gas)は、ガソリン軽油などの燃料エンジン燃焼したり、さまざまな化学反応を起こすことで生ずる気体で、大気中に放出されるものを指す[注釈 1]

自動車用語では排気 (exhaust)、または排ガス排出ガス(共にexhaust gas)とも言う。日本産業規格 (JIS D0108) では、ブローバイガスや燃料蒸発ガス(ガソリンベーパー)などエンジンの燃焼に伴うもの以外を併せて、排出ガス (emission gas) と総称して区別している。

成分

有機化合物に由来する排出ガスは大部分が二酸化炭素水蒸気であるが、微量成分として他物質を含む。一酸化炭素 (CO)、炭化水素 (HC)、窒素酸化物 (NOx) あるいは粒子状物質 (PM) などである。

下記にその成分を記す。

一酸化炭素 (CO)
有機化合物酸化される際、酸素供給が不十分な不完全燃焼であると発生する。人体に対する毒性がある。
炭化水素 (HC)
ガソリン(C8H18 など)が揮発したり、燃焼が不完全で燃焼できなかった混合気(未燃焼炭化水素)がそのまま排出されると発生する。太陽光紫外線成分によって、光化学スモッグを引き起こす光化学オキシダントへと変化する。呼吸器などの粘膜への刺激、農作物への悪影響が見られる。
窒素酸化物 (NOx)
高温・高圧状態になる燃焼室では窒素が酸化しやすく、発生する。排出ガス全体のうち、自動車の排出ガスによる発生量が3割を占める。窒素酸化物には酸素の結合量によっていくつか種類があるため通常は酸素の数を x と表記し、各種の窒素酸化物をまとめて示している。
粒子状物質 (PM)
マイクロメートル単位の粒子。大気中に浮遊しているものは浮遊粒子状物質 (SPM) と呼ばれており、粒径10 µm以下のものと定義されている。特に粒径の小さい2.5 µm以下のものは微小粒子状物質 (PM2.5) と呼ばれている。
二酸化炭素 (CO2)
有機化合物の燃焼や生物代謝によって発生する。現代は電気モーターを併用するハイブリッドカーや低燃費のガソリン直噴エンジンが使用されている。
硫黄酸化物 (SOx)
硫黄の酸化物の総称。二酸化硫黄 (SO2) と三酸化硫黄 (SO3) を主に指す。十分精製されていない石油や低品位の石炭などは硫黄を含んでおり、これらの燃焼によって発生する。大気汚染酸性雨の原因の一つ。

なお、CO, HC, NOx の抑制方法は二律背反であるため、単一の方法では全てが低いレベルに収まることは無い。自動車用ガソリンエンジンの場合、全ての排出量を抑えるには3つが比較的低いレベルに収まる空燃比(およそ14.7 = ストイキオメトリ)で燃焼させ、三元触媒で処理を行うなどの方法がある。これらを基準値以下で成立させるにはキャブレターでは難しい面もあり、細かく燃料量を制御できる電子制御式燃料噴射装置 (FI) が適しているため、オートバイなどでもFI化が進んでいる。一方、排気が常に酸素過剰となるディーゼルエンジンは、還元剤にアンモニア/アンモニア水や尿素水を用いた選択触媒還元脱硝装置尿素SCRシステムで後処理を行う。

脚注

注釈

  1. ^ 小型船舶では水中排気も見られるが、それらの排気も水面に達した後、大気に放出される。

出典

関連項目


排気

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/01 03:10 UTC 版)

空気弁」の記事における「排気」の解説

配管内の含まれる空気少量ずつ分離し、やがて管内に溜まると円滑な流通阻害されるようになる配管内の凸部として空気弁設け、この部分から空気を逃がす働きがある。また一旦抜かれたり新設され管路内に充する場合空気逃げ道が必要となり、そのための空気出口となる。通常時空気弁内部充たされており、弁座フロート密着することで密封されている。空気弁内部空気ある程度溜まると、フロート浮きながら水面位置まで下がるため、弁座フロート接触解かれ外部空気流出する空気流出によって水面上がるフロート上昇し、やがて弁座フロート密着することで再び気密保たれる空気流出過程のいずれにおいても内部加圧状態が失われることはない。

※この「排気」の解説は、「空気弁」の解説の一部です。
「排気」を含む「空気弁」の記事については、「空気弁」の概要を参照ください。

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排気

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 07:46 UTC 版)

名詞

 (はいき)

  1. 装置使用した気体を、そのそとに放出すること。

関連語

翻訳

動詞

活用

サ行変格活用
排気-する

翻訳


「排気」の例文・使い方・用例・文例

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