犯人の人物像とは? わかりやすく解説

犯人の人物像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 15:12 UTC 版)

ロボトミー殺人事件」の記事における「犯人の人物像」の解説

犯人のSは家計助けるため働きながら勉強しており、正義感の強い真面目な青年として知られていた。20歳にして通訳となるも、親の看病のため帰郷し土木作業員として働いた。しかし、関連会社仕事上の不正を抗議した際、貧し経済状況から、出され口止め料受け取ってしまう。これを会社恐喝行為として訴え、Sは刑務所収監される。 出所後は翻訳仕事から、海外スポーツライターとして活動始め事務所開いて実績積んでいった。 しかし1964年3月、妹夫婦と親の介護について口論になり家具壊して駆けつけ警官により逮捕、精神鑑定かけられる精神病質鑑定されたSは精神科病院措置入院となり、病院内知り合った女性ロボトミー手術により人格変わってしまい、その後自殺したことに激怒執刀医詰め寄ったことで危険だとしてロボトミー一種、チングレクトミー手術強行される。この医師は、Sの母親詳しく説明せずに手術承諾書にサインをさせたといわれている。 退院後はスポーツライターに戻るも、感受性鈍化意欲減退などでまともな記事書けず、後遺症悩まされ強盗事件起こす出所後はフィリピン通訳となるが反政府運動巻き込まれ国外追放となる。帰国後、「ロボトミー手術問題点世間知らしめる」として犯行及んだ裁判で再び精神鑑定を受け責任能力有り判定されたが、脳内手術用器具が残留しており、脳波に異常がある事も明らかとなった。Sは「無罪死刑なければロボトミー手術理解していない」として無罪死刑どちらか望んでいたが、1996年最高裁無期懲役が確定となった。 Sは、近年服役中体調不調により生きていても仕方がない考え刑務所自殺主張し、「自死」とそれを認めない精神的苦痛により160万円を国に求め裁判起こしたが、2008年2月15日仙台地裁近藤幸康裁判官は、自死法的に認められていないとして請求棄却した。

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犯人の人物像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 01:50 UTC 版)

テキサスタワー乱射事件」の記事における「犯人の人物像」の解説

詳細は「チャールズ・ホイットマン」を参照 犯人であるチャールズ・ジョセフ・ホイットマン(英: Charles Joseph Whitman)は1941年6月24日生まれ裕福な中流上層家庭で何不自由な育った成績秀でスポーツ万能音楽才能を示すなど、恵まれた少年時代過ごしている。その一方厳格な父親からは体罰を含む厳しいしつけを受け、父との関係悪かったボーイスカウトとして活動していた12歳ときには当時世界最年少イーグルスカウト昇進したこともあった。アメリカ海兵隊一級射手資格取ったのち除隊事件当時犯行舞台となったテキサス大学建築学を学ぶ大学院生であった性格は穏やかで快活冗談がうまく、子供好きで、誰にでも愛想良く、「模範的なアメリカ好青年であったといわれている。大学へは1961年入学し当初海軍下士官科学教育プログラム (英: Naval Enlisted Science Education Program) で奨学金得ていた。妻に出会い結婚したのは在学中のことだった。しかし、学業順風満帆とはいかなかった。ギャンブルのめりこみ成績悪かった1963年には奨学金受給資格失った1966年両親離婚したころから発作的な暴力衝動激し頭痛悩まされるようになり、カウンセリング受けている。事件先立ち「悲しませたくないから」という理由で妻と母を殺害死後自分解剖をするよう希望する遺書を遺している。また、この遺書には、父親対す憎悪の念が生々しく記されていた。他に、父親と弟に宛てた遺書残されているが、父親宛て遺書は現在も公表されていない事件後、実際に解剖が行われ、脳の視床下部部分からくる大の腫瘍発見された。この腫瘍が脳の扁桃核圧迫し暴力衝動誘発していたとも考えられたが、事件へどの程度影響したかや、事件の詳しい動機などはよくわかっていない。

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犯人の人物像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 09:36 UTC 版)

土浦連続殺傷事件」の記事における「犯人の人物像」の解説

死刑囚Kは1983年10月13日生まれ2013年2月21日法務省法務大臣谷垣禎一)が発した死刑執行命令により収監先・東京拘置所にて死刑執行された(29歳没)。 Kの一家は、父(外務省ノンキャリア官僚事件当時外交史料館課長補佐)、母(パート勤務)、K、妹、妹、弟の6人家族。幼少期は父の仕事都合で、上海次いでニューオーリンズ生活する小学校横浜市内公立校に通うが、この頃から父は仕事多忙になって家族触れ合う時間無くなり育児は母に任せきりとなる。しかし子供小さい頃は子煩悩であり、土日には子供たち触れ合う時間持っていたが、子供学力やしつけに関して厳し態度とっていた。Kの子育てについては、小学3年生頃からKに対す期待実際のKの成長ぶりとのギャップに悩むようになり、小学6年生時の学習評価は「真面目に取り組むが、限られた時間内での学習が苦手」であった一方で母は頭の良さ追求する父とは異なり生きる力人間力伸ばすことを考えて子育てをした。対人関係についての評価徐々に改善してゆき、人間的な成長うかがえた。小学5年生時に土浦市マイホーム購入し引っ越す。中学時代おとなしく控えめ性格で、反抗期はなかった。高校近く私立霞ヶ浦高等学校入学弓道部ではこつこつ練習打ち込み後輩から弓道部ナンバー2呼ばれる腕前になる。高校2年生時には全国大会出場した。しかしこの頃からKの内面変化起こってくる。夏ごろから超常現象興味を持つようになり、部室座禅瞑想にふけるようになるこの年沖縄への修学旅行感想文では(戦争限らず人類への敵意むき出しにした内容であったため、担任からは書き直し命じられるが、書き直し文章で中傷半分までしか減らなかった。Kは担任注意された時、「心のままに書いただけ」と答えたこの頃、父から『子どものための哲学対話』(永井均)を買い与えられる常識疑い世界新たな見方提示する、という趣旨書かれた本で、Kが「死刑になるための殺人」を実行するにあたって思想的バックボーンになったとされている。 高校3年生進級した時は、私立大学文系への進学希望する学力では十分に合格しうる状態であったが、9月頃に「大学には興味なくなった」と、就職希望転換する教諭紹介市内和菓子会社応募するが、面接予定会社判断工場見学だけで帰された。事件後の面会でKはこのことを大きな挫折捉えており、紹介した教諭に対して不満を持ち続けていた。また、実際に和菓子会社側から採用断られたのだが、Kは「自分から面接を受けるのを止めた」、といい続けていた。更に卒業単位揃わない可能性出てきて、教諭レポートでの単位認定などを持ちかけた。しかしKは自暴自棄に「卒業しなくてもいい」と返答して応じず、母に相談して解決しなかった。最終的に弓道部友人説得によって翻意したが、この時期のKは自身プライド周囲現実折り合いをつけることに苦悩していた。何とか卒業にはこぎ着けたものの、教諭説得にもかかわらず就職はしなかった。この頃、Kは友人自殺願望明かしている。 高校卒業後はテレビゲームをしたりマンガ読んだりして過ごしていた。同じころに上の妹や弟も不登校になっており、母も子育てについて迷う時期続いた。夫は相変わらず多忙家庭については非協力的で、「学校余計なことは言うな」とクギを刺すだけだった。Kについては、進学断念就職卒業についての騒動についても母に具体的に話すことはなく、母も対応に困り立ち入った相談をすることは出来なかった。兄弟姉妹間の会話もほとんどなく、上の妹は母に声を聞かせたくないとコミュニケーション筆談で行うという状態だった。Kも家族とも関わり避けて食事ひとりでとっていたという。 以降Kは、ゲームを買うための小遣い銭必要になるアルバイト始め、金がたまると辞める、という生活を送るようになる。どこの職場でも勤務評価良かった2003年8月行われたゲーム関東地区大会で準優勝となる。しかし、Kはやがて生きる目的を見失い、自らの死を望むようになる。そこで、確実に死ぬ手段として死刑選択し確実に死刑になるために複数人殺害選択した。父の定年退職控えた2008年1月16日コンビニアルバイト辞める数日後近くホームセンター文化包丁を、ネットオークションサバイバルナイフを、デパートリュックサックそれぞれ購入したまた、逃走資金40万円引き出し変装用スーツネクタイ購入した当初は気に入らなかった上の妹を殺し次に近く学校襲撃する予定であった3月17日決意現すために2台もっている携帯電話片方からもう片方犯行声明送った18日決行予定であったが、朝に起きると妹はすでに外出していたため、翌日決行延ばした

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