スポーツカイト
歴史と沿革
1980年代のアメリカで誕生以来、またたく間に人気を博し世界中へと普及したスポーツカイトは、何よりも風を味方にするスピード感が魅力です。
また、空中のシンクロナイズドスイミングとも形容される通り、計算された構成力、高い技術力が求められる最先端スポーツです。
その名のとおり、一般にいう凧上げとは違い、2本の糸を持つ操作性のある「カイト」によって技術と芸術性を競い合うのがスポーツカイトです。
年齢や性別の制限はなく、身体で風を感じながら楽しめる新しい分野のスポーツとして注目されています。現在、日本でもフライヤー人口5万人と熱気あふれるブームを形成しつつあります。
2008年フランスで行われた世界選手権では日本の「チーム airrex」が念願の優勝を果たしました。
また、最近ではテーマパークなどのショーやイベントなどにも積極的に取り入れられるなど、エンターテインメントの分野でも注目されています。
競技方法・ルール
競技は大きく分けて、1人で演技をする「個人」、2人で演技をする「ペア」、3人以上で演技をする「チーム」の3種類があります。
さらに決められた図形通りに正確にフライトする「規定」、音楽に合わせて表現する「バレー」に分けられます。
それらの演技を、5人のジャッジ(審査員)がそれぞれの詳細な項目に点数をつけた合計点で競います。
競技は、国際ルールである「インターナショナルスポーツカイトルールブック(IRBC)」に基づいて行われます。
そのなかで競技時間や競技エリア、各ジャッジの役割などが細かく規定されています。また、「ペナルティ」「安全」「スポーツマンシップ」「オフィシャルスタッフ」「競技中のアドバイス」「抗議」「ペア・チームメンバー」の各ルールについて明記され、なかでも「安全」が重視されています。
詳しくは国際ルールブック委員会ホームページをご覧ください


道具、コートなどの説明
スポーツカイト本体、ライン、ハンドルまたはストラップ。
動きやすい服装を選び、滑りにくい靴底の運動靴、サングラスなどを使用します。
スポーツカイト本体は型で分けると、デルタ型、ダイヤ型などがあります。
現在はデルタ型が主流で、ダイヤ型はショーやイベントのみで使われています。(写真は全てデルタ型です。)
また、ライン(糸)で分けると、1本のラインで操作する「シングルライン」、2本のラインで操作する「デュアルライン」、4本のラインで操作する「クワッドライン」のほか、3本というのもあります。
全日本スポーツカイト協会
http://www.ajska.gr.jp/
スポーツカイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 13:58 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動スポーツカイト(英: Sport kite)は、野外で行う、独特の凧を用いたスカイスポーツである。
スポーツカイトの起源は、古代中国や近年では第二次世界大戦時のアメリカ海軍の射撃練習用の標的から派生したと云われており、スタントカイトとも呼ばれている。 2本のラインからなるデュアルラインカイト、4本のラインからなるクワッドラインカイトなどがあり、2本ないし4本のラインを操り、自由自在に操作できる点が普通の凧(1本ライン)と異なる点である。 飛行スピードはデルタ型の速いもので100 km/h以上、大型のパワーカイトでは海上でサーフボードに乗ったヒトを軽々と引っ張る力を持っている。 超微風用から強風用まであらゆるウインドレンジに対応したタイプのものが市販されており、素材のセールはパラグライダーなどでも使われているリップストップナイロン、ロッドはカーボンファイバーなどが使用され軽量化が図られている。 アメリカ合衆国(主にハワイや西海岸など)では、競技会が盛んに行われており、日本でも競技協会(AJSKA)があり、競技会も行われているが、競技人口は極めて少ない。競技会ではソロ、ペア、チームなどで音楽に合わせ操作(マヌーバー)を行い、採点により順位が決定される。
外部リンク
固有名詞の分類
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