犯人の侵入と人質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 15:12 UTC 版)
「プラットキャニオン高校人質事件」の記事における「犯人の侵入と人質」の解説
銃撃の前の出来事 注: 下記の時刻はいずれも山岳部夏時間 (UTC-6) で表記されている。 午前8:42 モリソンの乗るジープが管理者用駐車場に到着するのが目撃される。 午前8:44 モリソンの乗るジープが出発する。 午前8:46 モリソンの乗るジープが、後にジープが発見される区画で目撃される。ジープは11分後に出発する。 午前9:44 モリソンの乗るジープが戻る。 午前10:53 モリソンがジープを出る。 午前11:40:59 高校からパーク郡保安官事務所に初めて通報される。 午前11:43:28 最初の保安官が高校へ到着する。 注: 時刻はいずれも山岳部夏時間 (UTC-6) で表記されている。 午前11時40分ごろにモリソンが高校に侵入した。40口径の拳銃 (グロック22)と357口径の回転式拳銃 (スミス&ウェッソン、事件では使用されなかった)、バックパックを所持していた。事件の際にモリソンはバックパックに3ポンドのC-4が入っていると主張した。後にバックパックの中を探ったところ、ダクトテープ、ハンカチ、ナイフ、スタンガン、縄、ハサミ、マッサージオイル、性具、おびただしい数の弾丸が発見されたが、爆発物は存在しなかった。 16歳の女子生徒が、警察が特定した時刻よりも前にモリソンが高校に侵入していたのを目撃したという。女子生徒は空の教室を通り過ぎたときに、教室の中でフード付きのスウェットシャツを着た男を目撃したと述べている。男は見たところ怒っていたようだったという。女子生徒はこの件を高校の事務局に報告しなかった。別の生徒たちもモリソンを目撃したと報告しており、午前10時45分ごろに高校の駐車場で黄色のジープの中にいたという。その時刻はモリソンが高校に侵入したおよそ1時間前のことである。モリソンはベイリーの近くで車で野営して生活を送っていたと考えられている。屋外の監視カメラの映像では、モリソンは少なくとも20分間はジープの中におり、事件を起こす35分前の授業の変わり目に生徒の中に混じっていた。それより前に、モリソンはある男子生徒に話しかけており、女子生徒たちの身元について質問したという。 モリソンは2階にある206室に入った。その教室では女性教師がアナーズ・イングリッシュを教えていた。教師がモリソンに何をしているのか問いただすと、モリソンは拳銃を取り出して、教師と男子生徒全員、女子生徒数名に教室から出るように命令した。教師が再び話しかけようとすると、モリソンは空中に向けて1発発砲した。教師と男子生徒が教室を出ると、モリソンは残りの7人の女子生徒に黒板に向いて立っているように命じた。午後12時15分頃にモリソンは生徒1名を解放した。それは当局が現場に到着する前のことだった。 パーク郡保安官のフレッド・ウェゲナー (英: Fred Wegener、事件当時、息子が校舎の中にいた) は、メディアに対して人質の女子生徒全員が性的暴行を受けたと述べたが、被害の程度については知らなかった。7人の人質の1人だった15歳の2年生の女子生徒は、モリソンは人質に黒板の方を向いて並ぶように指示し、それから全員に性的暴行を加えたと述べている。衣服の擦れる音や、伸縮性のあるものがたてたパチンという音、ファスナーを開け閉めする音が聞こえたため、他の女子生徒が性的暴行を受けていたことが分かったという。モリソンは性的暴行を加えている間、銃を人質の頭に向けて、従わなければ殺すと脅迫したと言われている。最初に解放された人質の話によると、モリソンは人質を1人ずつ黒板の前から教室の中へ連れて行き、それから性的暴行に及んだという。
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