第二寮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 01:24 UTC 版)
瑞稀らが生活している寮。主に運動・文化部・帰宅部の混合の生徒の寮。部屋は共同で、トイレとシャワーが付いている。 芦屋瑞稀(あしや みずき) 声:桑島法子 主人公の女の子。お転婆な性格だが、可愛いので男子に人気が高い。佐野泉の走高跳に憧れてアメリカから日本の桜咲学園へ性別を偽り入学し、その泉と同室で生活することになる。 意外にも高い運動神経を持ち、その実力は学内でもトップクラスである。特に走りにおいては中津を抜いて校内1位。精神と身体を共に鍛えるために一時空手部に仮入部したことが何度かあった。しかし、かなりの天然なので女だとバレそうになることが度々ある。佐野が女と気付いていることは知らず、いつしか恋心を抱き、両想いになる。佐野、中津、難波とともに新しいブランドのモデルをやった事があり、そこのコネでバイトもしていた。 1巻の終了時点で佐野と梅田に女であることが発覚している。その後、難波伊緒に着替えているところを見られ、女だとばれるものの、その後は女だとばれないように胸がぺっちゃんこに見えるベストを作ってもらったり、生理期間中はナプキンを届けてもらったりして協力してもらっている。また、実は萱島も瑞稀が女性である事実に気付いていた。しかし、そのことは後になって本人から知らされるまで、瑞稀本人は気付いていなかった。22巻では服を脱いでいた所を天王寺・難波・姫島の3寮長に発見され、さらに脚立から落ちて二寮生徒に、最終的には桜咲学園の生徒全員に女性であることが発覚してしまう。 正体が生徒全員に知られたあとは退学という形で桜咲学園を去った。 名前は兵庫県芦屋市・芦屋駅(JR・阪神)から取られている。また、「瑞稀」という下の名前は作者友人の子供より拝借した。 イメージフラワーはデイジー。 佐野泉(さの いずみ) 声:私市淳 2年。瑞稀の憧れの走高跳の選手。寮でも同室で、さばけた性格の瑞稀をあるハプニングから、いち早く女と気づく。しかし、本人には気付いたことを告白していない。 一時期に中学時のマネージャーを事故からかばった事が原因で高跳を辞めてしまったが、瑞稀に影響されて再び高跳に復帰した。 クールでぶっきらぼうな性格だが、根は優しく美青年な為、女子からの人気も非常に高い。札幌出身で、弟の森(しん)がいる。甘い食べ物は元からあまり好きではなかったが、祖母に毎日ぼたもちをふるまわれたことがきっかけで更に嫌いになり、極端に甘い物を見ると意識が飛ぶこともある。 父親とは走高跳で衝突したために仲が悪い。学業成績は全ての教科において優秀で、高校の奨学生でもある(英語に至ってはネイティブスピードでついていける)が、酒類を飲むとキス魔になるという一面もある。また、風呂好きという意外な一面があり、アメリカの瑞稀の実家に行った際にその家の風呂が総檜だと聞き、瑞稀の父親と熱く語り合ったこともある。瑞稀を知っていくごとに段々と瑞稀に恋愛感情を抱いていく。 名前は大阪府泉佐野市・泉佐野駅(南海本線・南海空港線)からと、連載当時に人気があったジャニーズJr.の佐野瑞樹から取っている。 イメージフラワーはカラー。 中津秀一(なかつ しゅういち) 声:森久保祥太郎 2年。大阪出身で、関西弁を話す。瑞稀が女ということは知らないが、彼女を好きになってしまう。ゆえに、自分は同性愛者ではないかと悩んでいる。そのため、いつも「俺はホモじゃない!」と叫んでいる。 勉強はからっきしだが、サッカー推薦で入学した経緯から、弱いと知りながらもサッカー部に所属しており、「グラウンドの若き獅子」、「燃える若獅子」とも言われる程有名である。将来の夢もサッカー選手であり、金髪に染めたのも幼馴染みとの約束である。 一度は練習試合で対戦した高校の女子生徒・今池こまりから告白されて付き合っていたこともあったが、瑞稀のことで思い詰めてしまい、交際は破局を迎えている。それと同時に寮生の面前で瑞稀に告白した。それ以降彼女に積極的にアプローチするも、いつも空回りしている。 最終巻で瑞希が脚立から落ちて気を失ったことがきっかけで瑞稀が女という事実を知るも、彼女への想いは変わらなかった。 性格はいつも明るく、クラスのムードメーカー的存在。喧嘩っ早く、見た目などから不良に見られがちだが、人懐っこくお人好し。学校の近くのお好み焼き屋の常連でもある。瑞稀の友人のジュリアとは犬猿の仲。 名前は大阪市北区中津・中津駅(阪急・地下鉄御堂筋線)から取られている。 イメージフラワーはバラ。 難波南(なんば みなみ) 声:三木眞一郎 3年。瑞稀らが生活する第二寮の頼れる寮長。 美形でかなりの女好きのチャラ男だが、気さくで後輩思い。第二寮に入寮する瑞稀にも親切に接した。強いリーダーシップもあり、寮生から圧倒的に支持を受けている。また、三寮長からなる「花桜会」のメンバーで、生徒会長的な役割も果たす。第一、第三寮長とはイベントがある度に何かと張り合っている。苦い恋の経験があり、それが女好きになった原因だと思われる。 伊緒の息子で、保健医の梅田北斗とは叔父と甥の関係。叔母の里緒からは「南ちゃん」と呼ばれている。後輩の中央千里から好かれているが、本人は避けて軽くあしらっている。真剣な告白も受けるが、結局振った。 名前は大阪市中央区難波・難波駅(地下鉄御堂筋線・地下鉄四つ橋線・地下鉄千日前線・南海・JR・近鉄・阪神)と周辺地域の通称「ミナミ」から取られている。 イメージフラワーはデンファレ。 萱島大樹(かやしま たいき) 声:伊藤健太郎 2年で瑞稀のクラスメイト。常に冷静な性格。 霊感が非常に強く、霊を視認し交信することができ、時々人間離れした術を見せることもある(自分の周囲に霊によるバリアを張る・結界を展開するなど)。持ち霊の名はポチとタマ。また、人のオーラを見て心を読み取ることもでき、度々中津のオーラ実況をしている。わりとズボラなところがあり、オーラの数で頭数を数えている。男と女ではオーラが違うらしく、実は最初(転入してきた日)から瑞稀が女だと知っていた。 中津のルームメイトで、初めて友達と呼べる友達は中津である(その経緯は、彼が主人公の後の番外編の中で明かされる)。そのためか彼の相談に乗ったり、落ち込んでいる彼を励ましたりとからかう反面、優しいところもある。 ヨガやボウリングの腕前はかなりのもの。ボウリングは両親が大好きで、小学生の頃大会で家族優勝を果たしたりもしていたらしい。3年後の彼はソムリエのアルバイトをしている。 学力は佐野泉と同レベルで、将来は大学で民俗学を専攻したいらしい(恐山で修行とも言っていた)。第三寮の少年陰陽師・一条戻からは一方的にライバル視されているが、彼自身の霊的能力は皆無に等しい。 名前は大阪府門真市と寝屋川市にまたがる萱島駅(京阪本線)と同駅のプラットホームを貫く楠の大樹から取られている。 イメージフラワーはリンドウ。 中央千里(なかお せんり) 声:手塚ちはる 2年で瑞稀のクラスメイトの「乙女系」美少年。性格は不器用。1年の時「ミス桜咲」に輝く。 友人にはそれなりに優しいが、敵とみなした相手には執拗なまでに攻撃を仕掛けることがある。 自分が可愛いことがわかっているため、双璧の瑞稀には激しいライバル心を持っていたが、次第に打ち解け、友達となる。自分と同じく男性を好きになってしまったと想われているため、瑞稀に愚痴を言ったりするが、相談相手でもある。 南が好きで、一方的に付きまとっており、彼に近づこうとする女子たちを片っ端から蹴散らす。バレンタインデーに南に告白する。 名前は大阪府豊中市・千里中央駅(せんりちゅうおう、北大阪急行電鉄・大阪高速鉄道(大阪モノレール))から取られている。 イメージフラワーはダリア。 野江伸二(のえ しんじ) 声:吉野裕行 2年。瑞稀のクラスメイトで、親しい間柄。裁縫が得意で、コスプレ用の衣装を作って楽しんでいる。 漫研部員なので、アニメや漫画の話が得意。逆に怪談話は苦手で、よく萱島に怖がらされている。背が低いことを気にしている。 お調子者な性格で、関目とは1年の頃から同室でとても仲が良く、彼女ができるまでは関目と共にナンパをしたりしていた。 梅田里緒がタイプであったが、合同ダンスパーティを切っ掛けに、安倍野エリカと付き合った(本人は否定しているが、関目曰く里緒に少しは未練があったらしい)。 名前は大阪市城東区・野江駅(京阪本線・地下鉄谷町線)から取られている。 イメージフラワーはパンジー。 関目京悟(せきめ きょうご) 2年で瑞稀のクラスメイト。陸上部員で長距離をしている。跳ねた髪で眼鏡をかけている。 野江とはルームメイトであり、親友。そのためいつも野江とナンパをしたりしていた。 性格は基本的に冷静で大人だが、女好きなのがキズ。しかし、最終回後の番外編で彼女とできちゃった結婚をしている。 名前は大阪市城東区・関目駅(京阪本線)から取られている。 イメージフラワーはグラジオラス。 道頓堀(どうとんぼり) 3年でクッキング部の部長(部員は彼しかない)。難波とは同室で、時々寮長の仕事を任されている。かなりの悪人面だが、彼の作るスイーツは絶品の為、寮生たちから慕われている。 長堀橋之助(ながほり はしのすけ) 2年C組。前髪で目が隠れているのが特徴。通称「仕立屋」で、将来自主ブランドを立ち上げるのが夢。仕立て上げはプロ級で、寮内で自作品を安価で販売もしており、宝探しのイベントでも第二寮のコスチュームのデザインを担当した。 名前は大阪市中央区・長堀橋駅(大阪市営地下鉄堺筋線・長堀鶴見緑地線)から取られている。 裕次郎(ゆうじろう) 第二寮で飼われている犬。基本的に男には懐かないが、女の瑞稀には直ぐ懐いた。元は別の飼い主がおり、ラッキーと呼ばれていた。保健所行きになる所を佐野に引き取られた。後に本当の飼い主が会いに来たが、第二寮で飼われることを選んだ。
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第二寮
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「花ざかりの君たちへ (テレビドラマ)」の記事における「第二寮」の解説
日本版テレビドラマでは運動部の生徒の寮となっている。 芦屋 瑞稀 2007年版では原作以上に男らしい口調で話している。通称『秘密系イケ・メン?』。 原作と台湾ドラマ版、2011年版では退学という形になるが、2007年版では卒業証書授与されており、2007年版スペシャルの3寮長の卒業式には特別に桜咲学園へ来ていた。 佐野 泉 2007年版では原作以上につかみ所のない性格で、以前はピアスをしていたりと悪ぶった面も見せていた。通称『セクシー系イケメン』。 原作と台湾ドラマ版、2011年版では佐野が高飛びを辞めるきっかけは中学時のマネージャーをかばった事が原因だが、2007年版ではアメリカでの合宿にて瑞稀を助けて怪我をした事が原因となっている。 韓国ドラマ版では高飛びの選手である傍ら、タレント活動もしている。 中津 秀一 日本版テレビドラマでは関西弁ではなく標準語で話している(台湾ドラマ版の日本語吹き替えでは原作同様、関西弁で話している)。ただし、2011年版の最終回にて、瑞稀に送った色紙のメッセージは関西弁だった。生地については2007年版では公表されなかったが、2007年版スペシャルで原作と同様大阪出身であることが公表された。なお、2011年版では本編で明かされた。 原作では佐野のことを「泉」と呼んでいるが、2007年版と2011年版の初期は「佐野」と呼んでいるほか、初期の頃は佐野と仲が悪かった。また、第1話では瑞稀にも嫌がらせなどをしていたが、第2話以降は正式に友達となっており、瑞稀を好きになったのもミスター桜咲コンテストとなっている。母親はかなりの喋り好きで、中津曰く“マシンガントーク”。通称『ムードメーカー系イケメン』。 台湾ドラマ版では最終的にジュリアのことを好きになる。 難波 南 2007年版ではスペシャルでジュリアにアプローチをかけている。ダンスパーティーでは中央とペアになっており、運悪くアクシデントで彼にキスをしてしまった。通称『ワイルド系イケメン』。 韓国ドラマ版では体操選手の山科理香のファンとなっているが、彼女には相手にされていない。 萱島 大樹 2007年版では原作よりも明るく、ノリの良い性格となっており、手にオーラを漂わせている。最終話には何故か岸里樹里とカップルになる。通称『不思議系イケメン』。 中央 千里 2007年版では原作よりも明るく、ノリの良い性格となっており、口調も原作より男らしくなっている。南が学園で浮いていた自分を優しくしていたので好きになったというエピソードがある。通称『美少年系イケメン』。 韓国ドラマ版では想い人が中津となっており、瑞稀のことが気に入らない原因の一つとなっている。 関目 京悟 2007年版では瑞稀の最初の友達である。名前を間違えられたりとヘタレ扱いされていることが多い。また、ブロッサム学園の阿倍野エリカの彼氏になっている。原作では跳ねた髪をしているが、髪型が回を重ねるごとに変化している。通称『(自称)知的イケメン』。 原作と2011年版では眼鏡をかけているが、台湾ドラマ版や2007年版ではかけていない。 野江 伸二 2007年版ではサブキャラクターとなっており、原作より影が薄い。しかし嘘発見器を作るなど、かなり高技術な所がある。通称『フレンドリー系イケメン』。 嵯峨 和真 2011年版と台湾ドラマ版では登場しない。2007年版では第2寮の生徒で、サッカー部の部長となっている。いつも中津とつるむ教室の盛り上げ役で、バイブルは『キャプテン翼』。中津同様フレンドリーさが人気で、ランキングでは常に上位に食い込む。通称『翼くん系、さわやか系イケメン』。
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