サイクリストとは? わかりやすく解説

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cyclist

別表記:サイクリスト

「cyclist」の意味・「cyclist」とは

「cyclist」とは、自転車乗る人を指す英語の単語である。自転車競技選手から日常的に自転車利用する人まで、幅広い範囲人々を表す。自転車乗ることを趣味とする人、通勤通学自転車利用する人、プロ自転車競技選手など、自転車関わる全ての人々を指す。

「cyclist」の発音・読み方

「cyclist」の発音は、IPA表記では /ˈsaɪ.klɪst/ となる。IPAカタカナ読みでは「サイクリスト」となり、日本人発音するカタカナ英語では「サイクリスト」と読む。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「cyclist」の定義を英語で解説

「cyclist」は、英語で "a person who rides a bicycle" と定義される。これは「自転車乗る人」という意味である。自転車利用する目的頻度技術レベルなどは問わず自転車乗る全ての人を指す。

「cyclist」の類語

「cyclist」の類語としては、「biker」や「rider」がある。ただし、「biker」は自転車乗りだけでなく、オートバイ乗りを指すこともあり、文脈により意味が異なる。また、rider」は乗り物全般を指すため、自転車限らず馬やオートバイなど、様々な乗り物乗る人を指す。

「cyclist」に関連する用語・表現

「cyclist」に関連する用語としては、「bicycle」、「pedal」、「saddle」、「helmet」などがある。「bicycle」は自転車を、「pedal」はペダルを、「saddle」は自転車のサドルを、「helmet」はヘルメットを指す。

「cyclist」の例文

1. English: The cyclist pedaled hard to climb the steep hill.
日本語訳: 自転車乗り険しい坂を登るために懸命にペダル踏んだ
2. English: She is an avid cyclist and rides her bike to work every day.
日本語訳: 彼女は熱心な自転車乗りで、毎日自転車通勤している。
3. English: The city has built new bike lanes to protect cyclists.
日本語訳: その都市自転車乗りを守るために新たな自転車専用道を作った
4. English: He is a professional cyclist and has won several races.
日本語訳: 彼はプロ自転車競技選手で、数々レース勝利している。
5. English: The cyclist wore a helmet for safety.
日本語訳: 自転車乗り安全のためヘルメット着用した
6. English: The cyclist was hit by a car.
日本語訳: 自転車乗りは車にひかれた。
7. English: The cyclist stopped to fix a flat tire.
日本語訳: 自転車乗りパンクしたタイヤ修理するために立ち止まった
8. English: The cyclist rode past the park.
日本語訳: 自転車乗り公園通り過ぎた
9. English: The cyclist adjusted the saddle to fit her height.
日本語訳: 自転車乗り自分身長合わせてサドル調節した
10. English: The cyclist trained every day for the upcoming race.
日本語訳: 自転車乗り迫っているレースのために毎日トレーニングをした。

サイクリスト【cyclist】

読み方:さいくりすと

サイクリングをする人。また、自転車競技選手


サイクリング

(サイクリスト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/21 08:32 UTC 版)

英語におけるサイクリングの例
自転車スポーツ/画像は自転車ロードレース
家族で楽しむサイクリング
サイクルツーリング(自転車旅行
交通手段としての自転車利用

サイクリング: cycling)とは、英語では自転車利用の総称(スポーツレクリエーション、および移動や輸送のための自転車利用全般のこと)[1][2]だが、日本語では主に遠乗りなどのレクリエーションや(競技以外の)スポーツを指す[3][4][5][6][7][8]

サイクリングの形態

サイクリングには次のような形態がある[9]

身近な場所までピクニック程度に自転車の走行を楽しむ形態[9]。街中での食べ歩きや名所・旧跡巡りを楽しむ「散歩」的なサイクリングを特に散走やポタリングと呼ぶことがある。
  • ファストラン(快速走行)
サイクリングコースやサイクリングロードなど整備された道を自転車に乗って軽快に走行する形態[9]
ユースホステルや国民宿舎等の宿泊施設を利用しながら数日から十数日の日程で自転車旅行を楽しむ形態[9]
  • アドベンチャーサイクリング
自転車を利用して山への登頂や砂漠の走破、世界一周などにチャレンジする形態[9]

また、サイクリングは様々な野外活動やスポーツとも結びつき、キャンプと結びついたサイクルキャンピングや、オリエンテーリングと結びついたサイクルオリエンテーリングもある[9]

サイクリングの形態によりさまざまなタイプの自転車が考案されており、道具を選び、道具を楽しむという側面もある。

サイクリスト

自転車に乗る人全般を英語でも日本語でもかつてはサイクリスト: cyclist)と呼んでいたが[10]、現代の日本語では、サイクリングの愛好者を指し[10]、また、自転車競技選手をも意味するようになっている[10]。つまり、買い物のために乗っているだけの人も名うての自転車乗りも昔はそのように呼んでいたが、今ではコアな使用者にしか用いられない語となったということである。以下に挙げるのは夏目漱石の小説『自転車日記』の[10]昭和後期の現代語訳版であるが[11]、ここでは一般的な愛好者が描かれている。

サイクリストに向っていっしょに散歩でもしましょうとはこれいかに、彼は余を目してサイクリストたるの資格なきものと認定せるなり (...略...)      (...略...) この時まで気がつかなかったがこの急劇なる方向転換の刹那に余と同じ方角へ向けて余に尾行して来た一人のサイクリストがあった、ところがこの不意撃に驚いて車をかわす暇もなくもろくも余の傍で転がり落ちた (...略...) ──夏目漱石 『自転車日記』 1903年(明治36年)

歴史

1878年にはイギリスで世界最初のサイクリング同好者によるサイクリングクラブが誕生した[9]1898年にはヨーロッパの17か国が参加する国際組織が設立された[9]

日本では、1886年(明治19年)に結成された帝国大学の教員による「自転車会」を嚆矢として自転車クラブが設立されるようになるなど、世界的にサイクリングが普及していった。

日本では、自転車が当初富裕層の娯楽として受け入れられ、大正時代に普及が本格化すると業務や家庭の実用に供された。1935年(昭和10年)に本格的なスポーツ車が作られ始めるが、戦争によってこの流れはいったん途絶える。第二次世界大戦後、1950年代頃からサイクリングが野外での健康的なスポーツとして認識され始め、全国各地に同好クラブが設立されるようになった。特に1954年(昭和29年)、荷物を載せるための運搬車ではなく人が乗るだけの軽快車ディレーラーを備えたスポーツ車が現れるようになり、サイクリングが流行した。これを受けて、ベテランサイクリストらにより、日本サイクリング協会が結成され、ボランティアの普及活動が始まった[12]。サイクリング向きの自転車は生産量がまだ十分でなく高価であったため、自転車の利用が中心であり、また、指導者が不足したことなどから短期間のブームに終わった(第1次サイクリングブーム)。

1961年1(昭和36年)のスポーツ振興法の制定により、自転車旅行・サイクリングは国民の健全なスポーツとして国が奨励するものとなった。1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催に向けスポーツ自転車の研究が進み、第2次サイクリングブームが起こった。また1964年には財団法人日本サイクリング協会 (Japan Cycling Association, JCA) が発足した。1966年(昭和41年)にはスポーツ車の需要急増に伴い、生産が大幅に増加した。第1回の体育の日となったこの年の10月10日、国鉄大阪鉄道局が大阪駅相生駅間で初のサイクリング専用電車(サイクルトレイン)を運行した。その後東京でも同様の列車が運行された。翌1967年(昭和42年)10月10日には、日本で初めてのサイクリング用道路、神奈川県青少年サイクリングコース(金目川サイクリングコース)が開通した。

1970年(昭和45年)に自転車道の整備等に関する法律が成立し、自治体と河川管理者などの協力によってサイクリングロードが建設されるようになり、太平洋岸自転車道のような長大な自転車道も構想された。この頃日本の自転車産業ではランドナースポルティーフキャンピング車といった自転車旅行(ツーリング)向きの自転車の生産が盛んで、また、ブリヂストン・ロードマンに代表される「サイクリング車」が好評を博した。また、1974年(昭和49年)から1982年(昭和57年)まで、自転車で日本一周に挑戦する少年を主人公とする漫画『サイクル野郎』が連載された。

イベント

サイクリングイベントでの応援
サイクリングイベントのスタート地点

日本で「サイクリング」の名を冠して行われるイベントは、一般には初心者からベテランの愛好家まで多様な参加者が集まるために、ほとんどが総走行距離50キロメートルを下回る。例えば首都圏最大の大会である「東京シティサイクリング」はエクステンションを含めて35キロメートルである。

主に長距離の公道を時間を競わず制限時間内に完走することを目指すイベントでは、最高100マイルを走るホノルル・センチュリーライドを始めとした「センチュリーライド(センチュリーラン)」が知られる。さらには最低200キロメートルから始まりパリブレスト往復の1200キロメートルを走破するパリ・ブレスト・パリを頂点とする「ブルベ」のようなラリー風のものも行われている。

サイクリングと観光

サイクリングロードとの連携を企業活動や観光に利用する場合がある。21世紀日本の岐阜県にある養老鉄道では沿線にサイクリングロードが多数存在することもあり、サイクルトレインを実施し、サイクリングコースについての情報提供も行っている。

スポーツ仕様の電動アシスト自転車「e-BIKE(イーバイク)」を活用したツーリズムは、2010年代には、ヨーロッパ(特にドイツオランダ[13])、北アメリカオーストラリアなどで広く普及した[14]。日本では、2011年(平成23年)から関心を示していた愛媛県のように、2010年代前期に複数の地方自治体が企画し始め、同年代の末期になってようやく普及し始めた。2018年(平成30年)を「e-BIKE元年」と呼び[15][16][13]、官民あげて取り組むようになっている。伊豆半島(2018年11月始動[17])、しまなみ海道[18](2019年始動[16])、丹後半島[14]などが、地域として e-BIKE のツアーや広域レンタル拠点(レンタルステーション)を構築し、アクティビティー[19]かつ観光客の二次交通手段として確立しようという動きがある[14][18]

自転車通勤

ジョン・モルソン・スクール・オブ・ビジネス (John Molson School of Business, JMSB) が2017年に報告したところでは[20]、自転車による通勤は、自動車による通勤と比較して仕事中のストレスを軽減し、作業効率を改善している[20]という。

脚注

注釈

出典

  1. ^ Abt 2021.
  2. ^ Cambridge Dictionary.
  3. ^ 徳久球雄、鳥山新一、小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』. “サイクリング”. コトバンク. 2020年2月2日閲覧。
  4. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』. “サイクリング”. コトバンク. 2020年2月2日閲覧。
  5. ^ 平凡社『百科事典マイペディア』. “サイクリング”. コトバンク. 2020年2月2日閲覧。
  6. ^ 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “サイクリング”. コトバンク. 2020年2月2日閲覧。
  7. ^ 小学館『デジタル大辞泉』. “サイクリング”. コトバンク. 2020年2月2日閲覧。
  8. ^ 日立デジタル平凡社世界大百科事典』第2版. “サイクリング”. コトバンク. 2020年2月2日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h 江橋・池田 1990, p. 115.
  10. ^ a b c d 小学館『デジタル大辞泉』、三省堂『大辞林』第3版、小学館『精選版 日本国語大辞典』. “サイクリスト”. コトバンク. 2020年2月2日閲覧。
  11. ^ 『自転車日記』:新字新仮名 - 青空文庫 [1]
  12. ^ 佐野 1985, p. 351.
  13. ^ a b 増田一樹 (2019年4月16日). “伊根町e-BIKEツアーの現況” (PDF). 伊根町. 2020年2月3日閲覧。
  14. ^ a b c 京都海道 ─ e-BIKEでしか見れない丹後がある。”. 京都海道. 2020年2月3日閲覧。
  15. ^ e-Bikeの歴史”. ヤマハ発動機. 2020年2月3日閲覧。
  16. ^ a b 愛媛県サイクリングプロジェクト事務局『~E-BIKEによる「新しいサイクリングライフ」を提案~『E-BIKEアクションしまなみ』プロジェクト始動』(プレスリリース)2019年7月4日https://japan.zdnet.com/release/30342357/2020年2月3日閲覧 
  17. ^ 加和太建設 (2019年9月26日). “国内10のE-BIKEブランドが集合! 「第3回 伊豆E-BIKEフェスティバル」のお知らせ”. PRWire. PR Newswire. 2020年2月3日閲覧。
  18. ^ a b 愛媛県自転車新文化推進課. “E-BIKEアクションしまなみ”. 愛媛県自転車新文化推進協会. 2020年2月3日閲覧。
  19. ^ アクティビティー”. コトバンク. 2020年2月3日閲覧。
  20. ^ a b ""NEW RESEARCH: Feeling stressed?" Bike to work - A Concordia study shows how a pedal-powered commute can set you up for the whole day". Concordia.ca (Press release). 21 June 2017. 2017年6月24日閲覧

参考文献

  • Abt, Samuel (2021年11月11日). “cycling”. Encyclopedia Britannica. 2022年1月25日閲覧。
  • Cambridge Dictionary. “Meaning of cycling in English”. 2022年1月25日閲覧。
  • 日本自転車普及協会企画(製作)、東京ジャーナルセンター(編集) 編『自転車』科学技術教育協会〈身近な科学 1〉、1995年。 
  • 自転車産業振興協会編 編『自転車実用便覧』(第5版[改訂版])自転車産業振興協会、1993年8月。 NCID BN10009754 
  • 自転車産業振興協会編 編『自振協の30年』自転車産業振興協会、1994年。 NCID BA87061857 

関連項目

(五十音順)

外部リンク


サイクリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 04:20 UTC 版)

サイクリング」の記事における「サイクリスト」の解説

自転車乗る全般を英語でも日本語でもかつてはサイクリスト(英: cyclist)と呼んでいたが、現代日本語では、サイクリング愛好者指しまた、自転車競技選手をも意味するようになっている。つまり、買い物のために乗っているだけの人も名うて自転車乗りも昔はそのように呼んでいたが、今ではコア使用者にしか用いられないとなったということである。以下に挙げるのは夏目漱石小説自転車日記』の昭和後期現代語訳版であるが、ここでは一般的な愛好者描かれている。 サイクリストに向っていっしょに散歩でもしましょうとはこれいかに、彼は余を目してサイクリストたるの資格なきもの認定せるなり (...略...) (...略...) この時まで気がつかなかったがこの急劇な方向転換刹那に余と同じ方角向けて余に尾行して来た一人のサイクリストがあった、ところがこの不意撃に驚いて車をかわす暇もなくもろくも余の傍で転がり落ちた (...略...) ──夏目漱石自転車日記1903年明治36年

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「サイクリスト」を含む「サイクリング」の記事については、「サイクリング」の概要を参照ください。

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