植木チーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 17:03 UTC 版)
「うえきの法則の登場人物」の記事における「植木チーム」の解説
コバセン、犬丸、ネロを地獄から救い出すために結成。チームワークの良さが武器。負けた場合のペナルティは「死ぬ」。 植木 耕助(うえき こうすけ) 声 - 朴璐美 / 野沢雅子(サンデーCM劇場) 本作の主人公。火野国中学1年。7月4日生まれのA型。ゴミを木に変える能力 掌で包めるサイズのゴミを木に変えることのできる能力。コバセンの破壊した木を戻すために借りた能力だが、「めんどくさいからコレでいい」と他の能力を選ばなかった。 森 あい(もり あい) 声 - 川上とも子 / 氷上恭子(サンデーCM劇場) 火野国中学1年。8月8日生まれのA型。植木のクラスメイト。おせっかいなツッコミ役。偶然、空白の才を巡る戦いとどんな状況下でも他人を優先させる植木の危なっかしさを知り、植木を守ることにした。バトルに深く関わっていたため、植木が女子に好かれる才を失った後も普通に接することの出来る唯一の一般人の女の子であった。しかしドグラマンションでは能力者のカバラと戦い、非能力者でありながらも頭脳的な作戦で引き分けに持ち込むなどの活躍をした。誰かに庇われることが多いが、彼女自身も非力でありながら体を張って仲間を助けられる勇気を持っている。 その後犬丸に能力を与えられ、神様の通知遅れの都合で三次選考の人員が一人足りなくなったため、途中参加が認められた。しかし犬丸の連絡の不備で長らくその能力の正体が分からなかった。そのため彼女が能力を使ったのはわずか3回(アニメでは2回)である。犬丸が彼女にその能力を与えた理由は「イメージにぴったりだったから…」らしい(本人は名前が格好悪いせいか、能力に少し不満気である)。普段、頭の上に眼鏡を乗せているのは遠視だからであって、本を読んだりする時には眼鏡を掛けるということが最終巻のおまけページで判明している。見た目はグロテスク(というよりはタコまたはイカの足にしか見えない)だがおいしい料理を作る。学校では「あいちん」と呼ばれており、ファンもこの愛称で呼ぶことが多い。相手をメガネ好きに変える能力 文字通り、相手をメガネ大好きにしてしまう洗脳タイプの能力。メガネ好きの度合いは只者ではなく、眼鏡が破損するととてつもない悲しみに襲われる(キルノートンは「自分の命よりも大事」と言っていた)。だが、逆に言えば自身の眼鏡に危険が及ぶ行為は出来ない。作中では「自滅しなければメガネを壊す」と相手を脅して気絶に追い込ませる手段をとったため、アノンも危険視していた。一方で、負けるか否かを相手任せにするという不安定さを抱えており、確実に心を折るために森はキルノートン戦前に眼鏡を100個用意していた。 限定条件:対象がぶりっ娘ポーズ(両拳を顔の前に上げ、右足を後ろに上げる)をする。ただし、この条件を満たしていれば、体の角度など細かい指定はない。 『うえきの法則+』では、火野国中学3年。植木のクラスメート。前作での戦いで、仲間に庇われ続けていたことで、辛い思いをしており、誰にも頼らずに生きていけるようになろうと思っていた。記憶喪失事件の真相を知ったため、チョーク男に始末されそうになったが、植木に助けられた。彼女もキューブを奪われていたため、繁華界に同行することが出来ず、植木が去った直後記憶が失われてしまった。本編終了後の番外編では、植木が「自分のキューブが奪われていたら森の記憶が消える」と言った時はちょっとドキドキしていた。 佐野 清一郎(さの せいいちろう) 声 - 保志総一朗 稲穂中学3年。2月6日生まれのO型。自分の温泉を掘り当てるための「発掘の才」を求めて参戦。当初は犬丸の戦いへの勧誘を拒んでいたが、偶然出会わせた火事場で、中に取り残された子供を助けるために飛び込み、自身も炎に周りを囲まれてしまったとき、犬丸に助けられ、犬丸も自分と同じ性分(佐野はこのような困っている人を見ると思わず助けてしまう性分を損な性分と呼んでいる)の持ち主だと知り、戦いへの参加を決意する。本作での人気キャラの一人。 植木とは平丸男戦において知り合った。当初は植木と平の戦いを静観するつもりだったが、ルールを破って平に協力・植木を倒そうとしたラファティに怒り参戦、平の技から植木を助けたうえ、さらなるラファティの反則によって逆に窮地に陥るが、それでも植木を庇って平の攻撃から守ろうとした(アニメでは実際に炎弾を受けて耐えている)。最終的には植木に助けられ、平を倒した後腹の減った植木に食べ物をあげるなど、彼なりの謝礼をしていた。その後引っ越すことになり、一度大阪に戻った。 彼も空白の才が悪用されないように優勝を目指す、正義の心を持つ男だった。しかし後にカルパッチョに犬丸の命を握られ、「20人能力者を倒せば犬丸のデス・ペンタゴン(天界の超凶悪吸血生物で1度動けば10秒足らずで血を吸い尽くす物。犬丸の後ろ首に付けられていた)を外す」という条件を呑み、止むを得ずロベルト十団に入団していた時期もあった。ロベルト十団にいた時には十団最強の天才とまで謳われ、再登場した時点で既に18人も能力者を倒している。ドグラマンション四回戦にて植木と戦うが、勝負の末に敗れる。真剣勝負に満足し潔く負けを認めるが、カルパッチョに「負ければ犬丸の命は無い」と脅される。その際自ら犠牲になり地獄に落ちた犬丸を助けるため、植木の仲間になった。 彼のバトルにおける持論は「バトルの勝ち負けは能力の強さではなく、どんな工夫をするかで決まる」であり、決して強いとは言えない能力を、創意工夫で生かして自分の能力以上の相手とも互角に渡りあっていた。しかし皮肉にもその考えのため、本心から「強くなりたい」と思ったことがなく、早い段階から自分の能力を使いこなしていたにもかかわらず、なかなかレベル2の能力を得られなかった。そのため、彼がレベル2に目覚めたのは、三次選考でのマシューとの戦いで肉体的にも精神的にも追い詰められて初めて「強くなりたい」と思った時である。四次選考では鈴子達と共にアノンに挑むも敗北。が、復活して植木を援護し、アノン撃破に一役買った。 メンバーで唯一関西弁をしゃべる。左目の火傷は4歳の時に間歇泉を掘っていた時に出来たもの。なお、彼の着ている浴衣は左前になっており、死に装束ではないか、という質問が読者からきたが、作者が知らずに描いたということが最終巻のおまけページで判明している。だが作者が気付いた後も、佐野は「温泉に入っていないときは死んだも同然」ということにしてあえて変えなかった。また、コミック巻末では、「マイ温泉を持つ」という夢を、ロボットのオッサンに叶えてもらったことがある(しかし、オッサンは水道管を破裂させてしまった、というオチだった)。手ぬぐいを鉄に変える能力 鉄に変える前に、手ぬぐいの形状をある程度変えることにより、「ブーメランカッター」「鉄槍」「鉄発条(スプリング)」などの技を使う。 レベル2:鉄に磁力を与える超能力=超磁力 限定条件:息を止めている間。 『うえきの法則+』では、高校二年生。全国を温泉巡りしているらしく、森にアフリカの奥地で見つけた「合格祈願温泉」なるものを勧めようとしていた。 鈴子・ジェラード(りんこ・ジェラード) 声 - 能登麻美子 / 松井菜桜子(サンデーCM劇場) 中学3年生。12月24日のAB型。元ロベルト十団員。ジェラード財団の令嬢であったがゆえに友人に金づるとしか扱ってもらえなかったため、仲間というものに対する憧憬と不信感を持っていた。ロベルトのことが好きで、彼に必要とされるままにロベルト十団に所属して作戦参謀を務めていたが、十団同士が仲間に対する思いやりを持っていなかったことと、植木が元の敵さえも自己を投げ出して助ける様子を見て、十団を裏切り植木らと行動を共にする。明神達との戦いではテンコと共に身を挺して治療中の植木を守り抜いた。佐野とは喧嘩も多いが、タッグを組むことが多くコンビネーションも抜群である。しかしマリリンT戦では開始直後にマリリンに気絶させられ、リタイアしてしまった。四次選考ではアノンに敗北、その後復活してアノンの攻撃から森を助けた。 無類の動物好きで、巨大なテンコにも「かわいい」と言うほどである(そのため、動物には攻撃できないという弱点も)。普段は優しい女の子だが、前述のように天界のマリリンT戦で全く活躍できなかったことがトラウマとなり、その後は「雑魚」や「役立たず」と言われるとたちまち豹変、慈悲も与えず、相手に彼女の能力の推進力を使った必殺往復ビンタをする、という多重人格になってしまった(バンの「アリンコ」や「ミジンコ」と言う言葉にも反応を見せていたため、それらの言葉で豹変する可能性も)。 本来は動物好きなのだが、性格が豹変した後はバンの“生きた神器”に対して「顔のついた棒切れを生物とは言わない」という鬼発言もしている(バン本人に対しても彼のリーゼントを「ヘチマ頭」と言い、「むしって豚に食わせる」などとも言っている)。 その姿は「地獄絵図」とも評され、最終回で想い人のロベルトまでもが犠牲者の一人になった。アニメではそのエピソードは無く、何を思ったか自分からロベルトを振ったらしい。 作者の福地が連載後に明かしたところによれば、実は初登場時の構想では植木の仲間になる予定の登場人物ではなかったものの、彼女の過去を明らかにする過程で気が変わり、路線を変更するにあたって容姿も登場時より可愛らしく見えるものへと修正したと明かしている。ビーズを爆弾に変える能力 基本的に物体に触れると起爆する仕組みになっている。1m程度の範囲ならば遠隔操作で起爆させることも可能。爆発の推進力を生かして、空を飛ぶ「鈴子ロケット」、ビーズを連続で発射できる「ビーズ砲(キャノン)」、接近戦でのビンタ用(アニメではミサイル並の威力があると言っていた。実際にアノンが放った鉄を一撃で砕いている辺り、威力は相当高い)「グローブ」などの道具を使用する(なおグローブはジェラード財団の技術の粋を集めて作られた物で、ビーズの爆発による推進力を平手打ちに加える。さらに、腕への負担を限りなくゼロに近づけた代物)。 道具は全てジェラード財団製。 限定条件:一度手で触れたビーズのみ。 『うえきの法則+』では、高校二年生。外国で暮らしていたが、日本の大学を受験するため引っ越すことになっていた。人間界で事件が起きた日、植木達と再会することになっていた。 宗屋 ヒデヨシ(そうや ヒデヨシ) 声 - 山口勝平 中学1年生。5月5日生まれのO型。大変ズル賢く人を騙すのがうまいが、心優しい性格で孤児院「たいようの家」の子供達からは「ズル兄ちゃん」と呼ばれとても慕われている。口癖は「ぶっちゃけ」。初代担当神候補のネロが自分を助けて地獄に堕ちたため、ザックが2代目担当神候補となる。しかしザックは悪人だったために協力するのを嫌い、なおかつ能力者になったのはネロのためであり、空白の才に興味が無かったため戦いを極力避けていた。戦闘能力そのものは低く(ザックも「あいつは弱い」と明言した)、作中で対戦相手をバトルから脱落させたことはない。 だが二次選考直前にザックがヒデヨシをカプーショTに入れるため、たいようの家を破壊しようとしたため植木と共にそれを阻止。その後「優勝したチームのメンバーの中から神候補を多数決で選ぶ」というルールを利用しネロを助けられると知り植木チームに加入した。 トリッキーな戦いを得意とする。カンチョー(マグナムぁ、スーパーマグナムぁあ)、醤油を目にかける(醤油ボンバー、醤油ボンバーダブル)、山葵を鼻に突っ込む(特選ワサビィーム)などの戦法は、セコいながらも精神的ダメージは絶大で、鈴子曰く「二度と相手をしたくない」という噂が十団内で流れていたらしい(しかし十団メンバーとの力の差は明らかで、どうやって敗北を回避したのかは不明)。能力も相手を騙すことにかけては天才的で、グラノT戦ではハッタリだけでグラノを騙し、一度は勝利したこともある。しかしアニメではそのエピソードは丸まるカットされてしまった。 ネロからは「根っからのビビリだが、いざと言う時には人のために命をかけられる目をしている」と評されており、マリリンT戦では窮地に陥った際、佐野から逃がされるものの、引き返してマシューに撃たれる寸前だった佐野と森を助けた(ヒデヨシ自身はその直後にマリリンに倒される)。しかしバロウ戦では出番が無く、本人も役に立てなかったことをその後相当悔やんでいた(出場者を決めるクジに当たらなかった、ただの偶然だが)。四次選考ではアノンを恐れて逃げ出そうとしたが、思い直してバロウを説得して戦場である「道」へ行く。その行動が(結果的に)植木の命を救うことになり、仲間内では密かに英雄扱いされているが本人の知るところではない。声を似顔絵に変える能力 声を似顔絵に変えて壁などに貼り付けられる。似顔絵は自分を中心とした半径10m以内ならば、動物の体内を含めたどのような面にでも貼り付けられ、敵を撹乱するのに役に立つ。また、似顔絵の色も自由に選ぶことが出来るため、壁などに同化させることも可能。 限定条件:似顔絵一枚につき、手足のどれか一本の指を曲げている間のみ持続し、最大20枚まで貼り付けられる。 『うえきの法則+』では、中学三年生。現在も孤児院「たいようの家」で子供達の面倒を見ているようだ。
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