その他の王
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鎌井京吾(かまい きょうご) 大垂水峠を拠点とするチーム「デッドリーマンティス」のリーダー。蟷螂王の異名を持つ。愛車はサーヴェロ・R3。 モヒカン刈りの髪型をした痩身長躯の男で、見るからに物騒な外見の持ち主。菅を破ったはやめの噂を聞きつけて都内の高校をしらみつぶしに探し回り、はやめを見つけると有無を言わさずデストライドを挑むが、得意技をはやめに防がれた上にチーム員の妨害工作もかわされて自滅。挙句にデストライドの掟を無視してパーツを取られまいと逃亡を図ろうとする。敗北後もはやめを付け狙い、隙あらば再戦しようとするが果たされず、どちらかと言えばコメディリリーフ的な扱いを受けている。得意技は沿道の木の枝を利用し、枝をしならせて後ろにいる相手を攻撃するデッドリーアックス。 血の気が多く喧嘩早いが、はやめがロードバイクに乗っていない時は勝負を挑まなかったり、『円城寺を倒すのはこの俺』と神野との勝負で多勢に無勢だったはやめに助太刀したりと、義理堅いところもある。達磨山で藤岡に敗れたことがきっかけで、アニメ『ライブ×ファンタジア』に傾倒。藤岡とは互いを「同志」と呼び合う仲となる。 林耕三郎(はやし こうざぶろう) ヤビツ峠の宮ケ瀬から上る、いわゆる裏ヤビツを拠点とするチーム「ナイトメア・ツヴァイ」のリーダー。素顔をアイマスクで隠しており、仮面王の異名を持つ。愛車はスペシャライズド・Sワークス ターマック。 男女ペアのサイクリストのみを狙って男性にデストライドを仕掛けて負かし、さらにペナルティと称してペアの女性のロードバイクからサドルを外した状態で女性にヒルクライムをさせ、その様子を録画するという外道な真似をしていたが、父との思い出の場所で下衆な行為をしたことではやめの逆鱗に触れる。デストライドでは超スローペースでブロックした上で水分補給ができないように仕向けてはやめの消耗を狙うが、ゲリラ豪雨を味方につけて体力を回復させたはやめの前に敗北、チーム員もろとも素顔を晒され、ヤビツ峠から放逐される。 元プロロードレーサーで、上位には入るもののことごとく風村涼一の後塵を拝し、タイトルには縁がないまま引退、裏ロード界に転身している。 藤岡燦太(ふじおか さんた) 達磨山を拠点とする、アニメ『ライブ×ファンタジア』を愛する者が集まったチーム「ファンタジスタ」のリーダー。達磨王の異名を持つ。愛車は痛チャリ仕様のカレラ・フィブラエボ。 見た目は非常に恰幅の良い肥満体だが、これは相手を欺くための仮の姿。その分厚い脂肪の下に強靭な筋肉を巧妙に隠し、ヒルクライムでは脂肪を燃焼させてスタミナを温存、最後に完全に脂肪をそぎ落とした状態からの爆発的な加速で相手を突き放す。脂肪が落ちると最初の見た目から打って変わって非常に引き締まった体躯をしており、本人はこれを戦闘形態へのトランスフォームと呼んでいる。ヒルクライムでは戦闘形態での爆発的な加速ではやめに先んじて登頂するが、続くダウンヒルで勇気を振り絞ってスピードを上げたはやめに抜かれて敗北する。 もともと私欲やよこしまな感情でデストライドをしているわけではなく、大切な仲間とその仲間が集う達磨山を裏ロード界から守るという義務感を持って王としてデストライドに臨んでいる。仲間との絆を大事にし、義理を重んじる好人物。大食漢で、精悍な体の状態でも食べるとすぐに元の肥満体に戻る。 環紅(たまき こう) 和田峠を拠点とする、女性だけで構成されたチーム「ファビュラスローズ」のリーダー。夜叉王の異名を持つ。愛車はメリダ・スクルトゥーラエボ。 かつて男性相手のデストライドで屈辱的な敗北を喫したことから、その屈辱を晴らすために東京屈指の激坂の和田峠で研鑚を積み、男性にも負けないヒルクライムの力を手に入れる。また毎日和田峠を走り続けたことから和田峠を熟知しており、目を瞑っても走れるほど。 普段は優しく落ち着いた雰囲気を醸し出すが、自分より優れた相手には妬みの感情を激しく抱き、それを自身の登坂力に転化する。はやめとの対戦でもはやめが持つ天賦の才に嫉妬心を滾らせるが、濃霧の中、激しいダンシングで自らの体温上昇を利用して霧を晴らしながら登るはやめに敗北。相手の力をリスペクトしながら自分の力に変えるはやめの純粋な闘志に感銘を受け、対決後は非常に穏やかな表情を浮かべる。 妖艶な雰囲気を漂わせているが、実際は大学3年生で姫子よりもはるかに年下。 木下美羽(きのした みはね)/木下翼(きのした つばさ) 霞ヶ浦を拠点とするチーム「バハムートウィングス」のダブルリーダー。双子の高校生の姉弟で、活動的で口調が若干荒い美羽が姉、内気で男の娘にも見える翼が弟。二人合わせて翼龍王の異名を持つ。愛車はKTM・リベレーター。 霞ヶ浦のサイクリングコースで2対2のデストライドを仕掛け、奪ったパーツをサイクルショップ経由で換金していた。二人とも脚質はスプリンターで、得意技は向かい風の中を並走して後ろに小さな低気圧を作り出し、そこに風圧をぶつけて疑似的に竜巻を発生させるバハムートサイクロン。 デストライドでははやめとペアを組んだ姫子の機転で竜巻を逆に利用されてリードを奪われる。その後、美羽が口走った『とうちゃんの手術費が必要なんだ』という叫びを聞き、相手に自分の境遇を重ねて戦意を喪失したはやめに対し、競り合っていた翼は『本気でかかってこい』と叱咤。最後はゴールスプリントの末にはやめに敗北するが、勝負に感動した観客たちからのカンパで手術費は賄うことができた。 なお、「とうちゃん」とは、二人が飼っている木下藤吉郎秀吉という名前の犬の愛称である。 ハスター 彩湖を拠点とするチーム「ヒアデスクラスター」のリーダー。「あまねく風の黄衣を纏いし彩湖の、そして最古の邪神王」(略称は邪神王)の異名を持つ。愛車はグスト・RCR3。 ハスターは通称であり、本名は蓮谷。クトゥルフ神話に傾倒しており、はたから見ると中二病としか思えない言葉遣いをする。普段は眼帯で右目を隠しているが、その下には黄色いオッドアイの右目が隠されている。幼いころからクトゥルフ神話のシリーズが好きで、苗字の語感と自分の身体的特徴から自らを風の邪神ハスターと重ね合わせ、自分が邪神ハスターであると思うようになる。 オーメストグランデのスポークをリアホイールに組み込み、ケイデンス(回転数)を合わせることによって出現する魔法陣を相手に見せることで、相手を精神的に追い込む戦術を得意とする。サイクリストとしての実力も非常に高く、さらに眼帯を取ることによるプラシーボ効果で自分の力をより高めることではやめを追い込み、はやめのセカンドウィンドを覚醒させるきっかけを作る。最終的にはハスター自身もセカンドウィンドを覚醒させてはやめに勝利。はやめは白虎王となって初めて一敗地に塗れるが、負けたにもかかわらずハスターは『教えないとは言っていない』と父の情報を教える。クセは非常に強いが心優しく、気持ちの良い男。年齢不詳の風体だが、実は16歳。 九十九宗純(つくも むねすみ) 子の権現 天龍寺に至る山道を拠点とするチーム「乾陀羅」(ガンダーラ)のリーダー。僧侶だが、天龍寺の住職ではない。羅漢王の異名を持つ。愛車はザンビア産の竹とサイザル麻で作られたザンバイクス・バンブーバイク。 僧侶だが高潔な印象はなく、周りに女を侍らせ、デストライドで奪ったパーツを換金して女と飲み歩くなど、史実の一休宗純のイメージに近い破戒僧。 相手の後について先行する相手の視界の死角に入ることで自分の姿が消えたように相手に錯覚させ、精神的に相手を追い込んでいく戦法を取る。はやめに対しても一時は走ることを止めてしまうほどに追い込むが、自分がロードバイクに乗ることの真理を悟ったはやめには敵わず、フィジカル勝負を挑むも敗北し、自分が知りうる情報をはやめに語る。 ブラスト・スポーツ・コーポレーションの経営者の一族出身だが、考えの違いから勘当同然に家を出て僧侶となる。風村涼一とは面識があり、はやめともはやめが赤子の時に会っている。 サリア 四尾連湖を拠点とするチーム「アステリオス」のリーダー。雷獣王の異名を持つ18歳の女性。愛車はデダチャイ・ストラーダ スーパースクーロ。 心からロックを愛しており、ヘビーメタル風のサイクルジャージを着用し、顔にはメイクを施している。レースを「ライブ」と称し、自転車に搭載したツールケース型のスピーカーから大音量でヘビーメタルを流し、歌いながらヒルクライムを走る。その歌声で対戦相手の三半規管を狂わせ、平衡感覚を喪失させて転倒を誘う戦法を得意とする。またヒルクライムでは、頭部を激しく上下に振ってそのパワーを上乗せする「ヘッドバンギングクライム」も駆使するが、これをやりすぎたためにゴール直前に意識を失ってしまい、はやめに敗北する。 正体は人気声優にして、屈指の実力派シンガーでもある黒沢亜里沙(くろさわ ありさ)。ロック好きや王としての活動は世間や所属事務所には秘密にしているが、ファンである藤岡には正体を見破られている。 亀出純子(かめいで じゅんこ) デストライドの情報HPを運営している高校2年生の少女。あだ名はカメコ。明確にチームに所属しているわけではないが王であり、玄武王の異名を持つ。愛車は神奈川県にあるフレームビルダー・細山製作所オリジナルブランド「QUARK(クオーク)」のクロモリ製フルオーダーロードバイク。 白虎王の快進撃を目の当たりにして『自分たちもその強さを体感したい』とはやめにデストライドを申し込む。スプリントスピードも登坂能力も飛び抜けているわけではないがスタミナと安定感は群を抜いており、どのような状況でもペースを乱さず、正確に時間を守って走行することができる。はやめとのデストライド「デスブルベ200」でもサドルに座ったままで静止したり、パンクを1分足らずで修理したりするなどロングライドに特化した能力を見せつけてはやめに勝利するが、ゴール直後に以前から罹患していた風邪をこじらせて倒れてしまう。 王ではあるが他の王とは異なり、内気で自己主張が苦手。ラビアンこと兎佐多とは勉強を教えたお返しにサイクリングに行って以来、性格は正反対だが無二の親友となっている。
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その他の王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 04:24 UTC 版)
李王家 韓国併合ニ関スル条約及び関連する詔書により、「韓国皇帝陛下太皇帝陛下皇太子殿下並其ノ后妃及後裔」に該当する者を王公族とし、李王家の当主も王というが、皇族の王と王族の王は全く違うものである。 聖徳太子 推古天皇の摂政であった聖徳太子を後世、法王と称することがあったが、そもそも太子の正式な名は厩戸皇子であり王ではなく正式な身位でない。 道鏡 766年(天平神護2年)には称徳天皇が太政大臣禅師だった道鏡に法王の称号を授け百官に拝礼されたが、皇族の身位ではない上、道鏡の失脚後は称号自体が廃止されている。 尚泰王 1872年(明治5年)、政府が琉球王国の日本への編入にあたり、琉球国王たる尚泰王に対し琉球藩王の称号を授けたが、華族令の制定とともに侯爵の爵位が授けられ、藩王の称号は廃止されている。 法王であった道鏡は物部氏の傍系 弓削氏の出身であり、皇室どころか皇室から分かれた皇別氏族ですらない。また、琉球藩王の尚泰は第二尚氏という他国の王室であった。一時的であれ、王の字を含む称号が国から非皇族に贈られた例は、王氏や朝鮮王公族を除けばこの2例だけである。
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