peripheral
「peripheral」とは、周辺であるということを意味する表現。
「peripheral」とは・「peripheral」の意味
「peripheral」という単語は複数の意味を持つが、一般的には「周辺の」という意味である。例えば、コンピューターやスマートフォンなどの電子機器においては、コンピューターやスマートフォン本体以外の周辺機器や外部デバイスのことを「peripheral device(周辺機器)」と呼ぶことがある。また、医療の分野においては、中枢神経系(脳や脊髄)以外の神経系のことを「peripheral nervous system(末梢神経系)」と呼ぶことがある。他にも、周辺地域や周辺部分、または重要度が低いことを表す「補助的な」という意味も持つ。「peripheral」の発音・読み方
「peripheral」の発音記号は、アメリカ英語で「pəríf(ə)rəl」、イギリス英語で「ˈpɜː(ɹ).ɪf.ɜː(ɹ).əl」となる。また、カタカナ表記では「ペリフェラル」と表すことができる。「peripheral」は、「pe・riph・er・al」と4音節に分けることができ、アクセントは2つ目の音節に置かれる。「peripheral」の語源・由来
「peripheral」という言葉は、「周囲」を意味するギリシャ語の接頭辞「peri」と、「運ぶ」という意味のギリシャ語「pheros」に由来している。この2つの組み合わせにより、「peripheral」という言葉が生まれた。この言葉は1800年代に初めて英語で使われ、体の表面近くや臓器の周辺にある解剖学的な構造を表すのに使われた。1950年代になってから、「peripheral」は、中央のコンピュータやその他の装置に接続された周辺機器という意味でも使われるようになった。「peripheral」を含む英熟語・英語表現
「peripheral」の略とは
「peripheral」の略はいくつか存在し、最も一般的なものは「PERIPH」である。他にも「P」「PRPH」「PERI」「PRL」「PRF」「PER」などがある。
「peripheral」に関連する用語の解説
「Peripheral blood」とは
「Peripheral blood」とは、体内の循環系にある血液のうち、心臓や肺などの主要な臓器を通過した後、体の末梢部にまで達した血液のことを指す。血液は、体内の循環系を通じて酸素や栄養素を運ぶとともに、老廃物を回収し、免疫細胞や血小板などの成分を運んでいる。このように、血液は体の健康に欠かせない役割を果たしている。また、末梢血液中の逸脱酵素(組織の細胞が破壊されることにより、血中に漏出した酵素)などは、疾患の診断に役立つ手がかりとなることがある。このため、「Peripheral blood」は、臨床医学において、血液検査や病気の診断、治療などに重要な役割を果たしている。
「peripheral vascular disease」とは
「Peripheral vascular disease(末梢血管疾患)」とは、末梢部分の血管(主に脚部)において、血流が不十分になる疾患の総称である。この疾患は、通常、動脈硬化症(atherosclerosis)による血管の狭窄や閉塞、血栓症、炎症性疾患、血管の異常な拡張や収縮、または血管の壁の損傷などが原因となる。これにより、脚や足などの末梢部分に十分な血流が行き渡らなくなり、痛みや痺れ、潰瘍、感染症などの症状が現れる。末梢血管疾患は、高齢者や喫煙者、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの高リスク群によく見られる。治療法には、生活習慣の改善、薬物療法、血管内治療(angioplasty)、手術療法(バイパス手術)などがある。
「peripheral」の使い方・例文
「peripheral」は形容詞として「外側の、周辺の」、名詞として「周辺装置、周辺機器」という意味で使われる。以下に、それぞれの意味について、使い方と例文を示す。「外側の、周辺の」
・This is a peripheral issue that we can discuss later.
(これは副次的な問題なので、後で話し合おう。)
・The company needs to focus on its core business and not get distracted by peripheral concerns.
(会社は、本業に焦点を当てル必要があり、周辺的な問題に注意を逸らされはならない。)
・Peripheral vision is important for athletes in sports like basketball and football.
(バスケットボールやフットボールなどのスポーツ選手にとって、周辺視野は重要である。)
「周辺装置、周辺機器」
・I need to buy a new peripheral for my computer, such as a printer or scanner.
(プリンターやスキャナーなどの周辺機器を含む、コンピューターのための新しい周辺装置が必要である。)
・The company is launching a new line of peripherals for its gaming console.
(その会社は、ゲーム機用の新しい周辺機器を発売する。)
・The technician is checking the peripheral devices to make sure they are all working properly.
(技術者は、すべての周辺機器が正常に動作しているかを確認している。)
ペリフェラル【peripheral】
ペリフェラル
周辺機器
(ペリフェラル から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/04 02:42 UTC 版)
周辺機器(しゅうへんきき)またはペリフェラル(英:peripheral)とは、コンピュータやゲーム機などの電子製品の本体に対して、ケーブル等で接続して使用する機器(ハードウェア等)のこと。
何が周辺機器とされるかはその製品により、時代やメーカーやモデルにもよっても変わる。なお、本体と周辺機器と間でのデータ、制御信号、状態(ステータス)など相互のやり取りは転送と言われる。
パーソナルコンピュータの周辺機器
パーソナルコンピュータの主な周辺機器には、外付けのキーボード、テンキー、マウス、プリンター、タイプライター、外付け補助記憶装置(ドライブ)などがある。周辺機器という呼称は外部に接続する製品を指すことが多く、コンピュータ内部に装着するものは「PCパーツ」などと呼ばれる。しかし、何が周辺機器であって、何がコンピュータ本体の一部であるかは、常に明確に決められる物ではない。
主な周辺機器
税法上の扱い
税法上の扱いは場合ごとに異なる。減価償却資産に関する一般原則から説明すると、「取得価額10万円未満の減価償却資産は取得時に一括して費用として処理できる」となっているが、では周辺機器の場合に実際のところどうなるかと言うと、たとえばありがちな例としてパソコン本体と周辺機器を業者から購入し納品書の内訳が「パソコン本体18万円、ディスプレイ3万円、プリンター4万円」と書かれている場合(合計25万円の例)を考えてみると、このように最初からセットで利用することが明らかな組み合わせの場合は、周辺機器も含めて「取得総額」として計上(けいじょう。会計帳簿に記入)し[1]、減価償却の際には「器具及び備品」として扱い耐用年数4年を適用する[1]。ただし、中小企業がパソコン等を30万円未満で購入する場合は、「少額減価償却資産の特例」という規則が適用され、全額を損金として計上できる[2][1]。
コンピュータゲーム機の周辺機器
ゲーム機は特殊な接続インターフェースを採用することが多いため、周辺機器のほとんどは特定のゲーム機本体専用に設計される。ゲームコントローラなど、特定のゲームソフトに特化して設計される場合もある。
主な周辺機器
- ゲームコントローラ - ジョイスティック、ステアリングコントローラ、ガンコントローラなど、特定のジャンルを対象に様々な形態がある。
- メモリーカード - セーブデータの保存。ソフトの供給メディアが読み取り専用で、本体に内蔵記憶装置がないゲーム機で必要となる。
- AV出力ケーブル - アナログ出力の場合は各ゲーム機専用のケーブルが必要。デジタル出力はHDMIで統一された。
携帯電話等の周辺機器
電卓・電話・携帯電話・受信機・ファクシミリ・デジタルオーディオプレーヤー・ゲーム機・携帯型ゲーム・デジタル家電等の利便性を向上する周辺機器が多数販売され、大きな市場規模を形成している。機械ではない製品や、機能よりもファッション性を重視したものも多く、まとめて「アクセサリー」と呼ぶ場合が多い。汎用タイプの品を除けば特定の製品専用に設計され、とりわけAppleのiPod・iPhoneシリーズを対象にしたものは需要が高い。
主な周辺機器
- 充電用ケーブル
- モバイルバッテリー - スマートフォンは内蔵バッテリーの持続時間が十分でない場合があり、それを補うため需要が急増した。
- モバイルWi-Fiルーター
- ポータブルヘッドフォン、ヘッドフォンアンプ、スピーカー等
- モバイルキーボード
- 機械ではないもの
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 駒井伸俊『勘定科目と仕訳の事典 第2版』秀和システム、2023年、74頁。ISBN 978-4798068978。
- ^ “No.5408 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例”. 国税庁. 2024年12月4日閲覧。
関連項目
- ペリフェラルのページへのリンク